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第7話

Auteur: おうぎ
「叔母上」という言葉に、謝景初は眉をひそめた。

「いい気になっているかと言えば……」沈薬が続ける。「この結婚は私自身が望んだもので、願いが叶ったのだから、もちろん喜びでいっぱい。皇太子殿下も、もちろん承知の上で聞いてきたのよね?」

謝景初は彼女の言葉に腹を立て、激しく咳き込んだ。

しかし、沈薬は少しも同情せず、すぐに半歩以上後退し、影響を受けない距離をとって冷ややかに言った。

「皇太子殿下はここのところ体調を崩してるって聞いてるよ。だから、早く戻って薬を飲んで、しっかり休んだほうがいいんじゃないかな。私は先に皇帝陛下と皇后様へご挨拶に行かなきゃならないから」

謝景初が答えるのも待たずに、沈薬は青雀と銀朱を連れてその場を後にした。

沈薬が皇后のところにいると、朝議を終えた皇帝がやって来て、彼女を見つけるなり、喜びを露わにする。

実は今日、朝廷の家臣たちがこの婚姻について皇帝を称賛していたのだ。

元々盛朝の文官と武官は仲が悪く、三日に一度は小競り合い、五日に一度は大喧嘩をしていた。しかし今日、彼らが初めて意見を一致させたのだった。

そのため、皇帝は大層気分をよくしていた。

皇后はその機に乗じて沈薬を宮中に引き留め、食事をするように言い、沈薬もそれを断らなかった。

沈薬が靖王府に帰ってきた頃には、もう太陽が昇り始めていた。

すると、院の中を丘山が二人の下男を連れて部屋の方へ歩いている。

沈薬は丘山に声をかけた。「何をしているの?」

丘山は正直に答えた。「王妃様、この時間は靖王様に薬を飲ませる時間でございますので」

彼の手にある木のお盆に、沈薬の視線が落ちる。そこには紫色の薬瓶が置かれており、昨夜謝淵の隣に寝ていた時に漂ってきた香りと全く同じ匂いがした。

「王妃様、しばらく外でお待ちいただけますか?靖王様に薬を飲ませたらすぐに出てまいります」と、丘山が言った。「それと、靖王様の今の状態では、薬を飲ませるのも容易ではありませんので、少し時間がかかるかもしれません」

しかし、沈薬はさらっと答える。「私も一緒に行くわ」

聞き間違いかと思った丘山は、愕然とした表情を浮かべた。「一緒に……ですか?」

沈薬が頷く。「ええ。私は靖王殿下の正室だもの、お世話をするのは当然の務めでしょ?今日は見てるから、やり方を教えてくれる?これから私が一人でできるように」

それを聞いた丘山は、心から感動した。

丘山に断る理由はなかったが、中に入る時、一つだけ言っておく事にした。「王妃様、靖王様は昏睡状態で意識がないため、ご自分ではお飲みになれません。私たちが無理やり飲ませるしかないのですが、せっかく飲ませても吐き出されてしまうこともあり……簡単なことではないのです」

沈薬は口を挟むことなく、真剣に聞いていたが、その表情は淡々としており、そのことを大した問題だとは思っていないようだった。

丘山は声を出さずにため息をつく。

その時になっても、王妃様が嫌悪感を抱かないことを祈るしかないか……

部屋に入ると、二人の下男が先に進み出て、謝淵の体を少し起こした。

丘山は薬瓶に入っている煎じ薬を小さなお椀に注ぐ。寝台の前に座り、薬さじ半分ほどすくうと、謝淵の口元へ持っていった。

しかし、謝淵の口は閉じられているため、下男が彼の顎を支え、無理やり口を開ける。

これでようやく、丘山が薬を無理やり流し込むことができるのだ。

だが、薬は口に入ったものの、すぐに口の端から流れ出し、茶色がかった煎じ薬が寝衣にべったりと染みを作った。

同じように、丘山が薬を飲ませ続けたが、半分以上はこぼれてしまった。

しばらく見ていた沈薬だったが、とても見ていられなくなり、体を背ける。

丘山は恐る恐る沈薬を横目で見た。王妃様はやはり、靖王様のこんな汚くて無様な姿に、嫌気がさしたのだろうか?

だが、丘山のそんな考えなど知る由もない沈薬は、背を向けたまま両腕の袖をまくり上げ、振り返る。「丘山、そんな風に飲ませていたら、薬の半分以上が無駄になってしまうわ。やっぱり私にやらせてちょうだい」

丘山は呆気に取られた。

ということは……

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