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第172話

작가: タロイモ団子
紬は、今日聞いた中で最も不快極まりない冗談を突きつけられたかのような面持ちになった。

「これをただの巻き添えだなんて、本気で思っているの?」

彼女は筆を置き、氷のように冷徹な眼差しで男を射抜いた。

成哉の顔に気まずさが滲む。

「俺だって一人の男だ。妻に対して独占欲も抱けば、嫉妬だってする。その感情くらい、理解してほしい」

かつての紬であれば、成哉のそんな甘い囁きを耳にすれば、人知れず胸を躍らせ、その喜びを噛み締めていただろう。

当時の彼女は扱いやすく、自分自身の心をなだめる術にも長けていた。

いつも成哉が先に根負けしたように見えて、その実、最後の一線を退いて妥協していたのは、常に紬の方だった。

紬は再び筆を手に取ると、亀に色を乗せ始めた。

「明かりが消えた瞬間、あなたが無意識に抱き寄せたのが他の女性だったということさえ忘れていれば、今の言葉に感銘を受けていたでしょうね」

成哉の表情が曇った。「紬、あれは不慮の事故だったんだ。望美も暗闇をひどく怖がっていた。お前は……」

「自分の心の病を盾に、他人の尊厳を蔑ろにしていいはずがない。それはあまりに独りよがりだ」

しか
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