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第1170話

Auteur: 風羽
陣内杏奈がスマホを見ると、教えていた生徒、小林愛菜からのメッセージだった。簡潔な二行のメッセージ――

【陣内先生、メリークリスマス】

【先生、ご主人の九条さんを見かけました。私たちの学校にいますよ】

......

陣内杏奈は一瞬、呆然とした。

そして、九条津帆と結婚した時はB市中が知っていたが、離婚したことはあまり知られていないことを思い出した。小林愛菜が知らないのも無理はない。

陣内杏奈は彼女に返信した――

【愛菜、メリークリスマス】

それ以外、九条津帆がなぜ学校にいるのかは考えなかった。すでに離婚しているのだ。理由はもはや重要ではない。年明けにはB市を離れるつもりだった。

返信後も、陣内杏奈はすぐには動かなかった。

彼女は空から舞う雪を見つめながら、結婚したばかりの頃、九条津帆とこんな雪の中でキスをし、一緒に観覧車を見て、あの時、彼から素敵なネックレスをもらったことを思い出した。そして、同時に、抱いてはいけない感情が芽生えてしまったことも。

お互いメリットがあって結婚したのに、本気になってしまったのだ。

陣内杏奈が物思いにふけっていると、お腹がかすかに動いた
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