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第247話

Author: 風羽
小林颯は微笑んで、「早く行って」と言った。

......

藤堂沢はビルのアトリウムにいた。青いガラス張りの壁の前に立ち、静かにタバコを吸っていた。

今日は、彼も正装していた。

真っ白なプリーツのシャツに、オーダー使用人のベルベット素材のテーラードジャケット。全身から気品が漂っていた......しかし、タバコを吸う彼の姿は、どこか寂しげだった。

彼がここに来てから30分が経っていた。

来た時、入り口に2列に並んだ祝いの花輪が目に入った。その中でひときわ目を引く花輪があった。カイドウの花だ。この時期にこの花を見つけるのは至難の業だ。彼は送り主の名前を見た。杉浦悠仁だ。

九条薫は気に入ったのだろう、それを一番目立つ場所に飾っていた。

一方、夫である彼が心を込めて送った8つの花輪は、端の方に追いやられていて、全く注目されていなかった......

だから、藤堂沢は中に入らなかった。

タバコを吸いながら、彼は昨夜のことを思い出した。彼女が自分を拒んだのは、心に誰かいるのではないか......だから、「愛している」と言ってくれなかったのではないか!

九条薫は藤堂沢を見つけた。彼
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