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第770話

Author: 風羽
九条時也は避けずに、真正面から受け止めた。

彼の白い顔には、女の淡い指の跡が残っていた。ウェイターに見られても気にせず、舌で口の中を軽く触っていた。

次の瞬間、水谷苑は彼に手を掴まれ、エレベーターへと連れて行かれた。

水谷苑は彼の力から逃れられない。

彼は彼女を地下2階の駐車場へ連れて行き、黒のロールスロイス・ファントムの後部座席に押し込んだ。水谷苑の頭は革張りのシートに強く打ち付けられ、我に返って逃げ出そうとしたが、再び彼にしっかりと押さえつけられた。

彼は露骨な視線で、男の色気と欲望を露わにしながら言った。「俺は彼女とは寝ていない!寝るつもりもない!」

九条時也の声はk掠れていて、抑え込んだ男の欲望が滲み出ていた。水谷苑と別れて以来、彼は女に触れていない。時折、手を慰めにはしたが、女を抱く快楽とは比べ物にならない。

彼は体中が痛む。

黒いスラックスはパンパンに張り詰め、限界まで理性を保っているのが見て取れた。

彼は唇を彼女の耳元に寄せ、優しく囁いた。「苑、一緒に家に帰ろう!帰ってくれたら、すぐに彼女をクビにする......」

水谷苑は静かに言った。「もし、あなた
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