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第1470話

Author: 桜夏
透子は、もう自分のことなど眼中になかった。少しも気にかけていない。彼女の目には、親友の姿しか映っていなかった……

蓮司が上の空になっている隙に、理恵はその機を逃さず、蓮司の前腕を爪を立てて引っ掻いた。

今度こそは――

次の瞬間、理恵の手は強引に引き離された。振り返ると、理恵を掴んでいたのは、博だった。

理恵は博を睨みつけて言った。「ちょっと、何で邪魔するのよ!離しなさい!」

博は真剣に言った。「申し訳ありません、理恵さん。僕は新井さんをお守りしなければなりません。僕は、介護士ですから」

理恵は手首を振りほどこうとしたが、全く動かせなかった。

医師もその時、そばから理恵を後ろへ引っぱり、理恵は完全にベッドから引き離された。

床に降ろされると、透子は理恵のそばへ行き、博と医師に向かって言った。「彼女も怪我をしています。もう少し優しくしてください」

博はそれを聞くと手を離し、今度は理恵の前に立ちはだかって、理恵がベッドに近づけないようにした。

理恵はまだ証拠を掴もうとしたが、左へ行っても右へ行っても、目の前の図体ばかりでかい男に阻まれ、腹を立てて博を睨みつけた。

理恵は
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