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第384話

Author: 桜夏
兄は透子に気があるのだろうか?

しかし、理恵には兄の考えていることが本当に分からなかった。本気なら、どうしてあんなにきっぱりと線を引くようなことをするのだろう。

透子の質問は、ただ純粋な疑問から理恵に向けられたものだったが、まさか彼女が本人に直接聞きに行くとは思ってもみなかった。

親友からスクリーンショットが送られてきた時、透子は再び気まずさを感じた。

画像を開くと、聡は「自分の代わりに鬱憤を晴らしてやった」と言っていた。透子は文字を打ち込む。

【でも、彼が私を助ける理由なんてない。私と彼はもう……】

まだ入力欄に言葉が残っていて、打ち終える前に、突然スマホにメッセージの通知バナーが表示された。送り主は――柚木聡。

【聞きたいことがあるなら、直接俺に聞けばいいだろう?理恵を伝言役にするなんて】

透子は親友への返信もそこそこに、聡とのトーク画面を開いた。

相手からの「詰問」に、彼女はさらに気まずくなった。理恵が本人に聞きに行くなんて夢にも思わなかった、と伝えたかったが、まだ入力している最中に、向こうからまたメッセージが届いた。

【またこっそり俺を削除したのかと思ったぞ。だから直接メッセージを送ってこないのかと】

透子は言葉に詰まった。

そんなこと、できるはずがない。これは堂々たる柚木グループ社長のプライベートアカウントで、しかも昨日の食事の席で、本人に見つめられながら半ば強制的に交換させられたのだ。

それに、こんなことを直接本人に聞けるはずもない。聞くとしたら、お礼を言うべきか、それとも動機を尋ねるべきか。

お礼を言うにしても、彼女が頼んだわけではなく、聡が勝手にしたことだ。動機を尋ねるなんて……あまりに直接的すぎて、彼女にはそんな勇気はなかった。

そもそも、連絡先を交換した瞬間から、聡とやり取りすることになるとは思ってもみなかった。お互いの連絡先リストの中で、永遠に沈黙を保つ存在だと思っていたのだ。

【理恵があなたに聞くなんて思わなくて。ただ彼女と話していて、偶然その話になっただけで……(汗)】

【聡さんの連絡先なんて、他の人が喉から手が出るほど欲しがるものです。あなたのリストにいられるだけで光栄の至りですから、勝手に削除するなんて、とんでもないです】

その頃、柚木グループの社長室。

聡は片手で顎を支え、スマホの向こうの女からの
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Mga Comments (1)
goodnovel comment avatar
良香
いっそ、揶揄われて腹が立ったから破り捨てました、そんなに貴重な物だと知らずに捨ててしまってごめんなさい。きっと私は貴方を苛立たせる人間なのでしょう。 今回の謝罪と共に私如きが持つには分不相応な連絡先を削除させて頂きます。 大変失礼致しました。 って送ったら削除しちまえ。 いじめてるやん。相手にせんでええて。
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