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第163話

Author: 小春日和
佐藤茂が微かに手を上げると、メイドが真奈の前のいっぱいになった皿を下げ、新しい空の皿と取り替えた。

「瀬川さん、どうぞお好きなものを」

佐藤茂は主席に座った。

真奈は少し緊張気味で、横のメイドが彼女の皿に料理を取り分けていた。

兄の茂がそこにいるだけで、一気に空気が重くなり、佐藤まで黙り込んでいた。

真奈は食事中ずっと針のむしろに座っているような、喉に食べ物が詰まったような感覚だった。

どうして食事をするのにこんなに厳かな雰囲気になるのだろう。

突然、佐藤茂が箸を置いて言った。「私に用事があるので、後ほど泰一に瀬川さんを庭園でお散歩してもらおう。気分転換にもなるかと」

真奈は頷いた。「ご馳走様でした」

「兄さん、安心して。俺が真奈の面倒を見るから、絶対に迷子にはさせないよ」

佐藤茂は何も言わず、後ろのボディーガードに車椅子を押されて一階のエレベーターに向かった。

佐藤茂が去ると、真奈はようやく胸をなでおろした。

先ほど佐藤茂がここにいた時は、何を食べても味がわからず、口に入れる物が蝋のようだった。

「兄さんはとても穏やかな人だから、そんなに怖がらなくても大丈夫
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kyanos
Mグループの仮面舞踏会で何かが起こるかな?
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