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第190話

Autor: 小春日和
「やはり、黒澤か」

黒澤は、真奈のために二度も瀬川家へ乗り込んでいる。

もし二人の間に何もないのなら、瀬川賢治もここまで沈黙するはずがない。

「真奈に伝えろ。俺は離婚に同意しない。余計なことを考えるな」

そう言い残し、冬城は踵を返して瀬川家を後にした。

瀬川賢治は額の汗を拭い、一息ついた後、すぐに真奈へ連絡を入れた。

その頃、電話を受けた真奈は、静かに目を伏せる。「……わかりました」

幸江が眠そうな声で尋ねた。「こんな夜中に、誰から?」

真奈は電話を切って、淡々と答えた。「予定を早めることになりそう」

「……は?」

翌日の午後、Mグループのオフィス。

真奈は、仮面舞踏会の夜に回収されたバッジを見つめながら言った。「もう確認は済んだ?」

秘書の大塚が頷く。「はい、すべて整理しました。舞踏会に参加していた人物の身元も、すでに把握済みです」

「よろしい。資料をまとめて、間接的に冬城へ漏れるように手配して」

「かしこまりました」

大塚が退室した後、幸江が不思議そうに尋ねる。「仮面舞踏会って匿名参加が基本でしょ?どうやって参加者の身元を特定したの?」

「このバッジ
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Comentarios (2)
goodnovel comment avatar
良香
離婚したいタイミングで冬城に惚れられるのは良く無いよね笑笑。 陰で力をつけながら、ちょっと人形のように振る舞ってた方が離婚の早道だったかも。
goodnovel comment avatar
kyanos
離婚を勝ち取る為には この方法しかないのかな?
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