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第 34 話

Penulis: スイカのキノコ
退勤時間になると、氷川祖母は料理も作り終え、茶も淹れたのに、食べずに玄関をじっと見つめていた。「尚吾はどうしてまだ帰ってこないのか」

真依はふと氷川祖母を見やり、小林さんの言葉を思い出した。胸の奥が、綿でぎゅうぎゅうに詰められたように苦しくなる。

彼女には想像もできなかった。目がほとんど見えなくなりかけた氷川祖母が、生まれてから一度も町を出たことがないのに、たったひとりで、見知らぬこの街までたどり着いた。

それも、こんなにたくさんの荷物を抱えて。

もう自分は長くないかもしれない、だから彼女が無事かどうか確かめに来たのだろうか。

孫娘がここでたった一人になることを、怖れていたのだ。

自分がいなく
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