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第6話

作者: 紗々
式のすべては、予定通りに執り行われた。

音楽が流れ始める。

私はオーダーメイドのウェディングドレスをまとい、二人のフラワーガールに手を引かれながら、式場へと足を踏み入れた。

ゆっくりと前へ進んでいくあいだ、花びらと蝶が空いっぱいに舞い、ほのかな香りをまとって、白いベールの上や肩先、手の中へと降り積もっていった。

祭壇の中央に差しかかるころ、真っ白なベールの隙間越しに、私は席にいる母の姿を見た。

母は父の腕の中にもたれ、静かに涙を流していた。

けれどそれは、幸福の涙だった。

意識はふと揺れて、一日前へと引き戻される。

私はスーツケースを押しながら病室の前に立ち、なかなか中へ入れずにいた。

ちょうどそのとき、扉が開いた。

父は私の顔を見ると、ぱっと表情を明るくした。

「来たのか」と言いかけて、すぐに私の足元にある重たいスーツケースに気づいた。

父は一瞬言葉を失い、そのわずかな間に何を思ったのか、私の手からスーツケースを受け取って言った。

「腹、減ってないか。父さんが何か食べに連れてってやる」

病院の下にある小さな食堂で、私は一杯のラーメンを前にしながら、喉の奥で
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