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第7話

Author: 桜の道
私は酔った状態のまま外に出た。ふらふらと右の壁にぶつかり、左の足につまずく。

ホテルの分厚い絨毯は足音を吸収し、廊下全体に酔っ払っているのは私一人だけのように思えた。

私は気を緩めることなく、警戒しながらゆっくりと前へ進んだ。

しかし、エレベーターのすぐ近くまで来ても、誰にも出くわさなかった。

それならば、人は前の角のところにいるはずだ。

私は息を潜め、足取りは依然として乱れたままにした。

近づき、角を曲がる。

だが、やはり誰もいない。

心の中の困惑を抑え込み、私はゆっくりと手を伸ばしてエレベーターの下りボタンを押した。

しかしそれと同時に、一本の手が私の肩に置かれた。

畜生。

私は口から出そうになった悲鳴を飲み込み、袖の中にずっと握りしめていたカッターナイフを流れるような動作で突き出し、背後の人物の首に当てた。

男の眼差しは深く、口調は相変わらず穏やかで、鋭い刃先を無視してそのまま私を抱きしめた。

「俺だ。怖がらないでいい。すべて片付けた。もう大丈夫だ」

流血沙汰を避けるため、私はわずかに手の力を緩め、カッターナイフを床に落とすままにした。

「宗介」

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