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部下二人のつぶやき

Penulis: エチカ
last update Tanggal publikasi: 2026-04-12 07:45:12

 お忍びでアウルムへと来られている幼い王妃殿下を王都へお送りする為、談話室でノエルとミレーは明日のスケジュールと路順の確認をしていた。

「まぁ……ウケイ殿がおられるから、俺達あんまり必要ないけどな」

「そうね……この前の御前試合でも、圧倒的に強かったし。あの体術に加えて、剣捌きのスピードが尋常じゃない」

「ミレーが言うほどなら、相当だな。俺はあの方の試合はあまり見れなかったから」

「何者なんだろう……あの人。王妃陛下から聞いたんだけど、王妃陛下に博士号取らせたのも、ウケイ殿らしいよ」

「うわぁ……頭も良いのか」

「ヴィー様も時々チェスの相手をして貰うけど、ウケイ殿には勝てないって言ってた」

「……俺、ヴィーに勝った事ないな」

「ノエルは割と顔に出る」

「……まぁ、自覚

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  • 魔女ドーラの孫(仮)   金鈴の鴉

    「到着したか、オブライアン」「……到着早々、クローゼットの中に主を見付けたのは初めてでございます」「俺もクローゼットの中で愛を囁いたのは初めてだ」「ちょっ……」「いい加減に出て来て頂かないと、屋敷の者達が困り果てております」「すまん。我が番殿がここが良いと甘えるもんでな」「んなっ……⁉」「オルタナ様」「はいっ、ごめんなさいっ!」「爺に謝る必要はございません。ですが、湯浴みしてお食事を摂って頂かねば心配で倒れるやもしれません」「い、今出ます……」 長い事狭い所で膝を折って座っていたから、若干痺れて上手く立ち上がれずに這うようにして出る。 ずりずりと這い出ている所を、公爵に腰を掴まれひょいっと抱き上げられ、立たされた。「あ、ありがとヴィー様。あの、オブライアンさんは何で本邸に……?」「旦那様の招集に応じて、今し方到着致しました」「オーリィ、オブライアンには大聖堂への潜入班に入って貰う」「潜入班……」「伯母上と義姉上とお前が正面から入る代わりに、オブライアンとアラベル、そしてスーランも潜入させる」「スーランも?」「まだ至らぬ所はございますが、ある程度は使えるかと」 オブライアンはそう言ってにこやかに笑って見せた。 いつもの笑顔が、少し怖く見える。 公爵はスーランをオブライアンに任せて躾け直すと言っていたけれど、それがどういうことなのかオルタナはまだ分かっていない。「スーラン、元気ですか?」「元気でございます。元気すぎて困っております」「ははっ、そっか。なら、良かった」「しかし、オルタナ様の専属護衛になるには、まだまだでございます」「え?」「オブライアン、種明かしが早過ぎるぞ。せっかくサプライズにしようと思っていたのに」「おや、それは失礼致しました。

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    「伯母上がグラスの中身を彼女に掛けただろう? あの中身がお前も使っているあの香水と同じ成分の液体だった」「そうだったんだ……」 てっきり自分の項の香水で落ち着いたものだとばかり思っていたけれど、勘違いだった。 恥ずかしすぎる……。 そう言えば、と思い出す。 大公妃が「もう大丈夫ですね?」と確認していた――と。「お前の項だけでも効果抜群だったがな」「ふ、ふぅん……」「何だ? まだ腑に落ちないのか?」「な、何かいっつも荷袋の中に詰め込まれて運ばれてさ。はい、どーぞって舞台上に転がり出されるみたいな? ヴィー様だけが分かってて、僕いっつも踊らされてる感じじゃん。それが何か、居心地悪いって言うか……」「ぷっ、荷袋……」「わ、笑うな! 真面目に話してんだから!」「じゃあ、オーリィが聞きたい事を聞いてくれ。答えられる事にはちゃんと答えると誓う」 そうだ。彼には守秘義務がある。言えない事があるのは仕方ない事だ。 でも、今がおねだりチャンスじゃないのか? オルタナは失敗したら後がない、と生唾を飲む気持ちで口を開いた。「モ……モリガン大佐って、今、どうなってるの……?」「……誰に何を入れ知恵されたんだ? オーリィ」「え? いや、ぼ、僕は大佐がどうしてんのか気になって……」「オーリィ、交渉事に嘘は悪手だぞ。どうせ、義姉上あたりから頼まれたんだろう?」 秒でバレた……。「な……何でそう思うの?」「俺に兄上をけしかけて散々放置して、庭で楽しく過ごしていたのは誰だ?」「うぅ……ごめんなさい」「会いたいのか? ルアドに」「え? 会わせてくれるの?」「まぁ正直な所、こっちも膠着状態で困っているのは確かだからな」 公爵はモリガン伯爵が危篤状態で爵

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     オルタナは怒らせるかも、とは思っていたけれど、こんなに落ち込ませるとは思っておらず、こっちが悪い様な気になってしまった。「……別に、怒ってはないけど」「だが、手を振り払ったじゃないか……」「だって、あれはヴィー様が……丸め込もうとするから……」「別にしてない。顔色を見ようと近づいただけだ」「ほ、放って置いて欲しい時だってあるでしょ? 大体ヴィー様がいつも何にも教えてくれないから……」 責めるつもりは毛頭ないのに、責める言葉が口から零れる。「他の番の事か……?」「……分かってる。いづれはそうなるって分かってるけど」「いづれはそうなる、とはどういう意味だ?」「だって、僕にはヴィー様の子供は産めない。仕方ない事だって分かってる。誰か他の番が必要だって……」「違う! そうじゃない!」「はぇっ⁉」 急に声を荒げた公爵に、オルタナは驚き過ぎて変な声が出た。「俺がお前に“すまない”と言ったのは、あの場ではそう言う話にしておいた方が良かったからだ」「……どう言う事? って言うか、何にも教えてくれないんだから、そう思ったって仕方ないでしょ⁉」「……そうだな。すまない、オーリィ。だけど、俺は言ったはずだぞ。お前が唯一の番だと」「そ、れは……そう、だけど……」「俺はずっと不思議だった。ケルメスがお前の母君を愛妾として囲っていたのなら、妖精の様に美しいと噂のある母君によく似たお前に、もっと早く手を付けても良いはずだ。だが、ドーラ殿が捕らえられ十年経っても、ケルメスはお前を放置していた」「あぁ……うん、そう言われてみればそうだね」「それはお前が発情しないからだ」「え……?」「原初のΩの血を引いていても、発情していなければ利用価値がない」「なるほど……」 だが、オルタナはふと一つの疑問が湧いた。

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    「それなら、私が。最近、ラカンの元密偵に伝手が出来たので」 そう言ったのはミレーだった。 確かに、アラベルなら用意出来そうだ。「でもミレー、親父さん達は今、別の仕事に取り掛かってるんでしょ?」「……まぁ、そこは何とかします」「そう……」 そのミレーのやり取りを見て、王妃は頬を膨らませてこう言った。「ミレー中尉ばっかりズルいわ」「え?」「オルティは私の友達なのに、私の事は愛称でも呼んでくれないし、未だに敬語なのよ? ミレー中尉だけズルい!」「いやぁ……ラチア様、それは……」 オルタナはその王妃の拗ねっぷりに、これが高等技術“スネル”か……と感心した。 とは言え、王妃相手に愛称呼びはスネルより更にハードルが高い。「二人だけの時は良いでしょ? それもダメ?」「うぇっ⁉」「だって私、オルティ以外に友達いないんだもん」「……」 それはズルいぞ、王妃様。 困ってミレーの方を見遣ると、こうなると分かっていた様な顔でウインクされた。「……じゃあ、二人の時だけ」「本当っ? 約束よ?」「わ、分かった……です」「んもぅっ!」「き、急には無理……だから、許して……ラ、ラティ」「ふふ、良いわ。ありがと、オルティ」 嬉しそうに笑う王妃は、まるでただの十二歳の少女に見える。 そう見えてしまうと、焦げ茶色の良く似合っていると思っていた美しいドレスも、聊か背伸びした様に見えて来るから不思議だ。 この時オルタナは、あれだけ「得策じゃない」と言われていたのに、無駄な意地を張る事になるとは露知らず、煌びやかな夜が更けて行った。◇◇◇ オルタ

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     あからさまに焦った顔をして見せたノエルに、王妃は満面の笑みを見せた。「ルアド・モリガンの状況を知りたいわ」「えぇ――……それは守秘義務がありまして……」「そうね、少佐が王妃に話したとしたら処罰を受けるでしょうけど……ミレー中尉との会話を偶然何者かが聞いてしまったのなら、出所不詳で誤魔化せる」「えぇ⁉ まぁ、良いですけど」 いいんかい。 オルタナは危うくそう突っ込みそうになった。「おい、ミレー。ルアドの様子はやはりおかしいらしいぞ」 急に始まった寸劇もどきに、ミレーは慌てて答える。「お、おかしいって?」「痛みも感じてない上、正気を保っているとは到底思えないらしい」「特警預かりになったのに、正気を保っている方がおかしいでしょ」「薬物中毒じゃないかと、誰かが言ってた様な……」「えぇ⁉ 何の?」「あー、えー、それが分からないって話らしい」「こ、困ったわねぇ……」 ノエルとミレーは凄くカッコいいのに、酷い茶番だ。 余りの酷さに王妃と顔を見合わせて噴き出した。「「ぷっ……」」 ノエルとミレーは二人共恥ずかしそうに顔を背けている。「なるほど。そう言う事でしたか」「ラチア様? そう言う事、とは?」「ずっと不思議だったの。ルアドが口を割らない事もそうだけど、あの体格が異様で……」「体格? モリガン大佐は昔から結構大きかったですけど……」「でも、モリガン伯爵は&alph

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     モリガン大佐の豹変ぶりが鮮やか過ぎて、オルタナは呆然とした。 微塵も悪びれていない。 最初から犯人に仕立てるつもりだったのだ。 そのモリガン大佐の態度が、オルタナの心を容赦なく刺した。 まるで無罪を確信しているようなモリガン大佐の振る舞いに、公爵は終始薄い笑みを浮かべている。「陛下、証人を召喚しても宜しいでしょうか?」「あぁ、許す」 証人が用意出来たと言っていたが、オルタナはそれが誰だか知らない。 ただ、審議所に

  • 魔女ドーラの孫(仮)   ミレー・ジェラルドの秘密 Ⅱ

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    「お前の望みも、必ず叶えてやるからな」 そう言って項を確かめる様になぞる公爵の指に、余計に息苦しくなる。 公爵の胸に蹲る様にしてオルタナはその言葉を聞いて、我に返った。 あぁ、そうだ。 忘れてはいけない。 公爵の目的は、祖母の解放と引き換えに事件を解決する事。 その為の使える駒として、自分がここにいる事を。 アウルムの件だけで終わらないと言う事を、忘れるなと言う事だ。 ゆるゆると背中を撫でる手に

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