手術室の扉が開き、医師が出てくるのを見ると、優華はすぐに駆け寄った。「どうなりましたか?」医師はマスクを外した。「刃物が肝臓まで達し、腹腔内出血を起こしていました。ただ、手術は無事成功し、容体も安定しています。あとは安静にして回復を待てば、問題ありません」優華はようやく安堵の息をついた。隣にいた晏も目を伏せたままだったが、その表情からは張り詰めていたものがわずかに和らいだことが分かった。香織はまだ麻酔が切れておらず、眠ったままだった。優華はいったん病室へ入り、香織の様子を確認してから外へ出た。すると晏が、アシスタントに指示を出しているところだった。「示談には応じるな。弁護士を
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