Semua Bab (改訂版)夜勤族の妄想物語: Bab 291 - Bab 300

312 Bab

4. 「異世界ほのぼの日記2」109

-109 兄の新居へ- 大好評の七夕イベントが終わり、色とりどりの短冊が笹に飾り付けられ風に揺れる様子を見ながら好美は結愛に質問した。好美「ありがとう、助かったよ。そう言えば何かあったんじゃないの?」結愛「そうだ、忘れてたよ。今ってさ、マンションに空き部屋って無いか?」 好美は不動産屋に電話し、即座にマンションの空き部屋状況を確認した。まだ数か所空きがあるらしい。好美「確かまだ余裕があるみたい。」結愛「お前、自分で把握しとけよ。一応大家だろ。」好美「こういうの初めてだからプロにお任せしてんのよ、これ掴ましたら何とかなった。」結愛「案外ずるいやつだな。」 片手で「お金」のサインを出しながらニコニコする目の前の大家を見た大企業の代表取締役社長は笑顔の好美に対しジト目を使った。好美「それで?部屋は空いてるよ。どうした?」結愛「実はな、俺の兄貴を住まわせてくれねぇか。家でもシスコン発揮されるとあれだからよ、勿論家賃は払うからな。」好美「別に良いよ、不動産屋さんに言っておくね。でも毎日バスでバルファイ王国の本社まで通うって訳?」 結愛は腕を組んで熟考していた、正直羨ましい話だが貝塚財閥本社はどこの部署も人が足りてしまっている(※異世界にある支社なのだが帰り方が分からないのですっかり皆本社と呼んでしまっている)。結愛「いや、あいつにはダンラルタ王国にある施設での仕事を任そうと思ってんだ。あんなんでも一応「貝塚」だからな、ただ異世界(こっち)に来てすぐにはまだ無理そうだろ?だからここで体を慣らしてからにしようと思ってな、勿論店の従業員(というかバイト)としてこき使ってくれても良いぜ。」 貝塚財閥の寮として貸し出している下層階でも良いと提案したが、結愛が空き部屋状況を既に確認しており、既に全部屋満室となっていたらしい。店舗部分の店長2人に連絡すると、各々1人はバイトが欲しいと返答していた。好美「バイトもすぐに入れると思うよ、本人呼んじゃえば?」結愛「ちょっと待ってくれな、(念話)羽田さん・・・、兄・・・、は目覚めましたか?」 何時でも海斗を呼び出せるようにと保健室に黒服長の羽田をつかせていたのだが・・・。羽田(念話)「しゃ・・・、社長!!申し訳ございません。今お手洗いに行ってまして、すぐに戻りますので!!」 嘘だ、なかなか海斗が目覚めないの
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-21
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4. 「異世界ほのぼの日記2」110

-110 兄たちの職場- 所有スキルを全て『付与』された海斗は結愛に言われるがままに両手を出してステータス画面を出した、流石にネクロマンサーである妹の様に使いこなせる気がしていないが何故かゾクゾクしている。海斗「すげぇな、これ俺にも使えんのか?」結愛「ああ、後で使い方教えるから安心しろや。」 目の前に聳え立つビルを見上げて兄はぽかんとしている。海斗「このでっかいビルは何だよ。」結愛「異世界(こっち)に慣れるまで今日からここで住め、悪いが家には今余裕がねぇからな。家賃は会社で出してやるから安心しろ、ただバイトもしてもらう、流石に社長の兄がプー太郎ってのはまずいだろ。」 好美は『瞬間移動』で不動産屋へと向かい、空き部屋の鍵を渡した。好美「1110号室です。」結愛「ここの大家さんで1階の店舗のオーナーしてる好美ちゃんだ、俺の大事な友人だからお前手出すんじゃねぇぞ。」海斗「安心しろ、俺が手出すのは結愛だけだからよ。」結愛「馬鹿野郎!!」 社長がシスコンの兄に罵声を浴びせた後、3人は説明も兼ねてご丁寧に店舗奥のエレベーターで11階まで上がって行った。海斗には『瞬間移動』も『付与』したから不要なのだが、一応念の為。 海斗が入居する1110号室に到着すると、結愛から説明を受けた兄は家財道具を『転送』した。これでお引越しは完了、次はアルバイト。 1階に再び降りて海斗のアルバイトを探そうとしたら、ビルの前には光が。横にはスライムのプルがいる、今日はTシャツ姿だ。好美「あれ?光さんとプルちゃん!!」光「急にごめんね、こいつをバイトとして雇ってくんない?最近全然消えないし、家でビールをかっ喰らってばっかりだからせめて自分が呑む分は自分で稼いで買えって言ったのよ。」プル「すんまへん、宜しゅうに。」 エレベーターホールで話し合っていた5人を見かけた各店舗の店長がやって来た、時間帯的にも少し店が落ち着いていたのですぐに面接しようと提案した。しかし2人ともまだ冒険者ギルドに登録していない。 一先ず2人は光の『瞬間移動』で冒険者ギルドへと移動し、ドーラに登録をお願いした。受付嬢のエルフはプルが登録用紙に書いた生年月日を見て少々動揺したが何とか終わった。ドーラ「光さんおかしくない?25歳なのに生年月日10日前になってんだけど。」光「ごめん、多分書き間違い。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-21
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4. 「異世界ほのぼの日記2」111

-111 兄が働くにあたって- 貝塚海斗がアルバイトとして加わった事でオーナーである好美を交えて相談しなければならない事があった、シフトである。イャンダ「海斗君・・・、だっけ?時間帯の希望ってありますか?」好美「そうそう、私も聞いてなかった。」 すると、2人の言葉を聞いた結愛が好美とイャンダだけ聞こえる様に『念話』を飛ばした。結愛(念話)「すまん、ちょっといいか?出来れば兄貴が夜間での勤務になる様に誘導してほしいんだが。」好美(念話)「良いけど、何か理由でもあるの?やっぱりシスコン関係?」イャンダ(念話)「それ気になるわ、というか改めて思ったが俺も『念話』使えてんじゃん。」 イャンダにさり気なく『念話』を『付与』した結愛は少し難し気な表情を見せながら2人に語った。結愛(念話)「シスコンの事もあるんだが、本人にはこっちの世界に慣れたらダンラルタ王国にあるうちの会社の施設で夜間作業責任者を頼もうと思ってんだよ。今責任者が昼間しかいなくて困ってたんだ。無理言って悪いな、俺も説得してみるからよ。」イャンダ(念話)「好美ちゃんの仲間は俺の仲間だ、当然構わないよ。」結愛(念話)「助かるぜ、店長さんが良い人で良かったよ。」イャンダ(念話)「ふふ・・・。良かったら、俺の事はイャンダって呼んでくれ。」 その傍らで時給等が記された用紙を凝視していた海斗に店長が声を掛けた、制服のサイズを合わせている本人に早速説得してみるらしい。イャンダ「えっとね、調理師免許を持ってるから多分基本的にキッチンに入って貰うと思うけどその分時給は弾ませて貰いますね、生活費の足しにして下さい。」海斗「助かります、向こうの世界から1円も持って来てなかったので。」 どうやら異世界(こっち)でも日本のカードや銀行口座が使える事にまだ気づいていないらしい、1回もATMに行って無いので「あの事」もまだ知らないはずだ。きっと後でぶっ倒れるだろうと陰で笑う結愛の傍らで今からでも仕事に入れるという勢いでイャンダの質問に答えていた。好美「良かったら・・・、夜間で働かないですか?生活費がもっと増えますよ。」 好美の魅力的な言葉に結愛が付け加えた。結愛「それに皆があまりしたがらない仕事をする兄貴、格好いいと思うぜ。」 勿論だが本当はこんな事思っていない。海斗「そうか?じゃあ愛する妹が言うな
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-27
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4. 「異世界ほのぼの日記2」112

-112 悪名貴族の言い掛かり- 慌ただしい雰囲気の中、代表取締役の姿を目にした副社長はすぐに電話対応をずっとしている自分の所へ来るようにと誘い出した。こんなに焦った光明の顔を見るのはいつ振りだろうか、結愛にはただならない位の嫌な予感がしていた。結愛(小声)「おい、そんな顔してどうしたんだよ。」光明「すみません、少々お待ちください。」 結愛の声を聞いた光明は電話を保留の状態にした、頭を抱えながらため息をつく。光明「困ったもんだよ、助けてくれ。ダンラルタに最近作ったあそこあるだろ?」結愛「魔獣保護養育施設の事か?」 近年、3国における労働力向上や魔獣の保護などに力を入れ始めた貝塚財閥なのだが、その一環として野生で衰弱した下級魔獣を中心に保護して『人化』できる上級魔獣へ養育する施設をダンラルタ王国に建てていた。それについての電話らしい、どうやら相手はかなりの勘違いをしている様だ。 結愛は光明に替わり、電話に出る事にした。スピーカーフォンに切り替えると、相手は20~30歳くらいの女性らしい。 結愛は丁寧な口調で応対を始めた。結愛「大変申し訳ございません、大変お待たせ致しました。私貝塚財閥の代表取締役社長を致しております、貝塚結愛と申します。先程の者に替わり、私がご用件をお伺いいたします。確か、我が社の魔獣保護養育施設の事でございましょうか?」女性(電話)「そうよ、そこの人が無理矢理魔獣を捕まえて生態系を悪くしてるって言ってんのよ!!」結愛「恐れ入りますが、保護対象の魔獣自身には必ず施設に連れて行く際に許可を頂いております。各々で『人化』できる上位種の者を通訳として連れていますので当方納得の上で行っているのですが。」女性(電話)「だからって、下級魔獣が減ったままじゃ意味ないじゃない!!」結愛「『人化』出来る上級魔獣になったら「卒業」という形で自然にお帰り頂く形に致しております、各々でバルファイ王国にございます我が社の魔学校に進学したりそのまま就職したりと皆様新たな人生を謳歌して下さっています。それに下級魔獣の減少防止の為、上級魔獣同士の婚活推奨パーティー等を開いたり致しておりますので、書類に描かれたデータによる事実上は下級魔獣の減少問題は回復致しております。」 スピーカーフォンで会話を聞いていた光明は、相手に聞こえない様に『念話』で結愛に話し
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-27
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4. 「異世界ほのぼの日記2」113

-113 親族登場- 悪名高き貴族の娘による言い掛かりの電話を治めてくれた国王に感謝の意を表す代表取締役社長、事態はこれで終わる訳ではないが協力してくれた事が何よりも嬉しかったという。結愛「突然お呼びして申し訳ございません、本当に無茶なお願いを。」デカルト「何を仰いますやら。光さんやのっ・・・、林田署長のお知り合いの頼みとあらば、お応えしない訳にも行きませんよ。」 一国の王と思えない位の腰の低さに驚きを隠せない結愛、しかし事態はそれどころではない。何気にまだ貴族との電話は繋がっている。リラン(電話)「こ・・・、国王が何よ!!ただ偉そうにしているコッカトリスじゃないの!!」結愛「お言葉ですが、こんなに腰が低いのに人々に偉そうに出来るとでも思えますか?」リラン(電話)「うぐっ・・・。」 数十秒経った後にリランの方から電話を切って来た、これ以上抵抗する方法が見つからないのであろう。デカルト「貝塚財閥の方々に感謝しているのは私の方ですよ、大切な住民である下級魔獣の親代わりとしてそだてて下さっているのですから。」光明「親代わりだなんて、そんな・・・。」結愛「お前は何もしていないだろ!!」 『瞬間移動』でデカルトを王宮に送り返した後に取り敢えず一段落した雰囲気の中で結愛はダンラルタ王国にある施設についての資料を取り出した。結愛「なぁ、あそこって今は昼間だけだが確かあのババァが管理していなかったか?」光明「おいおい結愛、ババァって言って良いのかよ?」結愛「大丈夫だよ、よっぽど強力な『念話』を持って無い限り聞こえてねぇだろう?」 しかし、結愛の予想はあっけなく外れるのであった。夫妻の脳内にある女性からの『念話』が飛んで来る。 『念話』を受けた代表取締役社長は顔が蒼ざめた様子でいた、よっぽど話したくない相手だったのだろうか。女性(念話)「結愛ちゃん・・・、ババァって誰の事だい?」結愛(念話)「み・・・、美玖(みく)叔母様!!聞き間違いでは?!」美玖(念話)「ちゃんと聞こえてたわよ、あんたあの子程じゃないけど性格悪いね?」結愛(念話)「お願いです、給料上げるから許して下さい!!」 『作成』で作り過ぎた光程ではないが、かなり強力な魔力を持つネクロマンサーである結愛が恐れるのも無理は無い、美玖は弟の義弘以上の上級賢者(アーク・ワイズマン)なのだ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-27
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4. 「異世界ほのぼの日記2」114

-114 国の一大事- 結愛は聞き覚えのある女性の声にビクビクしながらも、声の方向へと振り向いた。やはりそこにいたのは苦手な叔母の美玖であった。結愛「お・・・、おば様。ご機嫌麗しゅう。」美玖「あんたって本当に表裏がある子だね、裏で何言われているか怖くて仕方ないよ。」 結愛は一刻も早くその場から離れたかった、社長室から少し離れた所に設置してあるサンドバッグに殴りかかりたかったからだ。ただ自分より強大な魔力を持つ叔母に心中を読まれてしまいそうなのでぐっとこらえて例の画像を見せる事にした。結愛「どうやらこの集団の行為により当社が疑われている様です。」美玖「こりゃかなり悪質だね、追跡はしていないのかい?」結愛「黒ずくめの恰好な上に夜ですから偶然移りこんだのがこの一瞬だけだったらしく・・・。」美玖「赤外線カメラにしたら映るんじゃないかい?」 確かにそうだ、しかしカメラを国中に張り巡らせているので付け替えにはかなりの日数と予算が必要な上にデカルトの許可が必要になる。勿論国王にも報告はするつもりだが。 結愛は咄嗟に嘘をついてもすぐにバレそうなので正直に言うことにした。結愛「今からデカルト国王に連絡して動こうかと。」美玖「どうして国王に連絡する必要があるんだい?」結愛「このカメラは国王の許可の下で張り巡らせてあり、ダンラルタ王国の王宮にある監視室でも映像が見える様にしてありますので。」美玖「ふーん・・・。」 美玖は光明から画像のコピーを受け取ると、『瞬間移動』で自分の部署へと帰って行った、安堵の表情を見せた結愛は滲み出て来た汗を拭うとデカルトのいる王宮へと電話をかけた。 因みに結愛が持っている番号はデカルトの部屋に直通のものなので・・・。デカルト(電話)「もしもし。」結愛「もしもし、突然のお電話申し訳ございません。貝塚財閥代表取締役社長の貝塚結愛でございますが。」デカルト(電話)「ああ、結愛さんですか。先程は大変でしたね。」結愛「いえいえ、あの時はお越し頂き有難うございます。」デカルト(電話)「何を仰いますやら、私共の国での話なで当然の事をしたまでですよ。」 国王の腰の低さには本当に驚かされる。デカルト(電話)「それで、またどうされました?」結愛「実はと申しますと、国王様に許可を頂いて国中に張り巡らせているカメラに怪しい集団が映って
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-27
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4. 「異世界ほのぼの日記2」115

-115 偉くなった同級生- 怒りを抑えきれないデカルトを抑えるべく、結愛はハーブティーを勧めた。1国の王は数口啜った後に息を荒げながら、改めてソファへと座った。結愛「だ・・・、大丈夫ですか?」デカルト「すみません、画像の奴らがどうしても許せなくて。落ち着きました、ありがとうございます。」 デカルトは息を整え、静止画像を改めて見ながら結愛達に告げた。デカルト「すみません、こちらの画像を参考資料としてダンラルタ王国警察に提出しても宜しいでしょうか。私どもも可能な限り捜査にご協力させて頂きたいので。」結愛「勿論です、私達に出来る事があれば何でも仰ってください。」 一旦王宮から本社へと戻った2人は同ビルにある開発施設へと向かった、昼間は普通の監視カメラとして、そして夜間は赤外線による暗視カメラに自動で切り替えて使用できる優れものの開発を進めていた。結愛「ある程度日が沈んで暗くなると暗視カメラに切り替わる優れものさ、捜査に役立つはずだぜ。」光明「お前、俺のアイデアだって事を忘れんなよ。」結愛「それにしても暗視カメラに切り替わったとして、犯人らしき人物が近づいたかはっきりと分からないと意味ねぇよな・・・。」 そう言いながら丁度、今度の会議で使用する資料を纏めた物を手渡そうとした社長秘書に思い出す様に聞いた。結愛「そう言えば貴女ってラミア(蛇)でしたよね?」 そう、結愛の秘書の正体は以前シューゴの屋台で日ごろの業務についての悩みを夫婦で解決したラミアのヒドゥラだった。ヒドゥラ「そうですけど、何か?」結愛「蛇って夜間に獲物を見つける時はどうやって探すんですか?」ヒドゥラ「熱・・・、ですかね?相手の熱を感じつつ探すと言いますか。」光明「熱・・・、か・・・。」 そう聞いた光明はカメラの先端に熱感知センサーを取り付ける様に指示を出した、お陰で犯人を見つけ出しやすくなりそうだ。結愛「ありがとうございます、お陰で事件解決に1歩近づきそうです。」ヒドゥラ「え?あの・・・、私なんかでよろしければ。」光明「今月分のお給料をお楽しみに。」ヒドゥラ「本当ですか?!」 当然、結愛は全くもって考えてもいなかったのでヒドゥラへのボーナス分は光明のお小遣いから天引きされる事になったのは言うまでもない。 そんな中、ダンラルタ王国の王宮にいるデカルトから直接社長
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-27
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4. 「異世界ほのぼの日記2」116

-116 屋台が繋いだ友情- 熱感知センサーを搭載した新型小型カメラのサンプルを見たダンラルタ国王は、カメラをじっくりと見た後に質問した。デカルト「これって、住民の方々にも感知してしまいますよね?」光明「王宮や冒険者ギルド、そして商人兼商業者ギルドに顔写真付きでの住民票データの登録がある方々は熱感知しても非常アラートが鳴らない仕様になっています。また国王様にもご協力をお願いすると思われますが、登録ができていない方々でも安心して新しくご登録して頂けるシステムを当社で作成しています。登録がされていない方々が熱感知されると王宮にある監視室でアラームが鳴るようになりますが、特に犯人からの警戒を避ける為にカメラは何も反応していない様に見える形を取っています。また、そこら中にカメラがあると住民の方々に安心してお過ごし頂けませんので可能な限り本体等を小さくして現在の物みたいに隠す様にする予定です。」デカルト「それは頼もしい、すぐに作業に取り掛かって下さい!!予算は全額王宮から出させて頂きます、この国をお救い下さい!!」 国王は涙ながらに結愛と光明に握手を求めた、2人は確信を持ってデカルトに応えた。 それと同刻、国王の自室から数部屋離れた大臣室に1本の電話が入った。ロラーシュ「もしもし、大臣室ですが?」男性(電話)「おお、繋がった繋がった!!ロラちゃん、わいやわい!!ブロキントや!!」ロラーシュ「ブロちゃん、そんな慌ててどうした?」 ロラーシュ大臣とミスリル鉱石の採掘場のリーダーであるゴブリン・キングのブロキントは、大臣の「つまみ食い事件」をきっかけに一緒に呑み程の仲になっていた。 突然の事だが時は数年ほど前に遡る、ロラーシュが「つまみ食い事件」を起こしデカルトと共に採掘場のゴブリン達に謝罪してからしばらく経った暑い日の夕方の事だった。 半年の減俸と長い有給休暇を終えたロラーシュは個人的に謝罪へと向かった、本人曰く多大な迷惑を掛けた自分が本当に許せなかったという。現在はナルリス特製の「あのハンバーグ」とごくたまに貰っている端材を食べているので何とか我慢出来ている様だ。 さて話を戻そう、謝罪を終えその場を後にしようとした大臣をブロキントが引き止めて言った言葉がロラーシュにはとても嬉しく、心に響いたという。ブロキント(回想)「大臣はん、わいはずっとこの採掘
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-28
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4. 「異世界ほのぼの日記2」117

-117 採掘場の現状- 大臣が昔懐かしき頃を回想していた事を電話越しに察したのか、電話の相手であるゴブリン・キングは慌てて何とか現実に引き戻そうとした。ブロキント(電話)「ロラちゃん、ロラちゃん!!船漕いどんとちゃうか?いややわ、しっかりしてや、あんた仕事中やで?」ロラーシュ「悪い・・・、何の話だったかな。」 少なくとも昔を懐かしもうとして電話した訳ではない採掘場のリーダーは慌てた様子で改めて要件を説明した。ブロキント(電話)「いややわ、堪忍してや。だからな、最近採掘量と在庫が全く合わんねん。この国で採掘と出荷の許可もろとるんは、ウチのグループくらいやろ?」ロラーシュ「そうだな、確かに公式に許可しているのはブロちゃんの所位だな。」 ここ数年間でミスリル鉱山採掘における法律が厳しくなり、必ず許可証を持ったリーダーが管理した上で作業をしなければ違反となってしまう。近年、自分勝手にミスリル鉱石を採掘している連中が横行していたために王宮含めた政府公認の採掘量が過激に減少していたので規制が掛かる様になったのだという。ブロキント(電話)「それでな、採掘場の辺りを皆で見回ったら身に覚えのない洞穴が開いとってな、こっそり覗いてみたら数人の人間がわいらが前日掘った不足分を夕方過ぎに独り占めしとるらしくてな。ほんで隠しカメラを仕掛けてみたら頭っぽい連中が夜中に車で持ち出しとるみたいでな、よくみてみたら同じ車に麻袋が何個も積まれてんねん。あいつら他にやっとんちゃうか?ミスリルに至っては普段は翌朝に在庫を確認するんやけど、今回は掘った直後に在庫を確認したから間違いないわ!!」ロラーシュ「確かに最近、お前の所からの出荷量が不自然に減っているのは確かだ。早速国王に報告しよう、調査の必要がありそうだ。良かったら、ブロちゃんも証人として同行してくれるか?」ブロキント(電話)「勿論や、採掘場の皆で協力するわ!!」 電話を切ってすぐ、大臣は採掘場の1件をデカルトへと報告した。デカルト「そうですか・・・、そんな事が。深夜の行動に麻袋・・・、何か関連性がありそうですね。明日早速採掘場に参りましょう、王として困っている方々を見過ごす訳には参りません。」 翌日、早速国王達一行はブロキントの案内で採掘場に不自然にぽっかりと開いた洞穴へと向かった。ブロキント「ここですわ、えんらい大
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-28
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4. 「異世界ほのぼの日記2」118

-118 作戦への布石- 監視カメラを取り換えてから、国王達は犯人グループを泳がせてみる事にした、そうでないとどうして今回の犯罪に至ったか等を含めて目的を知る事が出来ないからだ。 通常通りの夕方5:00、リーダーの号令で採掘場の1日が終わる。ブロキント「そろそろ終わろか、皆お疲れさん!!」 犯人グループに怪しまれない様に速やかにその場を去るゴブリン達、因みに全員被害者が故に事情を把握していて国王達に協力的だ。 しっかりと「報告・連絡・相談」が出来る様にデカルトとブロキントに光明が『念話』と『瞬間移動』を『付与』していた、これで何があってもすぐに対応できる。 ただ光明には過去に嫌な思い出があった、「暴徒の鱗」で酒に酔った妻の結愛に土下座させられた記憶がある。結愛(回想)「光明、まだネクロマンサーでもないお前が偉そうに『付与』を使ってんじゃねえよ。」光明「あの時の結愛は酔ってたんだ、きっと本人も忘れているだろう。俺も忘れよう。」 そう思いながら光明は作戦に最善の協力をした、実は今日のゴブリン達の行動も作戦の1つでもある。ブロキント(念話)「国王はん、光明はん。これでいけまっか?」光明(念話)「もう「採掘場」の中に所属のゴブリンさんは誰も?」ブロキント(念話)「わいが知ってる限りは全員いてまへん、タイムカード打刻の後にちゃんと「〇(サイン)」してもらいましたんで。」 採掘場で普段は、朝一と退勤時にタイムカードを打刻した後で決められている用紙の名簿に書かれている「出勤・退勤」の後に直筆でサインをして貰う様にしているのだが、「もしも偽者が紛れていたら」と考えた光明の提案でその場にて働く本物のゴブリン達に協力を仰いで暫くの間は退勤時には別紙に「〇」を書いてもらう様にしていたのだ、因みにブロキントが気を利かせてこの伝言は本物のゴブリンにしか分からない言語で伝えたという。光明(念話)「助かります、これで様子を見てみましょう。」デカルト(念話)「これで犯人が捕まりますね。」光明(念話)「いや、そうとは限りませんよ。我々はカメラで顔を確認した訳ではありません、もしかしたら覆面をしている可能性があります。」デカルト(念話)「確かに、そうかも知れませんね。」 暫くすると、例の洞穴から覆面をした数人の人影が現れてまっすぐにこの日採掘されたミスリル鉱石の集
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