Home / 青春 / (改訂版)夜勤族の妄想物語 / 4. 「異世界ほのぼの日記2」111

Share

4. 「異世界ほのぼの日記2」111

Author: 佐行 院
last update Huling Na-update: 2025-07-27 08:38:17

-111 兄が働くにあたって-

 貝塚海斗がアルバイトとして加わった事でオーナーである好美を交えて相談しなければならない事があった、シフトである。

イャンダ「海斗君・・・、だっけ?時間帯の希望ってありますか?」

好美「そうそう、私も聞いてなかった。」

 すると、2人の言葉を聞いた結愛が好美とイャンダだけ聞こえる様に『念話』を飛ばした。

結愛(念話)「すまん、ちょっといいか?出来れば兄貴が夜間での勤務になる様に誘導してほしいんだが。」

好美(念話)「良いけど、何か理由でもあるの?やっぱりシスコン関係?」

イャンダ(念話)「それ気になるわ、というか改めて思ったが俺も『念話』使えてんじゃん。」

 イャンダにさり気なく『念話』を『付与』した結愛は少し難し気な表情を見せながら2人に語った。

結愛(念話)「シスコンの事もあるんだが、本人にはこっちの世界に慣れたらダンラルタ王国にあるうちの会社の施設で夜間作業責任者を頼もうと思ってんだよ。今責任者が昼間しかいなくて困ってたんだ。無理言って悪いな、俺も説得してみるからよ。」

イャンダ(念話)「好美ちゃんの仲間は俺の仲間だ、当然構わないよ。」

結愛(念話)「助かるぜ、店長さんが良い人で良かったよ。」

イャンダ(念話)「ふふ・・・。良かったら、俺の事はイャンダって呼んでくれ。」

 その傍らで時給等が記された用紙を凝視していた海斗に店長が声を掛けた、制服のサイズを合わせている本人に早速説得してみるらしい。

イャンダ「えっとね、調理師免許を持ってるから多分基本的にキッチンに入って貰うと思うけどその分時給は弾ませて貰いますね、生活費の足しにして下さい。」

海斗「助かります、向こうの世界から1円も持って来てなかったので。」

 どうやら異世界(こっち)でも日本のカードや銀行口座が使える事にまだ気づいていないらしい、1回もATMに行って無いので「あの事」もまだ知らないはずだ。きっと後でぶっ倒れるだろうと陰で笑う結愛の傍らで今からでも仕事に入れるという勢いでイャンダの質問に答えていた。

好美「良かったら・・・、夜間で働かないですか?生活費がもっと増えますよ。」

 好美の魅力的な言葉に結愛が付け加えた。

結愛「それに皆があまりしたがらない仕事をする兄貴、格好いいと思うぜ。」

 勿論だが本当はこんな事思っていない。

海斗「そうか?じゃあ愛する妹が言うな
Patuloy na basahin ang aklat na ito nang libre
I-scan ang code upang i-download ang App
Locked Chapter

Pinakabagong kabanata

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」125

    -125 嫌な予感- ヘルハウンドの兄弟が激辛定食に挑戦する数時間前、ブロキント率いるゴブリン達が働く採掘場にて国王達が息を潜めて突入の機会を伺っていた。光明「ゴブリンさん達、バリケードをゆっくりと解いて下さい。」 ゴブリン達はそう聞くと互いに頷き合い、ゆっくりとその場から離れて行った。光明たちは西日が差す洞穴にこっそりと入って行った。 少し歩いた所に麻袋が積まれていた、中には皆の予想通り盗まれたミスリル鉱石が。デカルト「ビンゴですね、それで奴らの姿は?」 すると少し奥の方から賑やかな声がして来た、どうやらそう遠くない所で盗難成功を祝して晩酌をしている様だ。ただ奴らが呑んでいる酒も盗まれてた物だろう、最近近くのスーパーから大量のビールや日本酒が盗まれたという被害届が出されていたからだ。 盗まれた大量のミスリル鉱石の山を見てブロキントが体を震わせている、自分達が力を合わせて集めた鉱石なのだから当然である。ブロキント「あいつら・・・、許せまへん・・・。」 ブロキントは可能な限り小声で言っていたが、光明が抑えつけた。今バレてしまっては作戦がおじゃんだからだ。 犯人グループが晩酌をしている所を見て光明は作戦の変更を提案した、ブロキント以外は皆想像していた様だが。光明「やつらの仲間に化けて情報を集めつつ、酔い潰しちゃいましょう。」 光明が犯人達の様子を凝視しながら奴らが腕に付けているバンダナ等細かい所も含めて奴らの服装を『作成』し、その場にいた全員が着用した。デカルト、光明、ブロキント(人化)、そしてゴブリン数人(人化)で1グループ。そして残りの王国軍隊とゴブリン数人(人化)に分かれて潜入を開始した、可能な限り自然な形で。 酒に酔った犯人達は上手く呂律が回っていない様だ、正直これはチャンス・・・。光明「先輩お疲れ様です、俺達も参加して良いですか?」犯人グループ①「おお、お前らD(れぇ)グループの奴らだ(ら)な、お前らも加われ。」 どうやら犯人達は何個かのグループに分かれていて各々の区別は腕に付けているバンダナらしい、敵味方が分かる様に色分けしていた事が功を奏したらしい。 因みに洞窟内にいるこいつらはCグループだそうだ。犯人グループ②「ほらお前らも呑めや、今日も祝杯が美味いぜ。リーダ(ら)ー、良いで(れ)すね!!」 リーダーらしき者も真っ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」124

    -124 一生もののツケ- 渚は『瞬間移動』して最終の販売ポイントへと到着し、急ぎ屋台を展開した。幸いスープ等の用意は1つ前のポイントで販売を行った時の物がそのまま残っていたのですぐに販売を開始出来た。渚「悪かったね、今からで良かったら作らせて貰うよ。」客①「おばちゃん、腹減ったよ!!早く叉焼麺頂戴!!」渚「あんた、「渚さん」か「お姉さん」と呼ばない奴に叉焼あげないよ、これはルールだからね!!」客②「渚さんは相も変わらず綺麗だな、俺は叉焼丼と辛辛焼きそば。」渚「焼きそばの辛さはどうする?」客②「そうだなぁ・・・、今日は辛めにして欲しいから⑥番にしようかな。」渚「あいよ、分かってるあんたにはキムチをおまけしとくからね。」客①「ずりーよ、お・・・、お姉さん!!焼き餃子とビール!!」渚「今更だけど、許してやるさね。ほら、あたしも鬼じゃないから餃子1個おまけしといたよ。」 「今は」だが、渚は友人や家族の様にお客と楽しそうに会話を交わしながら働いている様だ。これが屋台の人気に繋がっているのだろう、そんな中で見覚えのある「あの2人」がこそこそとやってきた。1人は手に1000円札を握りしめており、もう1人は陰に隠れながら渚の屋台の方に近付いて来た。渚「あんたら来たね、ほら座んな。」カラン「ごめん、今日も辛辛焼きそばを半分ず・・・。」渚「約束通り、辛辛焼きそば定食1人前ずつね。」ミル「でも渚さん・・・、俺達2人で1000円しか・・・。」 その時渚がミルの口に人差し指を付けて言葉を止めた、屋台の店主はにこやかに笑っている。渚「実は申し訳ないんだけどあんた達の事、友人に頼んで調べて貰っていたんだよ。」 必ずボロボロの衣服を着た兄弟が揃ってゴミ置き場で拾ったであろう金属を売り手に入れた1000円を握りしめてやって来ているので、本人達には内緒で家庭の事情を結愛に調べて貰っていたのだった。大企業である貝塚財閥の代表取締役が言うには2人は早くに両親を亡くし、金も無かったので住んでいた家も追い出されたそうだ。下級魔獣が故になかなか働き口も見つかる訳もなく、ゴミ捨て場を漁りながら路上生活を続けていた折、今回の被害を受けたらしい。渚「あんた達、貝塚財閥の施設で勉強して来な。あたしの方から推薦をしておいたし、社長の許可は下りてるからすぐにでも入れるよ、全寮制だか

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」123

    -123 被害者兄弟と渚の関係- 様変わりしたムカリトの姿を遠くから眺めていた渚は開いた口が塞がらなかった、先程まで軍服を着ていた「男性」がいつの間にか綺麗な「女性」に変わっている。渚「おかしいね・・・、さっきの「お兄さん」は何処に行ったのかね。それとあの人はお兄さんの部下か何かかい?まぁ、後で聞いてみるか。」 そう独り言をこぼしながら犯人グループが潜んでいたプレハブのある広場から少し奥へと進み、中身がうごめいている麻袋へと近づいた。 空気が入る様に数個の穴を開けた麻袋からは捕らえられたと思われる下級魔獣の一部が見えている、渚は袋に駆け寄って閉じている紐を解いた。 袋から落ちる様に出て来たヘルハウンドは少し警戒気味に渚を睨んだ。ヘルハウンド「てめぇ、ここは何処だ。どうしてこんな事を。」渚「ミル君のお兄さんだね?助けに来たよ。」ヘルハウンド「人間の言う事を信用しろと?弟を何処へやった、言え!!」 すると渚の後ろから『人化』してこっそりついて来たミルが顔を出した。ミル「カラン兄ちゃん、この人の言う事は本当だよ!!」カラン「ミル、無事だったか。じゃあ本当にこの人は・・・。」渚「そうさ、警部さんと軍隊長さんと一緒にいつも来てくれるあんたらを助けに来たんだよ。本当失礼しちゃうね、それに今夜の売り上げどうすりゃいいんだい。」 「いつも来てくれる」、そして「売り上げ」という言葉に反応した兄弟、よく見てみればいつも小銭を握りしめて仲良く辛辛焼きそばを半分ずつ食べに行く屋台の店主だ。カラン「悪かった・・・、今度は定食で食べに行くよ。勿論1人前ずつな・・・。」渚「何言ってんだい、いつも金が無くて半分ずつ食べてるくせによく言うよ。一先ず、後で話があるからここを出るよ。」 そう言うと、『人化』したカランを含めた3人は協力して残りの麻袋を開けて被害者を解放した。中にはヘルハウンドだけではなくドラゴンやグリフォンがいたのだがどうやら皆「暴徒の鱗」の常連らしく、渚の顔を覚えていた。ただサイズ的にどうやって麻袋に入れたんだろうか、そこに関しては何となく感心してしまう。 ただそんな暇は少しもない、一刻も早くこの洞窟から出なければ。その一心で渚達は広場の端を通って洞窟の出入口を目指した、塞ぐように駐車してあったエボⅢを瞬時に『転送』して通り道を作り脱出した。 数秒

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」122

    -122 鳥獣人族の逮捕劇- 犯人グループと鳥獣人族兄妹の戦闘が繰り広げられている広場の端をゆっくりと進み、被害を受けた下級魔獣の救出を試みる渚。岩場の壁を手で辿りながら2人の無事を祈った。渚「この平和な世界にまだバカやるやつらがいるなんてね、でも今はあたしの戦いをするしかないさね・・・。」 先程の3人の声を聞き、プレハブから潜んでいた数人が拳銃を持って戦闘に加わったが、ろくに戦闘訓練をしていない人間に対し王国軍と警察に所属する上級鳥獣人族では差が大きすぎる。 「生きたまま逮捕する」をモットーにしてきた警部は敵の体力消耗を最低限に抑えつつ攻撃を加えていた、「3国間戦争撲滅平和協定(及び戦闘禁止条例)」もあるので魔法での攻撃を加える訳にもいかないが「犯人逮捕(仕事)において相手の体力を消耗させる」範囲でなら話は別である。 警察の者として渡されている拳銃も正直犯人に対する「脅し」の範囲でしか使う訳にはいかない、というより使えない。正直不利な戦闘だ。プニ「おい・・・、まだこっちにゃ弾ァあんだよ・・・。ただ、もう撃たせんじゃねぇ。もう、やめねぇか・・・。」 口元から血を流しながら苦し紛れの言葉を犯人にかけるプニ、それを見てムカリトは心底怒っていた。犯人グループ①「はぁ?まだまだ俺たちゃこれからなんだよ、お前らに邪魔される訳にはいかねぇ!!」犯人グループ②「んな所でくたばってちゃ、お頭に合わせる顔がねぇ!!」ムカリト「俺の妹をこんなにしやがって・・・、お前らの頭共々全員とっ捕まえてやる・・・!」 ムカリトは剣を鳥獣人族特有の棍棒に持ち替え、飛び上がった。そして犯人達に向かって振り下ろそうとする。プニ「兄貴、やめろ!!それだけは絶対にするな、一生後悔する事になるぞ!!」ムカリト「お前をそんなにボロボロにされて兄として見逃す事が出来ると思うのか?!」プニ「でも魔法を使って復讐すればお前もあいつらと同罪だ、分かるだろ!!落ち着いて降りて来い!!お前がそこまでする必要は決してねぇ!!」ムカリト「くっ・・・。」 妹の言葉により自分の気持ちを抑えつけた軍隊長はゆっくりと地上へ降り立った、それを見た犯人達は顔をニヤつかせたがその瞬間奴らの体が光る何かで拘束されたかの様に動かなくなった。渚「やっと『拘束』出来たよ、あんた達演技が長いさね。」プニ「悪かった

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」121

    -121 証拠発見- 岩陰から光が漏れるプレハブの窓を睨みつける3人、すると犯人グループの連中が出入口から麻袋を持って出て来た。犯人グループ①「ひひひ・・・、これだけありゃ頭も満足するはずだぜ。3千万は下らねぇんじゃねぇのか?」犯人グループ②「ば、馬鹿野郎!!大きい声出してんじゃねぇよ、誰が見てるか分からんだろうが!!」犯人グループ①「お前もだろうが、興奮してんじゃねぇよ!!」 コントの様な会話を交わす奴らには目もくれず、麻袋を凝視する鳥獣人族の2人。重要なのは中身なのだ。 そんな中、別の方向からもう1人。麻袋の中身はバタバタと動いている。犯人グループ③「おい、これどうしておく?」犯人グループ①「そこに置いとけよ、疲れて動かなくなるのを待っておこうぜ。」犯人グループ②「袋から出しておかねぇか?死んだらまずいだろ。」犯人グループ①「そうだな、適当にそこに繋いでおけよ。」犯人グループ③「ん。」 犯人グループの1人が麻袋から取り出した下級魔獣を見て警部は驚愕した、体を小刻みに震わせている。プニ「あ、あれは!!」ムカリト「うん・・・、間違いないな。」渚「どうしたってんだい?」 全然状況を把握出来ていない拉麵屋台の店主、本当に何をしに来たのやら。プニ「今朝母親から被害届と捜索願が出ていたヘルハウンドのミル君だ、まさかこいつらが誘拐していたとは・・・。」ムカリト「あんな所に繋がれて・・・、可哀そうに。」 『人化』した上で両手を縄で縛られ、繋がれたヘルハウンドを見て拳を握る軍隊長、本人の表情から国民を守るという王国軍たるが故の使命感を感じさせられる。 そんな中、犯人グループの1人が手を滑らせて持っていた麻袋を落としてしまった。中から大量のミスリル鉱石がぶちまけられた。犯人グループ②「おっと、まずいまずい。」犯人グループ③「馬鹿野郎、お頭が来るまでに戻しとけって!!」 その光景を見て、確信を得たムカリトは腰にさげた剣を鞘から抜き出そうとしていた、その隣でプニが拳銃に手を掛ける。ムカリト「プニ、これで確定だな。3つ数えたら行くぞ、覚悟決めろよ。」プニ「ああ・・・。」ムカリト「渚さん、ミル君をお願い出来ますか?」渚「任せな、最初からそのつもりだよ。」 ムカリトはゆっくりと呼吸を整え、カウントを始めた。ムカリト「3・・・、2・・

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」120

    -120 潜入開始- 犯人グループの車が入って行った洞窟の入り口で渚にはどうしても気になる事が1点、ただ目の前にいる2人の鳥獣人族は何食わぬ表情を見せている。渚「何でここに王宮の軍人さんがいるんだい?」プニ「王宮と警察が連携しているから当然の事だろ、どっちかと言えば渚さんがここにいる事の方が不自然だぜ。」 確かに渚はこの世界では「ただの拉麵屋台の店主」、しかし今日を境に「(走り屋)」と言う言葉が追加された様だが。渚「もしかしてさっきからあんたが電話していたのはこの人だったのかい?確かこの人もうちの常連さんだったね。」 王国軍、それも軍隊長の制服を着た鳥獣人族は汗を拭いながら丁寧に話した。軍人「いつもお世話になってます、昔から性格の悪い妹といつも呑み明かしてすみません。」プニ「一言余計だぞ、ムカリト兄。」渚「あんたら兄妹だったのかい、驚くほど全く似てないねぇ・・・。」ムカリト「何処にいても相変わらずですね、女将さん。」渚「「お姉さん」だろ、どうやらあんたには教育が必要らしいね。」 プニとは種族が違うが同じ上級の鳥獣人族であるバルタンの兄、ムカリトは妹からの強めの肘鉄と渚からのビンタを喰らい痛がっていた。 一先ず3人は暗い洞窟に潜入を試みる、足音等がしない様に静かに行動した。先程入って行った犯人グループの車のテールランプやヘッドライトらしき光は全くもって見えない。 奥へと歩を進めていくと洞窟の道は二手に分かれていた、王国軍の軍隊長は1人で、そして渚と警部は2人で奥へと進んでいく。 さり気なく渚がムカリトに『念話』を『付与』する、これで何があっても安心なのだがバルタンは気付いていないようだ。ムカリト「あの・・・、どうされました?」渚「いや、気にしないでおくれ。早く車を探しに行こう。」 歩を進めていくが未だに先程の怪しい車は見えない、「車」という言葉を聞いたプニは不意にとある事を考えた。今思えば洞窟の出入口を渚のエボⅢが塞いでいる、犯人グループを逃がさない様にとの配慮らしいが。プニ「渚さん・・・、車壊されねぇかな・・・。」渚「大丈夫大丈夫、あいつ『加護』付きだから。」 実は少し前に「一柱の神」セリー・ラルーに「辛辛焼きそば」の作り方を教えた事があったのだが、そのお礼にと渚自身とエボⅢに各々『加護』を付けてくれていたのだ。多分「交通

Higit pang Kabanata
Galugarin at basahin ang magagandang nobela
Libreng basahin ang magagandang nobela sa GoodNovel app. I-download ang mga librong gusto mo at basahin kahit saan at anumang oras.
Libreng basahin ang mga aklat sa app
I-scan ang code para mabasa sa App
DMCA.com Protection Status