「今まであんなに好きだって言ってたくせに、もう私のことが嫌いになったの?たった二年で愛が消えるなんて……信じられない」「とっくに言ったはずだ。二年前に別れた時、もうお前のことなんて愛してなかった」蓮司は冷たい顔で、きっぱりと言い放った。「信じない。この間はそんなことなかったじゃない、キスまで……」美月の言葉は途中で遮られた。蓮司が直接手を伸ばし、力を込めて彼女の口を塞いだからだ。「あれは、まだお前を好きかどうか、自分でも分からなかっただけだ。それに、お前と近づくたびに頭に浮かぶのは透子のことだった。俺が好きなのは、彼女なんだ」蓮司は憎々しげに言った。彼が今、はっきりと透子が好きだと認めたのを聞いて、たった四日前には好きではないと言っていたというのに、美月の目からは涙がとめどなく溢れ出し、拳を握りしめ、心の中で透子を殺したいほど憎んだ。「昔のあなたは、私のことなんて全然好きじゃなかったのね?じゃなきゃ、どうしてそんなに早く心変わりできるの?」美月は泣きながら言った。「私がどれだけあなたを愛しているか知ってる?ずっとあなたが好きだった。海外にいた2年間だって、会いたくて胸が張り裂けそうだったわ!それなのに、あなたの愛はいつも上辺だけ!たった2年で心変わりするなんて!!」蓮司はその言葉を聞き、眉をひそめた。美月は彼を見上げ、昨夜のように反論できずに、自分への罪悪感を呼び起こすだろうと思っていた。だが、今回は彼女の計算違いだった。「お前の言う通りなんだろうな。俺は昔、お前のことをそこまで好きじゃなかったんだ」蓮司は冷ややかに言った。美月はその言葉に途端に慌て、彼の手を掴んで焦って言った。「ううん、違う!あなたは昔、私のことが大好きだった!すごく愛してくれてたじゃない!」「忘れたの、蓮司?私たち、あんなに素敵な三年間を過ごしたじゃない。あなたと甘く愛し合った日々を……」美月は必死に訴え続け、大学時代の思い出を蓮司に思い出させようとしたが、蓮司の心は少しも動かず、記憶さえも曖昧になっていた。「明日一日だけ時間をやる。出て行け。二度と俺の前に現れるな。これからは、赤の他人だ」蓮司は彼女の無駄話を聞きたくなく、手を振り払って言った。彼は主寝室へ戻ろうと背を向けたが、女は背後から彼を抱きしめ、
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