Semua Bab 悪役令息に転生した俺は、悪役としての花道を行く…はずだったのに話が違うぞ⁈: Bab 41 - Bab 43

43 Bab

アスナとクラスメート

こうして特に疑われることもなく学園長との面談は終わった。寮の部屋についても、俺の部屋に付属している従者用の部屋でいいとのことだ。クラスも俺と同じ、Aクラス。ちなみにクラスはAからDまで成績順、かつ選択別となる。俺もレオンもAクラスだが、レオンは経営科でA-1、俺は魔法科でA-2。教室は別なのだ。「お前もAクラスだが……大丈夫か?そもそも、講義内容を理解できるのか?」教室に向かいながらアスナに確認すれば、自信ありげな笑みを見せるアスナ。「レオンの目や耳を通して俺も学んでいたからな。問題ない。少なくともレオンと同程度には理解できていると思うぞ?」アスナの言葉にレオンがゾッとしたように身を震わせた。「……つまり、私の全てを把握していたということか?」気持ちは分かる。下手なストーカーも真っ青だ。「まあな。少しは俺の意志をお前の行動に反映させることもできたし。あと少しだったんだがなあ……」青ざめるレオン。「お前の意志を反映、というのに心あたりがあるのが恐ろしいよ。何があと少しだったのかは聞かないでおこう。アスカ……本当に心から感謝する。ありがとう」俺は今お前に心から同情しているよ。アスナが悪かったな。あまりにも不憫で、思わず自分から手を伸ばしてレオンの頭を撫でてしまった。「……いや、間に合って良かった。……?どうした?」ふと見ればレオンが見たことのない表情をしている。と、みるみるその顔が真っ赤に染まっていった。「⁈本当にどうした⁈」レオンは慌てたように片手で口元を覆い顔を背けた。「い、いや…………その…………アスカから私に触れたのは初めてだたので……驚いて……」「?そうだったか?」そんなことくらいでこんな顔をするのか。昨日からこいつのおかしな顔ばかり見ている気がする。「ふは!変な奴だ」思わず笑えば、レオンが目を丸くして俺を凝視。アスナはアスナでムスっとした表情で不機嫌そうに腕を組んだ。「なんだよ?気持ち悪い」「……アスカが……私に向かって笑ったから……。いや、なんでもない。さあ、行こうか」ホント、変な奴。教室の前でレオンと別れた。ギリギリになってしまったせいか、もう生徒はみな着席しているようだ。「アスナ、行くぞ」「ああ。……これからはまたクラスメートだな。よろしく、アスカ」アスナが嬉しそうに笑う。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-02
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アスナフィーバー

あれから1週間。第一王子レオンハルトと髪の色が違うだけという容姿。さらには俺の従者という特殊な立場であるにもかかわらず、アスナはあっという間に学園に受け入れられた。しかも熱烈なまでに好意的に。もともとレオンは莫大な人気を誇る王子だ。恵まれた容姿もさることながら、学年2位(首席はもちろん俺だ。レオンに譲るつもりはない)という頭脳、魔力も十分、運動神経まで抜群だ。ここまで揃うと神のえこひいきだと言いたくもなるが、それを言えば俺自身が奇跡のスペックだ。まあゲーム補正なのだろう。それだけでなく、穏やかで誠実な物言い、貴族にも平民にも平等に接する公平性。そういった「中身」の良さもレオンの人気を不動のものとしている。そこにきて「レオンハルト殿下の婚約者」である俺に親し気にふるまう殿下そっくりの従者。しかも、俺の対するいきすぎた気持ちを隠そうともしない。そうなれば、普通ならばアスナに、明確にではないにしろ、なんらかの複雑な感情を向けられただろう。だが、アスナは前世で見せたカリスマ的な魅力であっという間に学園生徒の気持ちを掌握してしまった。アスナの「禁断の愛」とやらを応援する派閥までできてしまい、学園は今ちょっとしたアスナフィーバー。そして、その弊害が俺にまで及ぶようになった。これまではまるで神をあがめるかのように遠巻きに熱視線を送られるか、下僕のように俺に使われようとするかだった生徒たちの、俺に向ける視線が変わってきたのだ。アスナといると、つい素が出てしまったり笑ってしまうことがある。そんな俺の姿を見て新たなファンが出来てしまったのである。そう。名付けて。「アスカ様とアスナ様を応援し隊」なんだそれは⁈ふざけているのか⁈そもそも、対外的には俺は第一王子の婚約者なのだぞ?不敬すぎないか?しかし、よく見て欲しい。「応援し隊」と言っているだけで、「恋を」だの「愛を」だのと言ってはいない。何を応援するのか名言していないのがミソなのである。だがその活動内容は「ふたりの幸せ」なのだ。これは俺の被害妄想でもなんでもない。実際に二人で歩いていると、会長とやらが躍り出てきて「お二人のことを応援しております!障害を乗り越え、お二人が幸せに結ばれるよう、影ながら応援しておりますので!!」と熱弁を振るわれたのだ。どうしてこうなった⁈たった1週間だぞ?そのた
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-03
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誰を「守り隊」んだって?

ガターーン!! 椅子を蹴倒す勢いで立ち上がる俺に、差し出したフォークもそのままに固まる二人。 「おい!!お前ら!!」 ビシイッ!二人に順に指を突き付けてやる。 「俺は食事くらいは一人でゆっくりと味わいたいのだ!お前たちが横からごちゃごちゃ言うから、楽しめないではないか!俺は一人で食べる。だからお前らは二人で食事をするがいい!食事時くらいは一人にしてくれ!!」 言っている内容は非常に情けないものだが、とにかく俺は飯の時間を至高の時だと思っている。これ以上こいつらに邪魔されたくないのだ。1週間も耐えたのだから、褒めて欲しいくらいだ。 あえて威圧を押さえずにぶつけてやった。通常ならば、周囲の生徒のように青ざめるほどの濃度。ところがアスナは、怯えるどころか嬉しそうに頬を赤らめた。 「……ああ……アスカの魔力だ……。うん。いいね……」 興奮したように俺の魔力でうっとりとしている。レオンはレオンで少し顔色が悪くなりはしたが……… 「ああ、さすがはアスカ!素晴らしい威圧だ!」 いや、褒めて欲しいわけではない。こいつら、おかしいんじゃないか? こんなことなら、アスナをレオンに入れたままにしておけばよかったかもしれない。二人に分けたことで面倒が二倍になってしまった。失敗した。 そんなことを考えていると、アスナの身に纏う空気が変わった。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-04
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