Tous les chapitres de : Chapitre 11 - Chapitre 20

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第11話 手作りプレゼントを渡したら王女様がデレてきた

「それじゃ皿洗いでもしてもらうか。出来るか?」ユウは心配そうな表情で言った。王女に皿洗いをさせて良いのか、そもそも皿洗いが出来るのか、という不安が入り混じっていた。「頑張ってみます!」とエリーは自信に満ちた表情で答えた。 私が皿洗い……かぁ。王城でお皿を洗ったら、周りが驚いて慌てる姿が思い浮かび、きっと見た人は卒倒するだろうなぁ……と思い、おかしくて笑ってしまう。 しばらくすると、エリーのいる場所から声と音が聞こえてきた。 …………「きゃっ!」パリンッ!! …………「ひゃっ!!」パリンッ!!「あぁ……もう……。ううぅ……ぐぅすんっ……」と、泣き声も聞こえてきた。 結果、昼食で使った皿がすべて割れてなくなってしまった。木のお椀は無事だったので食事には困らないが、焼いた肉は森で採れる木の葉に乗せることになるだろう。 開始数分で数枚の皿を手を滑らせて割ってしまい、「ごめんなさい……」と、完全に自信を喪失した表情に変わっていた。 まあ、想定内のことだ。「ケガが無くてよかったな。そんなに落ち込まなくても良いんだぞ」これは本心だ。ケガをされたら俺が動揺してしまう。 ユウも打ち解けてきたのか、口調が変わってきたが本人に自覚はない。しかし、エリーはその変化に気づいた。 エリーは、腹の探り合いが行われる環境で生まれ育ち、常に最前線で戦ってきたため、無意識に相手の表情や仕草、口調などを探る癖、つまり防衛本能が働いてしまうのだ。 そのことに気づいたエリーは、心が温かくなり、嬉しさが込み上げてニヤけてしまった。 家事を積極的に手伝うようになっていたエリーを見ていると、髪が短くなったといってもセミロングなので、まだ邪魔そうに見えた。 さらに家事を手伝ってくれるので、俺にも時間の余裕ができた。 手作業をしていると、気になってチラチラと見ていたエリーが近づいてきて、「何を作ってるんですか?」と覗いてきた。 サプライズで渡したかったので隠して、「まだ秘密だ」とエリーを見てニコッと笑った。 エリーは俺の返答に、不満そうな表情をした。「秘密ですか……」俺の答えを復唱し、ムスッと頬を膨らませた。いつもなら、ここで終わるのだが。「そうだ、秘密だ」俺も同じことを言った。「私に秘密ですか。そうですか……」いつもとは違い、食い下がってきた。 あれ? 珍しく食い下
last updateDernière mise à jour : 2025-06-27
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第12話 王女様に懐かれた?―甘えと変化

「そ、そう、くっつくな……って……」ユウは半ば困惑しながらエリーに言った。「可愛いって言ってくれた子にくっつかれて嫌なのですか? 喜んでくれないのですか? プレゼントのお礼……です。うぅ……お礼になっていませんか……? これでも、勇気を出して……抱きしめているのですが……」 エリーはユウに甘えるように言い、その表情には真剣な思いが込められていた。 ユウはエリーには勝てそうにない……と、心の中で思った。「嫌ではないが、恥ずかしいぞ」と言うが、内心嬉しくてずっとこのままでいたいとも思っていた。「嫌ではないのですね!? プレゼントのお礼です。受け取ってください……」それを聞いたエリーは、ニコッと微笑むと、さらにぎゅっと抱きしめて密着してきた。「ありがとな。十分だぞ」顔が真っ赤になっているのを感じる。恥ずかしがっている顔を見られたくない……「もう少しこのままで、いさせてください」と言うエリーに負け、俺も心地よかったので抵抗をするのを諦めた。「もう、好きにしてくれ」そう言うと、ユウは微笑んだ。「はい。勝手にしますね」エリーは、ユウの背中に頬を着け、ユウの背中の感触を味わうようにしばらく抱きしめた。「ユウさんの背中……いい匂いです。これ、好きです……」とエリーがつぶやいてきた。「い、いや……汗臭いだけだろ!」俺は、恥ずかしくて強い口調で言ってしまったが、気にしてる様子はなく抱きしめたままだった。それに、背中に頬ずりをしている感触もしているのだが??  何だこの状況!! エリーの雰囲気がかわってるぞ!? 髪形が変わったからか? いや、雰囲気っていうより性格が変わってるぞ。積極的というか……俺に懐いてる!? 10分ほど経過した。「うん。落ち着きました! ありがとうございます」落ち着いた? お礼じゃなかったのか? 寂しかっただけなのか?「俺は、夕飯の準備をするけど……?」手伝うと言ってくるか?「私は……大人しく待ってます。すみません」珍しく、大人しく待っていると言ってきた。最近、頑張っていたから疲れたのかもな。「明日は、狩りに行かないとだな。そろそろ肉の補充をしないと」最近は、エリーを一人にしておけなくて……ずっと側にいた。 それを聞いたエリーが、寂しそうな表情をした。「そうなんですか。一緒に居られないんですね……」 小物の狩りなら一緒に行け
last updateDernière mise à jour : 2025-06-27
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第13話 止まらない距離感

 顔を赤くした俺は、何も言えず。「え? もう、好きにしてくれ」内心は嬉しく思っていたけど、恥ずかしすぎる……。 ……一緒に寝てる感じがするって……一緒に寝たいってことだよな? それって……俺に……好意を持っているって事だよな? ただ……寂しいってこともあるし。「はい! えっと、向こうを向いていてくださいね」嬉しそうに部屋の隅に行き、服を着替えだした。「俺は、もう寝るから……」と言い、布団に入って着替えている方向とは逆を向き、横になった。 エリーが部屋の明かりを消し、もぞもぞと同じ布団に入ってきた。 えっ!? 布団2枚用意してたよな? ……なんで? その疑問をエリーに聞いてみた。「お前、布団を2枚用意してたよな?」疑問をそのまま口に出した。「え……? はい。用意しましたよ?」とエリーが平然と可愛らしく首を傾げて答えてきた。 聞いている俺の方が、まるでおかしな事を言っている気がしてきた。俺、何かおかしな事言ってるか?「なんで、こっちに入ってくるんだ? 自分の寝る布団を用意していたよな?」と言い方を変えて確認をした。「一緒に寝たいので……ダメでしたか? 昨日は安心して、ぐっすり眠れましたし……」暗くて表情は見えないが、声の感じで笑顔で話しているのが伝わってくる。「じゃあ、なんで布団を2枚も用意したんだ?」そう、疑問点はこれだ。「ユウさんに、安心してもらうためですかね?」俺に安心? どういうこと? 布団を2枚並べて……安心させるって……? 別々に寝ると思わせておいてってこと!?「それ逆じゃないか!? 男がすることじゃないのか?」大胆なエリーの行動に驚きつつ、エリーに想われているのかも? とドキドキしてしまう
last updateDernière mise à jour : 2025-06-28
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第14話 王女様が勇気を出して

「……すべすべで、柔らかくて……良い触り心地だな」それしか言えないが、むにゅむにゅと柔らかな頬を自分から触っていた。「あの、私も……いいですか? ユウさんの頬を……お触りしても?」戸惑いと恥ずかしさが入り混じった声で聞かれた。 ……断る理由がないし、俺も触らせてもらってるし。「俺も触らせてもらってるし、好きにすれば良いんじゃないか? イヤじゃないしな」正直に言った。「わぁ……どんな感じなのでしょうか。私も……とうとう異性の男性に触れちゃいますよ……えいっ」と可愛く気合を入れた声を出して触ってきた。 柔らかな手が、俺の頬に触れられたのを感じた。エリーの指が、俺の頬を優しく撫で感触を確かめるように、むにゅむにゅと摘んできた。「ユウさんの頬……触っちゃいました!」嬉しそうに報告してきたが……知っているぞ。目の前にいるし、触られている感覚もあるしな。「ユウさん……幸せです。ユウさんも……抱きしめてきて良いのですよ? いつも……私からばっかりです」とエリーが言いだした。 いやいや……王女様だしダメだろ!? 良いのか?「いや、王女様だしな……ダメだろ……」思ったことを言った。「違いますっ。……今は……その違うのです! むぅ……ただの同居人なのです! ですので、お好きに触っても良いのですよ」と言ってきた。だが、ただの同居人だとしても……ダメだろ。恋人同士ならば良いとは思うが…… エリーが俺の手を掴むと胸元まで持ってきた。「あの……わ、私は……ここまでしか持ってこれませんが、男性の方なら……触りたいと聞いたことがあります……。その……どうぞ……」恥ずかしさから声が震えているのがわかる。きっと真っ赤な顔をしているんだろうな……。恥ずかしさか、緊張からか手も震えている。 握られていた手の力が緩み、その手は俺の腰に移動をさせてきた。「そ、そんな……事をしたら……触るだけじゃ済まなくなるぞ」いろいろと、しちゃうだろ……「え!? はわわ……。えっと……触る以外ですか!? 私は、なにを……されちゃうのでしょうか……? あ、男性の方は……エッチなことを考えると……ムズム
last updateDernière mise à jour : 2025-06-28
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第15話 王女様の初めてのキス

「ゆ、ユウさん……ぬるぬるしてます!」と嬉しそうに言ってきた。 どうやらエリーは……俺の出した精子を指で触っていたらしい。 「……あのぅ……ユウさんの、まだ大きいですね……」と太ももに触れていたので気付いたらし。「わたしの太もも……気持ちいいのですか? お使いになられても……かまいませんよ?」と言ってくると、太ももを微妙に動かして息子を擦ってくる。 それに……俺もエリーの胸を触れていたので、一気に興奮しお互いに唇を重ね、キスをしながら俺は腰を動かした。エリーの太ももに、いつの間にか息子が挟まれて、くちゅくちゅと音を立てながら擦り付けていた。「んっ……あ、んんっ……はぁ♡ はぅ……♡ れろれろ……んっ……ちゅぅ……♡」エリーも興奮して甘い声を出し、夢中でキスをして体をピクピクと震わせていた。 まるでエリーと本当のエッチをしているような感覚になっていた。前世で見た動画と全く同じだよな……それにエリーの太ももの柔らかな感触にエリーの反応がヤバすぎる。 キスをすると柔らかな舌に絡ませると、驚いたように体をビクッと反応させ一瞬逃れようとしたが、自分からキスを求めるようにちゅぱっ、ちゅぱと唇を重ねた。「はぁ、はぁ……。ちょっとビックリしちゃいました。急にユウさんの舌が……はぅぅ♡ お返しです……ちゅっ♡ んっ、んっ……♡」とエリーの小さく柔らかな舌が、俺の唇を舐め入ってきた。 キスを嫌がられたと思い、ちょっとショックだったが驚いただけだと分かり安心した。調子に乗り……エリーの首元にキスをして吸い付いた。 
last updateDernière mise à jour : 2025-07-01
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第16話 恋人未満の甘い時間・父親の狩りの方法

 顔を赤くした俺は、何も言えず。「え? えっと……朝の挨拶ですっ。お嫌でしたか? 昨日、頬を触りあったので……それが、嬉しくてキスをしてみたのですが……。それに……昨日は……はぅ……♡」徐々に目が覚めて昨日のことを思い出したのか、だんだんと顔が赤くなり、エリーは布団に潜ってしまった。「え? あ、そ、そうか……挨拶は、良いことだよな。うん。良いと思うぞ……ありがとな」俺が勝手にキスをした罪悪感も、これで消えてきた。お互いに頬にキスをしたわけだしな。「はいっ。そう言ってもらえて安心しました……」ホッとした表情をして、エリーは布団から顔をちょこんと出した。 その行動というか、表情が可愛く……ついエリーの頭を撫でてしまった。「わ、わわぁ……はぅ……。朝から優しくしないでください。……うぅ……やっぱり、もっとぉ……ナデナデしてください」布団に潜ったまま、俺の胸に抱きつき、甘えてきた。 これじゃ……恋人同士のようじゃないか? 俺も嫌じゃないし……しばらくエリーの頭を撫でて、布団の中で過ごした。「さ、そろそろ猟に行く準備をするぞ」このままだと、昼になってしまう。 エリーも思い出し布団から出ると、嬉しそうに着替えだした。一言、言ってから着替えてくれ……。 ♢森での狩り 昨日もよく眠れなかったユウが、朝食を食べ終え、猟に行く準備をする。 隣の倉庫に行き、古い剣、ナイフ、収納袋、水筒、食料などを用意した。着替え終わったエリーは、大人しく座って待っていた。「昨日、渡された短剣なのですけど、私は使ったことがないのですけど……大丈夫ですか?」用意したものを収納袋に入れていると、エリーに聞かれた。「お守りみたいな物だな。いざとなったら振り回してれば良いと思うぞ」いざという時がこないように守り切るつもりだけどな。「……分かりました。お守りなのですね」お守りと言われ、エリーは大切そうに短剣を撫でてニコニコしていた。「そろそろ行くか。家から近いといっても、猛獣の棲む森の中だからな。気を付けろよ」気配察知があるから大丈夫だが、森の中の山道は足場が悪いし、猛獣以外にも
last updateDernière mise à jour : 2025-07-02
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第17話 強さと信頼・獲物の解体

「俺の親父はできたぞ」とユウは少し自慢げに、過去の父親の強さを思い出しながら答えた。「そうですか。お父様はできたのですね。でも、何人かの兵士の方や冒険者の方を見ましたが、普通の方はできないと思いますよ……」エリーは納得しながらも、他の兵士や冒険者たちの実力を思い浮かべて答えた。「他のやつが、どんな猟をしてるのか見たことないしな」ユウは照れくさそうに笑いながら答えた。 エリーの言う通り、他の冒険者たちとの違いを感じていた。他のやつがどんな狩りをしているのか見たことはないが想像はつく。俺も元々は、そっちの猟の仕方だったんだがな……と思った。 手が汚れたので、手を洗おうと収納袋から水筒を出した。「悪いんだが、ちょっと手伝ってくれないか? 水筒を持っててほしいんだが」と言い、エリーに出した水筒を手渡した。「私に、できることなら何でもお手伝いをいたします!」エリーは嬉しそうに言い、ユウのために何かできることがあることに喜びを感じているようだった。「手を洗いたいんだ、水を少しずつ出してくれるか?」と、なぜか嬉しそうな顔をしていたエリーにお願いした。「はい」とエリーが素直に返事をしたが、小首をかしげ不思議そうな顔をして俺を見つめてきた。 普通ならば、貴重な飲み水を使い、手を洗うことなどにもったいない。狩りを終えて、帰宅してからでも良い。エリーも父の狩りに同行したことが数回あり覚えていて、同行者の方から飲み水の大切さを聞いたのを覚えていた。「手を、きれいにしないと、エリーの手を触れないからな」 自然に恥ずかしいことを言ったのを、言い終えてから気づいた。徐々に顔が赤くなってくるのが分かる。「そんなことを、気になさらなくても……。あ、ありがとうございます……」 俺につられて、エリーの顔も赤くなり、恥ずかしそうに微笑んでいた。その表情は、まるで咲き始めたばかりの花のように可憐で、頬には淡い桃色がさしている。小さく握られた白い指先は、まるで触れるのをためらうかのようにそっと絡まり、その仕草の一つ一つから、喜びと照れが伝わってくるようだった。伏し目がちに揺れる長い睫毛が、彼女の秘め
last updateDernière mise à jour : 2025-07-03
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第18話 魔石の存在・愛おしい想い

 魔石は非常に高価らしいが、魔獣は非常に凶暴で倒すのが困難で、冒険者がパーティを組み倒せるレベルらしい。父親一人が倒して売っていたら目立つから、肉や素材だけを売っていたのかもな。目立つのを嫌っていたからな……とユウは理解した。「その収納袋も、魔石の粉が混ぜられて作られているのですよ」エリーが教えてくれた。 なるほど……魔石を利用して付与魔法をかけてあるのか。ってことは……剣に魔力を頻繁に注ぎ込む必要がなくなり、威力と効果がそのまま維持できるようになるのかもな。 だとしたら、俺の家の周りにゴロゴロと魔石が転がってることになるんだが……毎回放り投げてたし。なんだか魔力を感じる石だな……とは思ってたんだけどな。気にもしなかったが、猛獣の魔力が宿ってるのかと思ってたけど……まさにその通りで、それが魔石じゃん。普通の獣には入ってない理由も解決したな。幼いころから当たり前に感じていたので、そういうモノかと理解していて何の疑問も持たずに過ごしていた。 とはいえ村では売れないし、これまで通り魔石は自分で使う感じでいいかな……。金に困ったら拾ったとか、弱ってる魔物を発見して倒したことにすれば問題ないだろう。……父親と変わらない対応をするしかないらしい。♢変わる日常と芽生える想い「エリー、明日町に行くから、果物を買ってこようか」とユウは言った。 エリーは目を輝かせて「はい、楽しみにしています!」と答えた。 ユウは作業を続けながら、ふと食器のことを思い出した。「それと、食器も買わないとだな……」彼は自分の頭の中で買い物リストを整理しながら呟いた。 エリーはユウの言葉に頷きながら「ユウさん、ユウさん何かお手伝いできることがあれば、言ってくださいね」と、優しい笑顔を見せた。 さっきからエリーは、手伝う気満々で声を掛けてきてるよな……。世話にな
last updateDernière mise à jour : 2025-07-04
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第19話 王城の騒動と深まる絆

♢王城の混乱 少し前、王城では王女がお茶会に出て行くと告げて以来、戻ってこないため大騒ぎになっていた。王は狼狽え、激怒していた。王は部屋を行ったり来たりしながら、眉間に深い皺を寄せていた。「一体どうなっているんだ! 王女が行方不明なんて……!」王は怒りを込めて叫んだ。 当然、暗殺の事など知らされていないため、盗賊か猛獣に襲われたと思っている。弟の派閥の者たちは、未だ死体が見つからないため、安心できずに不安を抱いていた。 王女の馬車を襲えと命令が出されたが、エリーは逃げ延びた。その直後、猛獣が馬車を襲って破壊し、兵士たちを殺しているところを襲撃部隊が目撃していた。 兵士たちは報告する際、顔色を失いながらも必死に伝えた。猛獣の襲撃で生きているとは思えないため、「死体が見つからないのは、猛獣に食べられたのではないか」と報告していた。 国王には、王女の馬車の足取りを追っていた者たちからの報告で、お茶会に行くような道ではないことが判明し、問題になっていた。「何故、王女がそんな道を通ったのか……?」王は苛立ちながら疑問を口にした。彼の額には深い皺が刻まれていた。 なぜ危ない道を選んで、どこへ向かっていたのか? 何者かに襲撃され、逃げていて迷い込んだのではないのか? 王は心の中で様々な可能性を考え、焦燥感に駆られていた。 足取りは、最終的に狂暴な猛獣の棲む森の近くを通って消えたため、その町で捜索が行われていた。兵士たちは森の中で手がかりを探しながらも、王女の行方を案じていた。 聞き込みで、普段は買わない女性用の服を買っていったとの証言も出ているため、買った者の捜索も始まった。捜索隊は証言者たちに聞き込みを行い、少しずつ情報を集めていた。 男の足取りを追うと、猛獣の棲む森であった。その男の行き先である狂暴な猛獣の棲む森では、捜索が困難で捜索は難航していた。兵士たちは森の中で足音を立てないように慎重に進みながら、心の中では希望と不安が入り混じっていた。そうとは知らない二人であった。♢一つの布団の下で
last updateDernière mise à jour : 2025-07-05
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第20話 王女様と婚約!?

♢衝撃の朝と新たな関係・予期せぬ触れ合い ——翌朝。 ユウが朝、目覚めるとエリーの後ろから抱きしめるような体勢になっていた。そして、手に温かく柔らかい感触が……。 エリーが自分のブカブカの服を着て寝ていたため、俺の手は……エリーの胸に直接触れていた。 背中に押し付けられた感触や腕に押し付けられた感触とは、まったく別物だった。とても柔らかくすべすべしていて、指を動かせばむにゅっと沈むが弾力もあり、不思議な感触だった。それに……手のひらにぷにっとした感触で異なるものが当たっている。すぐにそれが何か想像がつき、ユウは慌てた。 焦って手をどけようとするが、エリーに手を握られていたので動かせない……し、無理に動かすと起きてしまう。 だが……このままではまずいだろう。手を動かすと、胸を触っている感じでむにむにと触ってしまう。先ほどまで柔らかかった乳首もツンと立ち、手のひらにハッキリとした感触が伝わっている。 これが、おっぱいというやつか……。手をどかすことを忘れ、その膨らみを掴み、ゆっくりと動かしてみた。胸の柔らかさを実感でき……興奮してきた。「んっ……。はぁ。あぅ……」エリーから甘い声が出てきた。 その時、エリーが目を覚ました。「きゃ♡」エリーが、可愛く声を上げた。 昨日は、服の上からだったが、朝には直接、胸を触られていたので驚いていた。というよりも、恥ずかしくて声が出てしまった。 エリーは、ユウが昨夜に寝返りをして、偶然抱きついた感じになり、腕が胸に事故で触れただけだと知っていたが、それを利用した。「これで、私は……お嫁に行けなくなりましたね……」エリーは演技で暗い声のトーンで話した。「……申し
last updateDernière mise à jour : 2025-07-06
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