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131.親友への報告⑧

「え、ヤバッ。依那、あんた社長の前ではそんな感じなんだ!?(笑)」「あっ……」「なんだ、心配することないじゃん(笑)」「え?」「ちゃんとあんたはあんたらしくいれてんじゃん。社長と初めて会った時も、そうやって同じように威勢よく立ち向かってたし(笑)」「いや、あれは……!」「あ~そっか。そういえば、あの時もそんな感じだったね。ほら、あたしが言った通りになってんじゃん」「え? なんて言ってたっけ?」「人生何が起きるかわかんないよって」「あ~、そういえばなんかそんなこと言ってたかも」「あの時、そうやって話してる二人の雰囲気いい感じだな~と思ってたんだよね」「あ~。確かに。あの時からオレも逢沢さんはなんか他の人とは違う気がしてた。なんか二人のそういうやり取りオレもいい感じだなぁって思ってたわ」「ですよね!?」なぜかここで桜子と本村さんが意気投合。「立場関係なくこうやってちゃんと慧になんでも言える相手って、なかなかいなかったから」「あっ、すいません!」そう本村さんに言われたことで自分の言動に気付く。「いやいや、別に攻めてる訳じゃないよ? 逢沢さんのそれは、ちゃんと慧をただ一人の慧という人間として接してくれてるってことだからさ」「それっていいこと……なんでしょうか?」「うん。オレは肩書だとか見た目だとか、そういうのに捉われずちゃんと慧自身を見てくれてる逢沢さんだから、オレも慧を任せたいって思ったんだから」「本村さん……」「あっ、それ依那は最初からですよ?」「ん? どういうこと? 河野さん」「依那は、まだ社長とあーやって知り合う前から、社長のそういう見た目じゃなく中身を見ようとしてた子ですから」「そうなの逢沢……?」「いや、ただあたしは、元々社長に憧れてたのは仕事に対しての社長の姿だったり考えだったりがホント尊敬するとこで。いや、もちろん外見もタイプじゃないとか言いましたけど、実際は、社長の存在自体が外見もそりゃめちゃめちゃカッコいいと思いますし……。だけど、社長を好きになるなら、皆そういう見た目とかじゃなく、ちゃんと中身を見てほしいなっていつも思ってて……。実際、やっぱり社長はホントはめちゃめちゃ優しい人でしたし、絶対中身を知れば知るほどもっと……」「ストップ! わかった。もうそれくらいでいいから///」「え? 社長の良さな
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132.親友への報告⑨

「っていうことで社長」すると、改まって桜子が社長に声をかける。「ん?」「依那は、こんな感じでホントまっすぐな子で、何にも全力な子で」「うん。そうだな」「でも、ちゃんとしっかり周りを見てる子だし、他の人が気にかけないようなことに気付く優しい子です」「うん」「だから。社長もちゃんとそんな依那の気持ちに応えてあげてほしいです」「うん」「きっと、依那は、社長にとって力になってくれる子だと思います」「うん。オレもそう思う」「それで。いつか社長にとって、依那が大切な存在になっていくの願ってます」「うん。今すでにそうなってきてるから。安心して」「はい。依那を末永くよろしくお願いします!」「桜子……。末永くだなんて、さすがにそこまでは……」桜子の気持ちはすごく嬉しいけど、今からそんな重い言葉社長に……。「ってことは……。お前は違うってこと?」「えっ?」すると、あたしのその言葉を聞いて社長が尋ねてくる。「河野はそう言ってくれてんのに、お前はそんな覚悟もそんな気持ちもないってことなんだ?」「えっ!?」何? どした社長まで!?「いや、さすがにそこまでは社長には重荷かと思いまして……」「お前、言わなかったっけ? ずっとオレのそばにいるって」「え!? 言いましたけど、別にこんな時に言わなくても」「ん? あれは嘘だったってこと?」「嘘じゃないですよ! 社長がどこにいったって、あたしから離れていったって、絶対見つけ出してずっとそばにいますから!」「ハハ。じゃあオレお前から絶対逃げられねぇな」「もちろんです。だから諦めて一緒にいてくださいね!」「別にオレはお前と一緒にいたくて、これからもずっと一緒にいるつもりだけど?」「え……あぁ……そ、それは光栄です……」「フフッ」話を進めていくたびに、社長の口から自分の思ってない言葉ばかりが飛び出して、思わず戸惑ってしまう。何!? 社長。 なんで他の二人がいるのに、そんな堂々と言える訳!?あたしの方が絶対社長好きなはずなのに、なぜか社長の方がすごい優位に立ってるような気がするんですけど!いや、実際は確かにそうなんだけど。でも、好きの大きさでいうと、あたしのが大きくて強いはずなのに、なぜか負けた気がするのは、気のせいだろうか……。なんか最後笑っちゃってるし、どこまで本気かはわかんないけ
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133.好きと言われる方法①

「桜子。昨日はありがとね」翌日。ランチに桜子を誘い、改めて昨日のお礼を伝える。「あたしはなんも。ただ念願の依那の彼氏に会わせてもらっただけだからね~」「桜子ぉ~!」「まぁ確かに相手があの人なら、そりゃ簡単に口には出せないよね」「うん。でもまぁ、付き合い始めたのも、あたしが社長にお願いしたようなもんだしね」「え、何それ」「ホントはさ。付き合うのも、向こうは契約ってカタチにしようと思ってみたいで」「ん? どういうこと?」「わかんないけど。なんか社長の中で付き合うってことに今まで抵抗あったみたい」「へ~。そうなんだ。あの社長がね~。あぁ見えて、案外恋愛不適合者だったのかね。それか、今までの恋愛で何かトラウマがある、とか」「やっぱそういう感じなのかな」「そういう感じのことは依那は聞いてないの?」「いや、さすがにそこまではまだ」「そうなんだ」「でも。社長。別れる時や自分から離れていく時はちゃんと伝えてほしいって言ってたんだよね」「じゃあ、なんか前の恋愛でそういう感じのことで何か引きずることがあったかもだよね」実際、あたしは社長の過去を知らない。っていうか、これから先、あたしが知ることが出来るのかもわからない。社長は、ずっと尊敬していた相手で、ずっと手の届かない人だと思っていた。そんな人が、今は恋人だと言われたところで、まだ関係性が変わる訳でもなくて。もっと昔から知り合いだったり、もっと軽い関係なら、どこかのタイミングで聞けたり知れたかもしれないけど。なんせ、相手はあの社長で。社長がそういう話をしなければ、あたしは一生知ることの出来ない話。きっと社長の中で何か気にかけているということだから、下手にあたしがそれを問いただすことも出来ない。なんてことない過去なら、社長に聞いたら、もしかしたら教えてくれたりするのかもしれない。だけど、今までどんな女性と出会って、どんな女性と付き合ってきたとか、多分きっと、社長が自分から話してくれないときっとわからない。それこそ恋愛に前向きじゃない過去だなんて、あたしに教えてくれるかもわからない。実際、あたしも知りたいような知りたくないような、複雑な感情ではあるけど。でも、多分あたしは、相手の女性や付き合い方を知りたいとかじゃなくて。恋愛や恋人関係に発展させたくなかったその理由を、知りたいの
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134.好きと言われる方法②

「いいなぁ~桜子は」「え? 何が?」「大ちゃんが昔から幼馴染で」「え? それがなんでいいの?」「だって桜子は、昔からずっと好きな人のことを知ってる訳でさ。どんな過去があったとかも全部知ってる訳でしょ」「まぁそりゃ幼馴染でそれだけ長くいるからね」「あたしは、社長のこと、まだ全然知らないことが多すぎるんだよね……」「そりゃそうでしょ。だって、相手、あの社長だよ?」「うん……」「あんな社長絶対そんな簡単に攻略出来ないでしょ」「確かに」「だけど。依那は今その人と付き合えてんだよ? それだけですごいでしょ」「確かに、そうなんだけどさ。最初は契約にしようと思ってたのを、あたしが絶対好きになってもらえるように頑張るからって、無理やりお願いしたからなんだろうけどさ」「へ~。依那が、社長にそこまで言ってお願いしたんだ」「そう」「なんか嬉しい」「え?」「依那が現実の好きな人に、そこまで頑張ってるのが」「そっか。あたし、今まで琉偉でしか、こういう話してないもんね」「うん。琉偉くんの推し活してる時の、あんたの気合の入れ方とか頑張りとか情熱とかすごいのはよく知ってるけどさ。なんか今こうやって聞くとさ。改めて依那も現実の人に普通に恋してんだなぁって実感する」「あたしもホントまさかだよ。ずっと琉偉一筋だったし、琉偉より好きだって思える人なんて、今まで現れなかったからさ」「その相手があの社長だもんね」「うん。だけど。なんか、ホント自然だったんだよな」「自然?」「そう。なんかさ。自然に社長に惹かれていったんだよね。気付いたらホント、あっという間に」「恋なんて、きっとそんなもんだよ」「そっか、こんな感じってことか」「でも、恋自体わかってない初心者レベルの依那なのに、あの社長相手にそこまで頑張って引かなかったっていうのがすごいけど」「だよね。でも多分それって琉偉のファンでいれたからこそ、相手が社長でも頑張れたかもしれない」「それはあるかもだよね」「それに、実際社長は彼氏なんだけど。感覚は琉偉と同じかもしれない」「同じって?」「社長も現実の人とはいえ、ホントは手の届かない人なんだよね。だから、うちらとは別世界の人で、憧れみたいな対象だったから。自分にとっては、絶対的な存在なんだよね」「確かに最初から依那は社長のこと憧れて尊敬してた訳だしね
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135.好きと言われる方法③

「なんか依那。強くなったね」「え?」「なんか依那のそんなハッキリした気持ちって、初めて聞いたかも」「え? そう?」「そこまでは正直想像してなかったかも」「え?」「あたしが思ってたより、依那と社長って好きとか以上のもっと深いモノで繋がってるんだね」「そう……なのかな……?」「うん。でも。依那がそんなに心配するほどじゃないと思うよ?」「え? なんで?」「社長と会ってさ、依那の一方的な想いだけじゃないような気がするけど」「どうだろ……」「社長が依那にしてくれてることってさ。結構特別だと思うけど」「えっ? そうなの?」「あんなにちゃんと依那に対しての気持ち、あたしにまで言ってくれるなんて、依那に対してちゃんと真剣に向き合ってくれてるってことだと思うし」「うん。それはそうだと思う。いつでもあたしとちゃんと向き合ってくれる人なんだよね」「それって好きじゃなきゃなかなか出来ないことだと思うけどな」「そう思ってくれてたら嬉しいけど……。実際好きだって言われてないからわかんないや」「え? ん? 言われてないの?」「うん。言われてないね」「じゃあ、なんで付き合うことになったの!?」「流れで?」「流れ!?」「あぁ……確かにそうだわ。よく考えたら言われてないわ」「えっ? 今気付いたの?」「いや、なんとなくね。惹かれてるとか、そういうニュアンスのことは言ってくれたんだけど……」「いや、でも、あたしに対してあそこまで依那のこと言ってて、好きじゃないとかある?」「いや、それはさ。社長優しいから」「いやいや、優しいだけでそんなん誰にでも言ってたら大変でしょうが」「まぁ、多分。まだそこまでにはなってないんじゃないかな」「そこまでになってないって?」「付き合う時は、あたしはもう好きだって自覚してたんだけどさ。社長はまだ気になるって言ってた段階だから、まだそこまでくらいの気持ちだってことだと思うんだよね。それだと好きって言葉はまだ出てこないはずだからさ……」「え~。絶対もう好きだと思うけどな~」「ハハ。桜子がなんでそんな必死になってんの~」「いや、だってさ~。あんたたち、心ではちゃんと結ばれてるような気がするのに、まだ全然なんも進んでないのが、すんごいもどかしい!」「まぁ相手は社長だし、あたしは地道に頑張っていくしかないよね」「な
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136.好きと言われる方法④

「いやいや、そんなんハードル高いってー!」「元々ハードル高い人なんだから、そりゃ頑張るレベルも一筋縄ではいかないってー(笑)」「え~何したら社長、好きだって言ってくれんの~!」「そうだな~。いつもと違うことするとか?」「いつもと違うことか~」「まぁ普通ならそこで家庭的な要素出してアピールしたりするんだろうけど、依那の場合はすでにそれやっちゃってるからね(笑)」「うん。そんなのなんの新鮮味もないよ?」「なら……。色仕掛けとか?(笑)」「ねぇ。あたしがそんなん出来るタイプに見える?」「ハハ。依那はそういうタイプじゃないよね~」「そうだよ~」「いや、でもそれが効果的かもよ。意外性で(笑)」「桜子、ちょっと面白がってんでしょ(笑)」「背中押してんだよ~(笑) でもまぁ、依那らしくいればいいんじゃない?」「あたしらしくいて、社長がそれで好きだと思ってくれるかは疑問だけども……」桜子に相談して、良きアドバイスをもらうつもりが、なぜだか答えのわからない疑問だけが残ってしまった……。いや、まぁそりゃそんなの社長にしかわかんないんだけどさ。そんなの簡単にわかるんなら、速攻そんな手使ってるっつーの。皆、好きな人にどうやって好きになってもらってるんだろうな。両想いってどうしたらなれるんだろう。なんだろな。いざ社長と付き合えたっていうのに、未だ実感湧かないのは、きっとあたしのがまだ好きで片想いの感覚と変わらないからなんだろな。まぁ実際気になってるって言われただけだし、そこから少しずついい感じに好きになってってもらえたらいいなって思ってるだけで、正直ホントに社長に好きになってもらう自信なんてないけどさ。だから、あんな堂々と好きにさせますくらいの勢いで言っちゃったけど、実際何をすればいいかさっぱりわからん。てか、冷静に考えたら、あたしより明らか恋愛経験豊富すぎる相手に、こんなまったく恋愛経験ド素人の自分が、よくそんな強気で挑んだな……。社長的には、好きになれるかもって思って、勢いに押されてただ付き合ってみただけで、実際ホントにあたしと同じように好きになれるかどうかなんてわかんないもんな……。今までの社長の恋愛遍歴もあたしは全然知らないから、今までだって、好きだって強くアプローチされたら、勢いや情で付き合っちゃうこともあったかもだしな……。社
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137.好きと言われる方法⑤

「ほい。依那」それから午後の仕事をしばらくし、休憩してると、部署の周りに誰もいないタイミングを見計らって桜子がデスクの上に何かを置いた。「ん? 何?」「社長のインタビューが載ってる社内報。んで、これが後輩に借りてきた雑誌」「え?」「それにさ、会社立ち上げん時からちょっと前までの社長のインタビューそれぞれ載ってるからさ。ちょっと読んでみて、社長のこといろいろ知ってみたら?」「え、これ全部に社長載ってるの?」「それでもまだ一部だけどね。とりあえず今集められるモノだけ集めてきた」「わざわざ集めてくれたの?」「あんた今まで社長のこういうの必要以上に目に入れなかったでしょ」「あぁ。確かに。なんかそういうの見て皆騒いでた時、あたしルイルイに騒いでたよね?」「そうそう。案外女子社員の中では、社長もちろん人気あるし、こういう雑誌に載った時も、すかさず皆見つけて騒いでたのに、依那はまったく興味示してなかったからね」「うん。なんか皆の騒ぎ方が、それこそあたしの琉偉に対してと同じような感覚だったから。あたし的にはなんかそれが嫌でさ」「うん。知ってる。仕事で尊敬してる相手だから、ミーハー心で社長のこと見たくなかったんでしょ?」「そう。そういうのは、あたしには必要ないな~って。なんかそういう目であたしは社長を見たくなかったというか」「だから、あんたはここの社員なのに、今まで社長の情報入れなさすぎなんだよ」「そっか」「うん。だから。そんな今社長のこと知りたいなら、とりあえず今までの社長それでチェックしな。仕事に対する考えとかプライベートのこととかいろいろ載ってるはずだから。今も昔も依那の知りたいこと、結構書いてあると思うよ」「うん。わかった。ありがと」桜子が預けていってくれた資料を早速チェック。あっ、この社内報憶えてる。あたしがこの会社に入った頃読んだやつだ。ちょうど社長がインタビューに載ってて、この仕事へのやりがいやこれからやりたいこととかいろいろ語ってて、確かこれ読んでこの会社で仕事出来る喜び感じたんだよな。そうだった。その頃からあたしはもう社長は心震えるような存在だった。だけど、それは多分まだ尊敬から来る憧れみたいなもんで。そしてそんな尊敬出来る姿を知れば知るほど、遠い世界の人に感じていった。だけど、いつのまにか仕事じゃない外見や地位
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138.好きと言われる方法⑥

「あっ、その店めちゃいいよな!」すると、背後から誰かの声がする。「あっ、ヨッシー」「おぅ。おつかれ」吉岡こと、ヨッシーは、同じ部署の同期。その頃からお互い知ってるからか、あたしが会社で気の遣わない男。桜子も含めてその頃からの同期は皆案外仲良くて、たまに同期会とかするくらいのグループのメンバーなんかでもある。なので、そのグループでは、人当たりがいい吉岡は、同期仲間からはヨッシーと呼ばれて、あたしも普段はその呼び方をしている。「それ。社長が手掛けた店だよな」すると、その開いたページの写真を見てヨッシーが呟く。「えっ、これだけ見てよくわかったね!」「そりゃそうだよ。オレ社長の手掛ける店好きで、マジ尊敬してんだよね。この写真に載ってる店もそうだけど、社長がプロデュースする店ってさ、アイデアが斬新で、それでいて機能的だったり環境考えてたり実用的だったり、その目的に合わせてホントすごいの手掛けるからさ。オレ、ホント憧れてんだよね」「それわかる! 実はあたしも尊敬してるの! 社長の手掛けるお店みたいなの自分もやりたくて、お店通ってずっと勉強してる!」「マジか! お前も!?」「うん!」「てか、今までそんな話したことなかったから逢沢もだなんて知らなかったわ」「だよね。あえて、そんな話しなかったもんね」「お前も社長をそこらの女子社員が騒いでるような感じで見てると思ってたからさ」「いや、そんな目で見たこと一切なかったよ。そういうのと一緒にしてほしくないし、ホントあたしは純粋に社長を尊敬して社長のプロデュースが好きでこの会社に入ったんだから」「うわ、オレも同じ。まさかお前も純粋に仕事的に尊敬してたとはな」あ……純粋って言ったけど、今は社長好きになっちゃって付き合っちゃったりして、もう純粋ではないかもだけど……。「社長って今でも全部の企画目通してるらしいな」「そうなの? 結構いろいろ部署で企画もしてるよね?」「実際やっぱりあの社長のプロデュース力に頼ったり期待してる顧客が多いみたいで、絶対どこかに社長のアイデア入れるらしいぜ」「そうなんだ。あんな忙しくしてて、きっと件数もすごいよね?」「だと思うよ。でも、それを出来るのが社長のすごいとこなんだよ。しかも、それをまた表沙汰にはしてなくて、サポート的に支えてるっていうのがさ。また尊敬
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139.好きと言われる方法⑦

「そういえば前にインタビューで読んだことあんだけどさ。社長あんま寝ない人みたい」「えっ?」「っていうか、寝れない?らしい」「寝れないって?」「なんか仕事好きすぎて、仕事が気になりすぎて、仕事のことばっか考えてたら、いつの間にか寝れない時が多くなってるって」「そんなに……」「そしたらそれに身体も慣れてきちゃったらしくて、いつもの時間以上に寝ると落ち着かなくなってるらしいよ」「そう……なんだ……」「まぁ忙しいから自然にそうなってんだろうけどさ。そんな中で今回のプロジェクトだろ。もっと寝れなくなるんじゃねぇの?」「そんなの心配……、に、なっちゃうよね……」「だよな。そういえばそのインタビューでも、ホントはもう少しだけ眠れるようになりたいって書いてたかも」「それって最近……?」「ん~。3ヵ月くらい前のインタビューかな」「そっか……」3ヵ月前か。あたしと出会ってまだ全然そんな経ってないし、それはあたしと出会う前のこと。だけど、もしそれが今でも続いているとしたら……。それこそあたしに何か出来ないだろうか。少しでも社長が眠りにつける方法はないかな。あたしで力になれることあるかな。それからは、何が出来るかを頭ん中フル回転させて考える。「ヨッシー。すごい社長のこと詳しいね」「まぁな。オレ社長のファンみたいなもんだしな(笑) インタビューも全部読んでるし、いろいろ細かい情報も調べて、一歩でも社長に近づけるように頑張るモチベーションにしてんだよね(笑)」あっ、ヨッシーもこれ本気のガチのやつだ……。オタクのアンテナがピピッと反応する。「じゃぁさ……。あたしにもこれからその社長のいろいろなこと教えてくんないかな……?」「え?」つい社長のことが気になって、そのまま本音が漏れてしまう。「あっ、ほら! あたしも社長憧れてファン、なんだよね! だからファン的にいろいろ知りたくって!」「あ~そういうことね。いいよ。オレもファン仲間増えて嬉しいし」「ありがとヨッシー」もう今はファンでも恋人でもどっちだっていい。とにかく社長のことを細かく知りたい。きっとヨッシーなら、社長が教えてくれないことをいろいろ調べて教えてくれそうな気がする。どんな細かいことでもたいしたことないことでもいい。一つでも社長の情報を知りたい。もっともっと社長の見え
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140.一番言って欲しかった言葉①

そして、ヨッシーが言った通り、社長はその日の夜からまた毎日帰ってくるのが遅くなった。帰ってくるのは日付変わることも多くて、気になって玄関に迎えに出た時。逆に社長があたしを気遣って、”わざわざ出迎えなくていいから寝る前は気にせずゆっくりしてて”と、言われ、出迎えもしづらくなった。だけど、それが数日間続くとなると、やっぱり気にならないはずもなくて。今日はちゃんと社長をまた出迎えようと決めた。そう思って待っている今も、結局夜中の1時を回っている。相変わらず社長遅いな……。すると、玄関で鍵を開ける音が聞こえて、すぐに部屋を出て玄関へ駈け寄る。「おかえりなさい」「た……だいま。えっ? お前まだ起きてたの?」「はい」いきなり今日は玄関に迎えに行ったのを驚いて社長が反応する。「もう1時だぞ。早く寝ろよ」優しく社長は微笑んでくれるけど、少し疲れた表情も見える。そして、そのままリビングへと移動していく。やっぱそう言うよな。でも今日はまだ寝ない!「ん? どした?」だけど、そのまま社長の後ろをついていって、あたしもリビングまで来たことが気になったのか、社長に確認される。「なんか話でもあった?」「……はい。遅くに帰ってこられたのにすいません」「いや、全然」「ちょっとだけお時間もらっていいですか?」「あっ、うん」そうなんだよな。こうやって遅く帰ってきてるのに、あたしの方を気にかけてくれるんだよな。だから最初は待ってようかと思ったけど、起きてたら起きてたで、あたしに話しかけてきてくれちゃうから、結局社長が全然ゆっくり休めないし、なかなか寝れなくなっちゃうしと思って、わざと顔を出すのもやめた。だけど、日が経つにつれ、社長が心配になるのと、やっぱり社長が恋しくなって少しでも顔が見たい・話したいと思ってきてしまって、結局我慢しきれなくなってしまった。「これ。柚子茶なんですけど。飲まれますか?」そして社長が帰ってきたタイミングで温かい柚子茶を作って、ソファーに座ってる社長の元へと柚子茶を持っていく。「へ~。柚子茶。オレ飲んだことないかも」「一度飲んでみてください。身体温まりますよ。こういう甘さは大丈夫ですか?」「あぁ大丈夫。ありがと。いただきます」そして差し出した柚子茶が入ったカップを持って口につける。「んっ。ウマい。確かに温まるな。
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