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All Chapters of おいしい契約恋愛: Chapter 141 - Chapter 150

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141.一番言って欲しかった言葉②

「あの……。結局あたしも社長帰ってくるの確認しないと安心して寝れないんです。だから……すぐ部屋に戻るので、”おかえりなさい”と”おやすみなさい”だけは伝えにきてもいいですか……?」「……うん。わかった。オレもその方が帰ってきた安心感あるかも」「ありがとうございます! はぁ~よかった!」「ハハ。そんな喜ぶことかよ」「そうですよ? せっかく一緒に住んでるんですし、恋人……なんですから、ちゃんと毎日顔見たいです……」「朝メシ一緒に食ってんじゃん」「いや、それはそれですよ! そんなの朝まで一緒に食べる機会なくなったら、ホントに全然顔見れないじゃないですか!」「うん。オレもその時間なくなったら困る」「ホントですか?」「オレのがその朝の時間なくなったら影響あるかも」「それはもちろん! 絶対朝ごはんは食べないと、その日一日頑張る元気出ないですから! それはちゃんとしっかり食べてってもらいます!」「じゃなくて」「じゃなくて?」「メシ食うのもそうなんだけど。オレ的には、毎朝そうやってお前の顔見て一緒にメシ食って、お前が笑ってる顔見れたり、一緒にちょっとでも話せることで、その日頑張る力になってんだよ」「あたし……が、ですか?」「そう。だから、オレにとっては毎日そんなお前との時間で、そういう頑張れるパワーみたいなのチャージ出来てる」「あたしもです。ずっと顔合わせられなくても、朝食では一緒に食べれるって思えると嬉しくて幸せで、その日頑張れちゃいます」「なら同じじゃん」「はい。でもやっぱり欲を言えば、寝る時も……」「うん。結局疲れて帰ってきてもお前がいたら、こうやって話してるだけで癒されるしオレもようやくホッと出来る」「あたしいてそんな風に思ってくれてるってことですか……?」「そっ。だからまたこうやって柚子茶作ってよ」「はい!」「ん」優しく微笑み返してくれるその表情は、疲れて帰ってたさっきの表情よりも、柚子茶効果のせいか穏やかに感じて、少し安心する。「社長。後ろ向いてもらっていいですか?」「え? 何?」「いいから、後ろ向いてください」そう言って隣に座っている社長の背中を、クルッとこっちに向ける。お~。やっぱ社長の背中広くて大きいな……。このままだとちょっと力入んないか。よいしょっ。あたしはソファに膝をついて、社長の方に身体を向
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142.一番言って欲しかった言葉③

「ホントですか!?」「あぁ。オレのためにいろいろ考えてくれてたんだな」「でも、あたしの出来ることなんて、こんな風に家で出来ることくらいしか考えつかなかったんですけどね」「十分だよ……。ホントに……」「ならよかったです」「お前がこうやって家にいてくれて、いろいろしてくれることが嬉しい。オレが家に帰りたいって思う理由が出来た」「あたしが理由になってるってことですか?」「もちろん。今まで仕事遅くなったらさ、会社で仮眠室も作ってるから会社で寝泊まりすることも多かったんだよ」「そうなんですか?」「あぁ。その方が仕事もはかどったし、次の日も楽だし。着替えとかもそれなりに置いてる。だから寝泊まりしたことで不自由ないんだよ」「確かに……。それだと問題ないですよね……」「だけど。今はお前が家にいてくれるから。どんなに遅くても家に帰りたいって思う。その日顔見れなくても、翌日一緒に朝食えるだけで、オレ的にはちゃんとした理由になってる」「そうなんですね……。そこまでちゃんと考えくれてるなんて思ってなかったです」「お前に気を遣わせたくないから遠慮してたけど……。でもこれからは、こうやって帰ってからもお前と一緒に過ごせんなら、オレもまた帰りたい理由や帰る意味が強くなったっていうかさ」「それは、社長の中であたしの存在が少しづつ大きくなってるって思ってもいいってことですか?」「あぁ。もう十分大きいから安心しろ」「フフ。やった! 嬉しいです!」「おわっ!」社長の言葉に思わず嬉しくなってマッサージしてたのを忘れ、思わず背中から抱きついてしまって、その衝撃で社長が驚く。「慧さん……。大好きです……」そしてそのまま抱きつきながら、溢れてきた想いをこっそり背中越しに伝える。これくらいの声なら聞こえないかな。でも、聞こえてほしい気もする。多分あたしはこんな風に何度も社長のことを知るたびに、想いが溢れて口から零れてしまう。だけど、まだ社長はあたしを好きになってくれてるかもわからないから。あんまり言いすぎると逆効果なのかなとかも考えてしまったり。でもやっぱりこの気持ちも隠したくないし、伝え続けたいとも思うから。
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143.一番言って欲しかった言葉④

「なぁ……。いつまでそうしてんの?」「えっ! あっ、すいません! つい嬉しくて想い溢れちゃって……」「なら、そろそろ顔見せろ」「えっ?」「マッサージしてくれたのは気持ちよかったけど、それだと全然お前の顔見えないんだけど」「えっ、顔見たいってことですか……?」「だからそう言ってんだろ」そう言って、あたしが離れたタイミングで社長がこちらへと向き直す。「フッ。ようやく顔見れた」そう言いながら、優しく微笑んで、同じようにそっと大切なモノを触れるかのように優しくあたしの頬に社長が手で触れる。えっ……!?今、社長あたしの頬に触れてるよね!?しかも、なんでそんな顔で優しく見つめてくれるの……?そんな表情……あたしのこと好きだって思ってくれてるかと勘違いしてしまいそうになるじゃん……。「社長……?」そして微笑んで触れたままでいる社長。その表情と、その触れた手から、あたしの頬はどんどん熱を帯びて心臓もどんどん激しくなっていく。「そうじゃないだろ?」「え……?」「ちゃんと名前で呼んで」そして社長もなぜかいつもと違う色気が帯びてくる。「慧……さん……」「ん」そして満足そうに社長が微笑んで。「依那……」え……名前呼んだ……?演技してた時に呼ばれたみたいなあんな感じじゃなくて、あたしが気持ちを伝えてから呼ばれたその名前は、甘く、優しく、響く。「はい……」あたしは、ドキドキしながらそう返事するだけで精一杯で。「依那……。好きだよ」「へ……?」まさか言われるなんて思ってもない言葉が飛び出して、あたしは色気ない間の抜けた声で反応してしまう。「そうやって全然オレの気持ちわかってないとこも、オレの為になんでもしてくれようとするとこも、まっすぐオレだけ見つめて好きだって伝えてくれるとこも……。全部好きだよ」
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144.一番言って欲しかった言葉⑤

優しく囁いてくれるその言葉に、こんなにハッキリ言われると思ってない現実が、嬉しくて、夢のようで涙が溢れてくる。「ハハ。何泣いてんだよ」涙が溢れてきてるあたしに気付いて、笑いながら手で涙を拭いてくれる社長。「だって~! 夢みたいで~! ホントにこれ現実ですか!?」「現実だから(笑)」「その好きは、あたしの好きと同じってことですか……? あたしをちゃんと恋愛対象として彼女として……ホントに好きになってくれたってことですか?」「そうだよ」「うぅ……夢みたいでなんか信じられないです~」泣きながらまだ受け入れられない現実を伝える。「しょうがねぇなぁ~」社長がそうやって笑ったと思ったら。触れていた頬を後頭部まで回し、そのまま顔を近づけられ、社長の唇が触れた。…………!!!!あたしはその甘い出来事にパニックになりながらも、引き寄せてくれたその手が、優しく愛しそうに触れてくれて、その感触を感じる。そして社長が触れるその唇の感触に、心臓が壊れそうになる。あの時の酔った事故のキスみたいなんかじゃなく、優しく大切そうにしてくれるキス。ちゃんとあたしだと意識して、してくれるキス。気持ちがあるキスって、こんなに幸せに感じるんだ……。あたしはその初めて感じた想いの込められたキスで胸がいっぱいになる。「これで信じた?」「はい……」「お前が好きで、お前が愛しくてキスしたって、ちゃんと伝わった?」「はい……。伝わりました……」確かに言葉よりもそのキスで、その想いが伝わってきた。全然雑なんかじゃなく、ちゃんと大切にされていると感じられた。その表情から、その触れた手から、その唇から、全部でそれを感じることが出来るキスだった。「でもまぁ、こんなのキスの中に入んねぇけど」「えっ? 入んないんですか!?」「そりゃそうだろ。こんな子供だましのキス。物足りねぇし、初心者のお前には刺激強いから、これくらいで加減しただけ」「えっ……。もっとすごいレベルになっていくってことですか……?」「そりゃ好きな女前にしたら、こんなんで収まるわけねえし」「好きな……女……」「自分の気持ちこうやって認めたら、なんかすげぇ抑えらんなくなってきたわ。もっと濃厚なやつこれからするから、ちゃんと今から覚悟しとけよ」「へっ!? いや、えっ!? 覚悟!?」えっ、もっと濃厚って
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145.一番言って欲しかった言葉⑥

「よしっ。じゃあ、お前はもうそろそろ寝ていいぞ?」「あっ、もうこんな時間。大丈夫ですか?」「ん? 何が?」「少しでもちゃんと寝てくださいね?」「あぁ、うん。お前の作ってくれた柚子茶とマッサージで随分リラックス出来た気するから大丈夫」「よかった……!」「ありがとな」「いえ」よかった……。今日から少しでも社長寝れるようになってくれるといいな。そんなあたしはこんなこと急に起こって興奮して目ギンギンなっちゃったし、絶対寝れる気しないですけどね!「あの……慧……さん」「ん?」「最後。寝る前に、もう一度……好き……って言ってもらってもいいですか?」「えっ!? 散々さっき言ったろ」「だって……。ホントに、好きって言ってもらうの夢だったんです。ずっと慧さんに、好きって言ってほしかったんです……」「そうなんだ? いいよ。いくらでも言ってやる」「……優しい」「は?」「いつもなら絶対そんなすんなりいかないもん……」「んなの、もうお前が好きなんだからいくらでも言えるけど」「そんな……急に変わります?」「何が」「そんな急に……甘い……感じになるんですか……?」「これ甘いの?」「あたしにとっちゃ、甘いです//」「ふ~ん。チョロいな(笑)」「へ!? チョロい!? え!? え!? 何がですか!?」「お前こんなんで満足してんだ?(笑)」「いや、だってそんなん経験全然ないですし……。あたしは慧さんしかこんなの知らないですし……。何言われたって嬉しいですし」「オレだってお前しかこんなんなったことねぇよ」「は!? 嘘!? 今までめちゃめちゃ女の人と遊んでたじゃないですか!?」「別に好きでそうしてた訳じゃねぇよ。そもそも遊んでた訳じゃねぇ」「でも。慧さんは、こんなの……慣れっこでしょうけど、あたしはもう好きだって言ってもらえるだけで、いっぱいいっぱいで」「いや、それにしたら、お前好きって言えってねだってんじゃん(笑)」「それ……は……! なら。もういいです……」「何? 拗ねてんの?(笑)」「拗ねてません~! もう諦めただけです~!」「フッ。諦めたんだ。はやっ(笑)」「意地悪……」「そうしたのお前だから」「え?」「こんな誰かに自分から構いたいって思うことなんて今までなかったし、こんなに一人の女の気持ち知りたいって思ったの初め
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146.特別な存在①

「逢沢」「あぁヨッシー」「社内メール見た?」仕事中、ヨッシーがいきなり声をかけてきた。「ん? メール?」「まだ見てないのかよ。これ印刷したやつ持ってきた」「ん? 何これ」そう言ってヨッシーが印刷した紙を差し出す。「社長が最近立ち上げたプロジェクト」「あぁ。前に言ってたね。で、それがどうしたの?」「よく見てみろよ。そのプロジェクト。プロジェクトメンバー今から募集するらしいんだけど。それ社内の人間なら誰でも応募出来るらしいぞ」「えっ! そうなの!? 今それって、なんでもないあたしらでも出来るってこと?」「おぉ。社内の人間なら誰でも応募可能書いてある。プロジェクト未経験者でもいい企画を出せばメンバー入れる可能性あるってさ」「えっ、それめちゃ興味ある」「だろ? 基本プロジェクトなんて、そこそこ経験積んだ人間じゃないと選ばれないんだけどさ。今回のプロジェクトは、社長が直々に立ち上げたモノだから、特別にそういうカタチになったらしい」「そうなんだ! じゃあ、それって絶対チャンスだよね!」「だろ!?」「これ選ばれたら社長と直接仕事出来るかも!」「で、これ一人でも何人かでも人数とかも関係なく申し込めるらしくてさ」「へ~。とりあえずいい企画出したらいいってことだよね」「そう。でさ。逢沢、オレと組まねぇ?」「え!? ヨッシーと?」「あぁ。社長の仕事に純粋に憧れて尊敬してるオレらが組めばさ。絶対いい企画出来そうな気しねぇ?」「確かに! それってありかもね」「ってか、社長の仕事憧れてめちゃくちゃ勉強してるオレとお前なら、絶対負ける気しねぇんだよな」「うん。それは負けたくない」「しかも、企画通ってそのメンバーに選ばれたら、社長と一緒に仕事出来んだぞ? 多分一緒に会議とかも出れんじゃね?」「えっ、それマジで魅力的すぎる」社長と一緒に仕事……。え、何その最高な状況。もしプロジェクトメンバーに選ばれたら、社長と会社でも会えるってことだよね!社長の元で勉強出来るとか……あぁ絶対そんなの幸せに決まってる!絶対選ばれたい!大好きな人っていうのもあるけど、何より仕事でもホントに憧れてる人だし、絶対あたし以上にそこに参加したい人はいない!「ヨッシー! これからよろしく!」すっかりその気になったあたしは、ほぼ同志といえるヨッシーに、手を出して
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147.特別な存在②

「ただいま」「えっ? あれ? 今日も仕事で遅くなるって言ってませんでした!?」リビングのソファで、一人くつろいでいると、思ってたより早い時間に社長が帰ってきて、思わず驚いて反応する。「あぁ。その予定だったんだけど、今日はちょっと新しい仕事の打合せでずっと出先でさ。今日はキリついたから早めにもう家帰ってきた」「そうなんですね! うわー今日も遅くなると思ってたんで嬉しいです! なら、ちょっとお話出来たりしますか?」「あぁ、いいよ。今日はもう家で仕事する予定してないし」「よかった」そしてソファーに座りながら、社長が着替えて落ち着くのを待っていたら、着替えを終えて戻ってきた社長が、ソファーのすぐ隣にドカッと座る。「あ~疲れた」そう言って、後ろに首を倒しながら、ソファーにもたれかかってリラックスしている社長。「今日は一日外出されてたんですか?」「そう。新しいプロジェクトの打合せだったり、新規の顧客との顔合わせだったり。さすがに今日はずっと気ぃ遣う一日だったから疲れた」「一日お疲れ様でした」「やっぱ家だと落ち着くわ」「あっ、なんか飲みます? また、柚子茶とか……」と、何か作ろうと席を立とうとしたら。「いい」そう言って、立ち上がったあたしの腕を引っ張って制止する。「このままここにいろ」「あっ、はい……」そう言って、そのまま元のように座り直す。社長に引っ張られた腕が、久々の社長のぬくもりを感じて、やけに緊張する。こんな少しだけ握られた感触だけでも、社長を感じられて嬉しくなる。「どした? なんか嬉しいことでもあった?」あたしがつい嬉しくなってにやけてしまった表情に気付いて社長が声をかけてくる。「なんか、嬉しいなと思って」「ん?」「相変わらず毎日忙しくされてて、さっき帰ってきた時は、仕事してた社長モードで。それもカッコよくて素敵なんですけど。でも、今はこうやって隣でくつろいでくれている慧さんを感じられるのが、なんか嬉しくて」「そっか」「はい」こうやってただ隣にいれるだけで幸せになる。「こういう素でくつろいでる姿、誰も知らないんだなって思ったら、社長独り占めしてるんだなって、更に嬉しいっていうか」「なら……いいよ。もっとオレを独り占めして」そう言って甘く微笑みながら、素早く隣から、手を伸ばしてそのままあたしの腰を引き寄せ
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148.特別な存在③

「無理です……!」「え?」「まだ……そんな贅沢なこと、どうしていいかわかんないです!」「贅沢って(笑)」「お付き合い出来ただけでも夢みたいなのに、独り占め……とか、そんな贅沢すぎて……」「フッ。大袈裟だな。付き合ってんだから、お前の好きにすれば?(笑)」「好きに!? いやっ! そんな恐れ多い!!」「何してもいいんだぞ? お前のもんなんだし」そう言って意地悪そうに微笑む社長。あたしのもの……。そっか、あたしのもの……なんだ……。そう言葉にすると、一気に付き合えた意味みたいなもんとか、それほど価値あるものなんだと、改めてその近い距離に胸が熱くなる。「じゃあ……」すぐそばにいる社長にそっと手を回して抱きついて、社長の身体に顔を埋める。「大好きです」社長に抱きつきながら、あたしは溢れてきた気持ちをそっと呟く。結局いつもこの気持ちと言葉に辿り着く。何度伝えても伝えきれない。何度だって伝えたくなるその言葉。きっとこんな言葉だけでは、その好きの大きさは伝わらない。だから何度でも伝えたくなる。すると。「知ってる」そう言って、社長があたしの顔を覗き込み。またフッと笑って。チュッ。わからないほどの早さで、一瞬唇を重ねた。
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149.特別な存在④

「今の……!」「ん?」「不意打ちキスってやつですか!?」「フハッ。なんだよそれ(笑)」「慧さん……そんなん自然にしちゃう人なんですね!?」「みたいだな」「みたいだな? ん? 自分のことですよね?」「自分のことでもわかんねぇことあんだろ」「いや、それはそうですけど」「ってか、オレも今知った」「今?」「そっ。オレこんなん無意識に出来ちゃうやつなんだって」「無意識、だったんですか?」「そう。無意識。お前がこんなことするからつい気付いたらしてた」「こんなことって?」「あんまいきなり、んな可愛いことすんな。オレも何するかわかんねぇ」「え、あたしはただ気持ち伝えただけで!」「どうやらそういうお前の無意識な言動が、オレも無意識に揺さぶられるらしいわ」え、え、え。どれが!? 何が!?今のどれに刺さった!?いや、何したら何してもらえんの!?「じゃあ、あたしがもっと好きだって伝えたら、もっと好きになってくれますか!?」「そうなんじゃねぇの? どうやらお前のその真っすぐで一途に伝えてくれるのが、オレに影響与えてるっぽいし」「そうなんですね! じゃあ、いっぱい伝えますね! 好きです! 大好きです!」「いやいや、そういう安売りしろっていうことじゃなくて(笑)」「安売りってひどっ!」「好きって伝え方もその伝え方によって響き方が違うってこと」「……わかんないです」「だろうな(笑)」「じゃあ、どうすればいいんですか~」「別にお前は気にせず好きなようにすればいいじゃん」「重く……ないですか?」「今更だろ(笑)」「でも。あたしも、ホントは、あたしが伝えなくても、いつか慧さんから好きだっていっぱい言われてみたいです」「言われたいの?」「もちろんですよ!」「すぐ照れるくせに?(笑)」「いや、それは……!」「なら、お前もそれいつ言われても平気になっとけよ」「り、了解です! 鍛えます!」「え、何鍛えんの?」「いきなりの不意打ちのトキメキに、いつでも太刀打ち出来るようにメンタルと心臓鍛えときます!」「あぁ、そういうことね(笑)  なら、たまに抜き打ちテストでもやる?」「えっ!?」「初級から中級、上級まで一通り用意出来るけど? 」「え、なんかめちゃハードル上がってません!?」「それ合格しなきゃ、お前が望む好きはそんな簡
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150.特別な存在⑤

「なんかお前いつでも全力だよな(笑)」「それがあたしの取り柄ですから!」「確かに。それなかったらお前じゃねえしな」「だから。あたし。仕事でも認めてもらえるような人間になろうと思って」「ん? それはオレにってこと?」「もちろんです。あたし。仕事でもちゃんと頑張ってる姿見てもらって、中途半端な気持ちじゃないってこと、慧さんとしても社長としても知ってもらいたいです」「んなの言わなくてもわかってるよ」「でも。あたしの仕事ぶりはまだ社長には見てもらったことないですし、会社の人間としては、まだ全然役に立ててなくて……」「そんなのお前の年齢と経験では普通だし」「だけど。あたし、ホントに社長の仕事に憧れて、この会社に入ったんです。だから一日でも早く社長に近づきたいっていうか、一人前になりたいっていうか……。いや、あたしなんかが実際まだまだそんなレベルじゃないとはわかってはいるんですけど……」「それとこれは別だろ。別にお前が仕事出来るとか出来ないとか、そんなん重要視してお前と付き合った訳じゃない。オレはただここにいるお前に惹かれたから付き合っただけ。それに今のお前で十分魅力的なんだから、んな急いで背伸びしなくていい」「慧さん……」「っつーか、お前はまだまだこれから伸びしろがいっぱいあるってことなんだから、それはお前の強みでもあると思うけど?」「伸びしろ……ですか?」「そう。ある意味お前は年齢的にも経験的にも、仕事でも恋人としても正直まだ半人前だしな」「やっぱそうですよね……」「だけど。それは決して悪いことじゃねぇだろ」「そうなんですか?」「お前にはまだまだいろんな可能性が秘めてるってことだし。オレ的には逆にお前がこれからどんな風になってくのか楽しみだけどな」「ホントですか?」「お前はまだまだこれからどんな動きしてくか予測出来ねぇし」「迷惑はかけないようにはするつもりではいますが……」「オレにとってはさ。お前の全部が新鮮で刺激なんだよ。オレには思いつかないようなことだったり出来ないことだったりを平然とやってのけるから」「そうなんですかね……?」「だからお前といて面白い。これからお前が何やるのか、んでオレがその影響を受けて自分自身もどうなっていくのか、楽しみなんだよね」「じゃあ、あたしはこのままでいいってことですか?」「だからそう言っ
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