「あの……。結局あたしも社長帰ってくるの確認しないと安心して寝れないんです。だから……すぐ部屋に戻るので、”おかえりなさい”と”おやすみなさい”だけは伝えにきてもいいですか……?」「……うん。わかった。オレもその方が帰ってきた安心感あるかも」「ありがとうございます! はぁ~よかった!」「ハハ。そんな喜ぶことかよ」「そうですよ? せっかく一緒に住んでるんですし、恋人……なんですから、ちゃんと毎日顔見たいです……」「朝メシ一緒に食ってんじゃん」「いや、それはそれですよ! そんなの朝まで一緒に食べる機会なくなったら、ホントに全然顔見れないじゃないですか!」「うん。オレもその時間なくなったら困る」「ホントですか?」「オレのがその朝の時間なくなったら影響あるかも」「それはもちろん! 絶対朝ごはんは食べないと、その日一日頑張る元気出ないですから! それはちゃんとしっかり食べてってもらいます!」「じゃなくて」「じゃなくて?」「メシ食うのもそうなんだけど。オレ的には、毎朝そうやってお前の顔見て一緒にメシ食って、お前が笑ってる顔見れたり、一緒にちょっとでも話せることで、その日頑張る力になってんだよ」「あたし……が、ですか?」「そう。だから、オレにとっては毎日そんなお前との時間で、そういう頑張れるパワーみたいなのチャージ出来てる」「あたしもです。ずっと顔合わせられなくても、朝食では一緒に食べれるって思えると嬉しくて幸せで、その日頑張れちゃいます」「なら同じじゃん」「はい。でもやっぱり欲を言えば、寝る時も……」「うん。結局疲れて帰ってきてもお前がいたら、こうやって話してるだけで癒されるしオレもようやくホッと出来る」「あたしいてそんな風に思ってくれてるってことですか……?」「そっ。だからまたこうやって柚子茶作ってよ」「はい!」「ん」優しく微笑み返してくれるその表情は、疲れて帰ってたさっきの表情よりも、柚子茶効果のせいか穏やかに感じて、少し安心する。「社長。後ろ向いてもらっていいですか?」「え? 何?」「いいから、後ろ向いてください」そう言って隣に座っている社長の背中を、クルッとこっちに向ける。お~。やっぱ社長の背中広くて大きいな……。このままだとちょっと力入んないか。よいしょっ。あたしはソファに膝をついて、社長の方に身体を向
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