今すぐこの部屋から消えてしまいたい、そう思った瞬間、高司はすぐに布団を私の体にかけ直した。彼もきっと、布団の下がこんな状態だとは思っていなかったはずだ。私は恥ずかしさでいっぱいになりながら、小さな声で言った。「……あの人たちが……私をこんなふうに縛ったの……」高司は少しのあいだ黙り込んだ。呼吸がわずかに乱れた気がする。やがて、できるだけ落ち着いた声で言った。「今、電気を消す。それから解いてあげる」部屋が再び暗闇に包まれると、張り詰めていた神経が少しだけ緩んだ。彼が身をかがめたとき、ほのかに香るアフターシェーブの匂いに、不思議と安心する。少しひんやりした指先が、そっと布団の端をめくる。しかし、私の体に巻かれたベルトの結び目は固くて複雑で、彼の指は慎重にその間を探るように動いていく。ときどき肌に触れるたび、細かな震えが走る。暗闇の中で、彼の呼吸がはっきり聞こえる。最初は落ち着いていたのに、ほどいていくにつれて、だんだん荒く重くなっていった。彼の指先が無意識に私の腰や腕に触れるたび、電流が走るようで、体が熱くなる。私は体をこわばらせて、動かないよう必死にこらえ、呼吸すら極力抑える。それでも最初から最後まで、高司の動きには徹底した節度があった。できるだけ触れてはいけないところを避けてくれている。もし触れてしまっても、すぐに離してくれた。それなのに、彼の呼吸はどんどん重くなっていく。枕に顔を埋めたまま、頬は熱くなっていた。だが彼は知らない。この瞬間の私が、どれほど彼に救われたような気持ちでいるかを。無理につけ込むどころか、こんなに惨めな状況でも、ちゃんと尊重してくれた。……一方で、高司の中はまったく別の状況だ。指先に触れるのは、あたたかくてなめらかな肌。耳元では、女が必死にこらえている小さな震え。彼はそんな趣味はないし、こんな複雑なベルトの結び方にも慣れていない。焦れば焦るほど、なかなか解けない。二十分以上たって、ようやく最後の結び目がほどけ、ベルトがベッドの端に滑り落ちて小さな音を立てた。高司はようやく息をついた。背中にはうっすら汗がにじみ、呼吸もいつもより少し荒い。暗いままシルクの掛け布団を彼女にかけ直し、それから電気をつけた。目に入ったのは、顔を真っ赤にした彼女と、白
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