Tous les chapitres de : Chapitre 111 - Chapitre 120

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「こんにちは! さおとめ、いつきです。4さいです!」 元気よく自己紹介した樹は、エドワードの姿を見て不思議そうに首を傾げた。「しらないおじいちゃんがいる」「こら、樹! 失礼でしょ! この方は、智輝さんのおじいさまよ!」 横で結菜が必死で息子をつついている。「おじさんの、おじいちゃん? おじさんのお父さんのお父さん?」 樹はますます首を傾げた。「樹くんは、いい子だね。結菜さんが心優しく育ててくれたのだろう」 エドワードが言うと、樹は嬉しそうに笑った。「うん! ママは、とってもやさしいよ!」◇ エドワードは、画面の中で屈託なく笑うひ孫の姿に目を細めた。(そうか……この人とこの子が、智輝の大事な宝物) 智輝は桐生家の女帝だった母に反旗を翻してまで、戦ってみせた。 孫のそんな姿に、エドワードはかつての自分を思い出す。戦後の日本に単身で渡り、無一文から会社を興した若き日の自分を重ねていた。守るべき血統や家柄など何もない。ただ、未来を信じる情熱だけがあった、あの頃の自分だ。 旧華族の名門・桐生家の娘と結婚したのも、ただ純粋に相手を愛していたからだ。 当時の桐生家は名門の名ばかりで、すっかり没落してしまっていた。だから結婚に特に利益があったわけではない。 エドワードと妻は、戦後の動乱期と会社の成長を二人三脚で乗り切った。信頼と愛情があってことのことだった。 その妻はもういない。十数年前に先立ってしまった。 エドワードの気落ちは激しく、娘の鏡子に全てを任せて隠居生活に入った。 その時の智輝はまだ10代の学生。結果、鏡子に全ての責任がのしかかった。(あの時、隠居するのは早かったかもしれんな。おかげで鏡子に、最後まで苦労をさせてしまった) エドワードは内心で首を振って、過去の後悔を振り払った。 今、孫の智輝が守ろうとしている「未来」そのものが、画面の向こうで輝いている。 
last updateDernière mise à jour : 2025-11-24
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「……」 鏡子はモニタの向こうで笑う、樹の姿を見た。小さい頃の智輝とそっくりの少年が、目を輝かせてこちらを見ている。(あの年頃の頃、智輝はどうしていたかしら) よく思い出せない。その頃の鏡子は仕事に追われて、家庭を顧みていなかった。 それ以降は、智輝に厳しい教育を施した。桐生家の跡継ぎにふさわしいように、尊敬する父から受け継いだ血と会社を途絶えさせないようにと。 智輝は期待に応えて、優秀な大人になった。 でも、いつからだろうか。息子が心から笑わなくなったのは。 大人になればそんなものだと、鏡子は気にしていなかった。だが智輝は、結菜と樹の前では笑うのだ。 楽しそうに。孤独の影を脱ぎ去って。――幸せそうに。『幸せになってほしかった』『あの光こそが、桐生の名を未来へ繋ぐ』『雅臣くんを伴侶に選んだのは、彼が優しい心の持ち主だから』 父の言葉が何度もこだまする。 ふと横を見れば、智輝が慈しむような目で樹を見つめていた。久しぶりに見せる――否、鏡子が初めて見る心からの穏やかな笑顔。(私が、間違っていたというの?) 認めたくなくて、鏡子は何度も頭を振った。「鏡子」 そんな娘の肩に、エドワードは手を置いた。しわ深く痩せてしまっているけれど、確かに父の温かい手だった。「お前には、必要以上の重圧をかけてしまった。後悔しているよ。愚かな父を、許してくれるだろうか」「そんな。お父様は、間違いなど犯しません。全ては私が至らないせいで――」「間違いを犯さない人間などいないよ、鏡子。私も、お前もね。けれど真に反省して前を向けば、それでいいんじゃないかな」「……!」 鏡子は顔を歪めた。涙が出そうになって、必死にこらえる。「おばさん、ないてるの? どこかいたいの?」 モニタの向こうの樹が、鏡子の様子に気づいて心配そうに言った。結菜がぎゅっと息子を抱きしめる。「&he
last updateDernière mise à jour : 2025-11-25
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112:5年目のプロポーズ

 KIRYUホールディングスの会議の一件から数日後。智輝が、結菜のアパートを訪れた。 あれから会議は終了になって、鏡子と重役たちはエドワードから説教をされた。「お前たちに苦労をかけたのは分かっている。だが、これはないだろう。会社という組織のために個人の幸福を潰すのならば、そんな会社こそ潰れてしまえ。KIRYUホールディングスは、社員の幸せと社会貢献を重んじる。それは今も昔も変わらない」 偉大な創業者に諭されて、全員がうなだれるばかりであった。 そうして鏡子は、決断をする。「母さんからの伝言だ」 彼は少し気まずそうに、しかし穏やかな表情で切り出した。「代理人弁護士を通じて、親権に関する一切の要求を正式に取り下げた、と。それから……」 智輝は、一度言葉を切った。「『あの子のために、季節ごとの衣服を贈らせてほしい』と。母さんなりの謝罪の形なんだと思う。母さんは君に酷いことをした。そう簡単に許せるものではない。ただ……心から悔いているように見えた。あのプライドの高い人が、非を認めたのだから」 智輝の言葉に、結菜は目を瞬かせた。(服? あの氷のようだったお母様が、樹にプレゼントを?) 直接的な謝罪の言葉ではない。けれどあれほどプライドの高い彼女が、不器用で遠回しな形で歩み寄ろうとしてくれている。 それは鏡子が樹を「桐生家の資産」としてではなく、一人の「孫」として認めようとしている。そんな兆しに思えた。 結菜をあれほどまでに追い詰めた女性。憎んでも憎みきれないはずだった。なのに、なぜだろう。不器用な愛情表現に、結菜の胸の奥が、じんわりと温かくなっていくのを感じている。「今すぐでなくていい。君の気持ちが落ち着いたら、どうか、受け取ってくれないだろうか」「……はい」 結菜は微笑んだ。優しい笑みだった。「ありがとうございます、と、お伝えください」 かつて2人の間にあった、桐生家という巨大な氷の壁。それが春の陽
last updateDernière mise à jour : 2025-11-25
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 先にその沈黙を破ったのは、智輝だった。「5年前のことだ」 彼の声はひどく苦しそうだった。「全て、調べた。君が、玲香からどんな扱いを受けていたのか……母さんから、手切れ金を渡されそうになっていたことも」 結菜の肩が、小さく震える。「月読のマスターに、話を聞いた。君は、封筒を押し返したそうだな。『受け取れない』と」 智輝は、結菜を正面から見つめた。その瞳は、深い後悔に濡れている。「俺は……あの時、君が金を受け取ろうとしているのだと、そう思い込んだ。玲香の言葉は、俺の弱い心にとって、都合が良かったんだ。君を疑うことで、俺は桐生家の跡継ぎという立場を捨てず、戦うことすらしなかった。最低な男だ」 彼は自分の愚かさ、プライドの高さから結菜を信じきれなかった弱さを、全て包み隠さず告白した。「君が差し出してくれた手を、俺は振り払った。一生かけても償えない過ちだ」 智輝は結菜の手を握りしめ、深く頭を下げる。 その手を結菜は握り返した。「私こそ……ごめんなさい。あなたに、本当のことを話すべきだった。でも、できなかったの。怖くて……」 智輝が、涙に濡れた瞳で彼女を見つめる。「怖かった。あの日の、あなたの顔を思い出して……。まるで、汚いものでも見るような、あの目を。また、あんな顔をされたら……樹のことまで否定されたら、私はもう、生きていけないと思った。だから一人で育てる方が、ずっと楽だったの」 それは5年間、彼女がたった一人で抱え込んできた、悲しい本心だった。「……違う」 智輝は、かぶりを振った。「君が怖かったのは、俺のせいだ。俺が、君を信じなかった。君が信じられるような男じゃなかったんだ。君はずっと、一人で戦っていたのに……」 彼はそっと結菜の腕を引いた。その震える
last updateDernière mise à jour : 2025-11-26
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 智輝は意を決したように、結菜の手を離すとその場にひざまずいた。「え……智輝、さん……?」 結菜は驚いて、ただ目を見開く。 智輝は少し震える手で、ポケットから小さなベルベットの箱を取り出した。結菜の目の前で、開いてみせる。 箱の中にあったのは、玲香がつけていたような、これ見よがしに大きなダイヤモンドではない。中央に小さな宝石が一つだけ埋め込まれた、繊細で温かみのあるデザインの指輪だった。「結菜。俺と、結婚してほしい」 彼の声は、どこまでも真摯だった。「もう二度と、君の手を離さない。樹の父親として、そして、君の生涯のパートナーとして、二人を、いや、これからは俺たち家族を、必ず幸せにすることを誓う」 結菜は差し出された指輪と智輝の顔を、交互に見つめた。 幸せすぎて、すぐには信じられない。 やがてこれが本当のことだと実感して、じわりと涙がにじんだ。 結菜は、あふれる涙で視界がにじむ中、何度も、何度も頷いた。「……はい」 結菜の答えは、たった一言。その一言は、どんな言葉よりも確かなものとして、智輝の胸に響いた。 智輝は、彼女の左手の薬指に指輪をはめる。 繊細で温かなデザインの指輪は、結菜によく似合う。2人の絆を示す形となっていた。◇ それから月日は流れる。 結菜と智輝の結婚から2年後の、穏やかな初夏の午後。 智輝のプロジェクトによって新しく生まれ変わった市立図書館は、町の新しいシンボルとなっていた。 古いレンガ造りの外観はそのままに、内部は歴史の趣と最新技術が美しく融合した空間へと生まれ変わっている。磨き上げられた木材の香りと、新しい建材の清潔な匂いが混じり合う。 結菜が発見した古書は、デジタルアーカイブ化され、子供たちがタッチパネルで自由に閲覧できる展示の目玉となっていた。 人々が特に愛したのは、新設されたテラス席だった。そこは柔らかな陽光が差し込む
last updateDernière mise à jour : 2025-11-26
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115:落ちぶれた女王

※ここからは番外編になります。  東京の本社での、あの嵐のような対決から数ヶ月が過ぎた。智輝の祖父エドワードの介入によって、氷の女帝とまで呼ばれた鏡子がようやく結菜と樹の存在を受け入れてからのことである。 玲香は、父親から手切れ金代わりに与えられた東京の高級マンションの一室で、一人で暮らしていた。 智輝との婚約は正式に破棄された。父親からも勘当同然の扱いを受け、銀行での籍も失った。婚約解消の慰謝料を請求されなかっただけ、マシというものである。 かつてあれほど華やかだった社交界からの誘いも、今ではぱったりと途絶えている。 マンションの部屋は高級だが、どこか荒れていた。飲み終えたワインのボトルが、テーブルの上に無造作に転がっている。(全て、あの女のせい……。あの女さえいなければ、私は今頃、桐生智輝の妻として、皆に羨望されていたはずなのに……!) 彼女は未だに自分の過ちを認めず、全ての原因を結菜に転嫁していた。◇ ある日の午後、玲香は目的もなく街をさまよっていた。 かつて当たり前のように闊歩していた高級ブランドが立ち並ぶ通りを、今は誰かに見られることを恐れるように、大きなサングラスで顔を隠して歩く。ショーウィンドウに飾られた新作のバッグにも、心は少しもときめかなかった。 ふと大きな書店の店頭に積まれた、経済雑誌の表紙が目に留まる。特集は「地方創生の成功モデル」。 その小さな写真に見覚えのある顔を見つけて、彼女は足を止めた。 それは、智輝が手掛けた地方都市の図書館プロジェクトの成功を報じる記事だった。彼の隣には、穏やかに微笑む結菜と、少し大きくなった樹の姿が写っている。3人は誰が見ても幸せそうな「家族」の顔をしていた。 玲香は、その写真を見て、憎々しげに顔を歪める。彼女の知らないところで、彼らの世界は着実に進み、完成されていたのだ。(幸せそうに、笑っているわ。私の全てを奪っておいて……!) 彼女は、その雑
last updateDernière mise à jour : 2025-11-27
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116:初めての贈り物

 桐生本邸での一件から数週間後。鏡子と雅臣は、都内の高級デパートの子供服売り場に併設された、VIPサロンにいた。「……それで」 鏡子は、店員がずらりと並べてみせる最高級ブランドの子供服を前に、どうしていいか分からず腕を組んだ。普段の威厳は影を潜めて、そこにはただ戸惑う一人の女性がいた。「雅臣さん。4歳の子の服は、一体どんな大きさを選べばいいのかしら……?」 雅臣は、昔を懐かしむように目を細める。「確か、110センチくらいだったと思う。智輝がそのくらいの頃、よく一緒に買いに行ったからね。心配なら、智輝に直接聞いてみよう」「センチ……? それ、服のサイズなの?」 経営のことで分からないことなど何一つない彼女が、初めて見せる素の表情。雅臣はその様子を微笑ましく思いながら、「そうだよ」と頷いた。 ◇  鏡子は、自分が好むヨーロッパの高級ブランドの、仕立ての良いシルクのシャツやカシミアのジャケットなどを手に取る。  雅臣はその選択を尊重しつつも、店員に別の服を持ってこさせた。「鏡子さん、こういうのも良いんじゃないかな。日本のブランドで、生地が丈夫で、洗濯機で気兼ねなく洗えるものだ」 彼が広げてみせたのは、恐竜のイラストがプリントされた、ビタミンカラーのトレーナーだった。  肌触りのよい生地だが、仕立てはしっかりとしている。「男の子は元気だからね。汚すことを気にせず、思い切り走り回れる服も、きっと喜んでくれると思うよ」「……私が選んだ服は、駄目かしら……?」 不安そうに尋ねる鏡子に、雅臣は傍に控える店員に向かって、少しわざとらしく言った。「いえいえ、そんなことは。妻が、初孫のために少し張り切ってしまってね。……ねえ、おばあちゃん?」「!!!」「おばあちゃん」という言葉に、鏡子は顔を真っ赤にして夫を睨む。その表情は怒っているというよりも、ただ照れているようにしか見えなかった。 ◇  数日後、結菜と樹のアパートに、桐生
last updateDernière mise à jour : 2025-11-27
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117:夜の出来事

※R18シーン  智輝が結菜にプロポーズしてから、数日後のこと。  樹をホテルのベビーシッターに預けて、2人はスイートルームに立っていた。「結菜。君とこうして触れ合えるなんて、夢のようだよ」「私も……。まさか一緒になれるなんて、少し前までは思ってもいなかった」 2人は自然と抱き合う。互いに伝わる体温が、何よりも愛おしい。  結菜が智輝の胸に頭を擦り付けると、心臓の音がとくとくと聞こえてきた。「結菜……」 智輝の吐息が結菜の頬にかかる。近づいてきた唇を、結菜は目を閉じて受け入れた。  最初はついばむように。ちゅ、ちゅとリップ音を響かせて。次に偶然を装って、智輝の舌が結菜の唇を割り開く。「んっ」 5年ぶりに味わう口づけは、どこまでも甘い。絡まる舌は熱くて、結菜は夢中で彼の舌を吸った。  舌の裏の敏感な部分を突かれて、結菜はびくりと身を震わせる。そんな彼女を押さえつけるように、智輝はキスを深めた。「……っ、はぁ……」 少し唇を離せば、2人の間に銀糸が渡る。結菜の口からこぼれた唾液を舐め取って、智輝が囁いた。「結菜。愛しているよ」「ええ……私も」 返事をするなり、結菜は大きなベッドに押し倒された。「きゃっ」「ああ、すまない」 見上げた銀灰色の瞳は、愛情と情欲にまみれてぎらついた光を放っている。「君ともう一度ベッドを共にできると思ったら、抑えがきかなくて。5年。5年ぶりだ。もう一度君を抱きたいと、何度思ったことか……!」 智輝は結菜に何度もキスを落とした。必死で抑えてはいるけれど、少し乱暴で噛みつくようなキス。  その間にも手は動いて、結菜の衣服をすっかり剥ぎ取ってしまう。  下着姿になった結菜を見て、智輝は満足そうに笑った。「きれいだよ、結菜。あの時と何も変わらない……、いや、あの時よりもさらにきれいだ。あぁ、結菜、結菜……」 ブラジャーのホックが外される。あふれでた豊かな乳房に、智輝
last updateDernière mise à jour : 2025-11-28
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「ああ、そうか」 智輝は少し寂しそうに笑う。それは智輝の知らない時間だ。いくら悔いても取り戻せない時間。  結菜は彼を慰めてあげたくて、腰に手を回して撫でた。  重ねた体の中心、智輝のペニスは既にゆるく勃ち上がり始めている。結菜が下腹をそこにこすりつけるようにすると、硬さが増した。「急かさないでくれ。今夜はじっくり楽しみたいんだ」 智輝は言って、結菜の太ももを撫でる。大切なところに触りそうで触らない指使いに、結菜はもどかしくて腰を揺らした。「5年経っても、相変わらずいい感度だ」 湿り気を増す内ももに触れて、智輝は押し殺すように笑う。結菜は恥ずかしさで真っ赤になった。「もう……! 意地悪しないで」「すまないが、それは聞けないな。今日はたっぷりいじめさせてくれ」「え……」 結菜の背筋が、期待と不安でぞくりとする。  彼女は5年前、樹を授かった夜が唯一の男性経験である。あの夜はさんざんに犯されて、啼かされて、最後には気をやってしまった。  とても気持ちよかったけれど、またあれほど乱れるのは恥ずかしい。 智輝の大きな手が下腹を撫でた。茂みを少しかき分けるけれど、やはり大事なところには触ってくれない。「ううっ……」 もどかしさと恥ずかしさに呻くと、智輝は楽しそうに笑った。銀灰色の瞳が濡れるように輝いている。「夜は始まったばかりだ。楽しもうじゃないか、結菜」 ◇  智輝は結菜の全身を舐めるようにして、キスを落としていく。  額、首筋、脇腹。二の腕の裏、指先。太ももと内もも、足の指先に至るまで。  これみよがしのリップ音を立てて口づける。強く吸ってキスマークを散らす。執拗に舐めて唾液を垂らす……。  じわじわとなぶるような刺激に、結菜は泣きそうになっている。「あ、あの、智輝さん!」「ん?」 内ももを舐められ、吸われて、結菜は思わず声を上げる。「あんっ、もう、許して……!」
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「はは。びしょびしょだ。濡れやすい体質は変わっていないな」 軽く指を入れてかき混ぜられれば、愛液があふれ出るようにこぼれてシーツを濡らした。  智輝は2本の指で秘部を押し広げるようにする。結菜の期待が高まる。「……?」 ところが、智輝は指を抜いてしまった。期待していた結菜のあそこが、ひくひくと物欲しそうに動いている。「智輝、さん……?」「どうしてほしいか、言ってごらん」「え?」「気持ちよくなりたいだろう? どうすればイケると思う?」「そ、それは」 智輝の銀灰色の瞳は、意地の悪い光をたたえて結菜を見つめている。  その間も手は動いて、内ももや腰を撫でている。結菜の熱はもう我慢できないほど高まっていた。「っ、私の、ここに!」 羞恥心で顔を真っ赤にしながら、結菜は秘所に手を当てた。自分の指の刺激さえも気持ちよくて、蜜があふれてしまう。   「ここに?」「う……智輝さんの指を入れて、ずぼずぼしてくださいっ……!」「よく言えました」 智輝はにやりと笑うと、そこに手を添えた。彼の節くれだった男らしい指が入ってくる。入口をなぞり、少し奥の気持ちいい場所をこすって。「ぁ、あぁんっ!」 こらえきれず、結菜は嬌声を上げた。今までなぶられて高められた熱が、秘所の刺激に過敏に反応していく。  何度か指を出し入れされただけで、結菜は達してしまった。媚肉が切なくきゅうっとうねって、愛する人の指に絡みつく。「おや? もうイッてしまった?」 智輝が忍び笑いを漏らしている。  達した直後の気だるい体で、結菜は彼をにらんだ。「焦らしすぎよ……! あなただって苦しそうなのに、やりすぎなの!」 智輝のそこに手を伸ばせば、ほとんど完全に勃ち上がった男根が鎮座している。  智輝は結菜の手を優しくよけた。「俺はいいんだ。結菜の可愛い姿が見たくて」「あぁっ!」 不意打ちで指を突
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