ある日、私が危惧しているようなことが起きた。「自殺未遂で拾ってきたんだけど、この親子」 という親子は、紛れもなくスズメとその子。 スズメ曰く「この子が次期族長の子供だと認められずに、私は阿婆擦れ扱い。この子は阿婆擦れの子と忍びの里にいても針の筵。いっその事、儚く死んでしまおうかと……」 涙を誘うような感じは流石だ。 まるで、『この子は間違いなく次期族長の子供なのに、認めてくれない!から私がこんななのよ』と悲劇のヒロイン的だ。 でも私にはわかる。「あれ?この子、左上腕にアザがない。そりゃ、次期族長の子供じゃないですね」「え?ヒバリ?」「久しぶりね、スズメ。不思議ね右上腕にアザがあるじゃない。コトラもスズメを完全には信用してなかったのかしら?」「ああ、この子がヒバリの妹っていう?集落ねぇ、ヒバリの味方だから。スズメちゃんの子は受け入れるけど、スズメちゃん自体は受け入れられないかなぁ?あ、これは集落の皆の意見」「なんで?私はヒバリよりも可憐で可愛いじゃない?それで十分じゃないの?」「んー、ここは娼館じゃないんだよね。子供は不憫だから仕方ないとして、スズメちゃんはねぇ。今までヒバリにしてきたこともあるし」「謝ればいいの?ゴメンなさいね!ヒバリっ!」 多分1ミリも心がこもってない。そんなの要らないけど?「ここでは年功序列だし、可愛いからどうとか絶対にないから。そんなに可愛い自信があるなら娼館に行った方がいいよ。子供は集落で受け入れるからさ」 スズメ的には屈辱的だろう。 でもそんなに自分の事を可愛いとか言うんなら娼館に行った方がいいと思う。稼げるし。ここで女王様みたいに生活できると思ったのかな? スズメは集落から出ていった。「さて、残されたこの子だけど……」「コトラが多分『右上腕にアザ』とか言ったんでしょうね。咄嗟に傷つけたんでしょう。生まれたばかりの幼子になんてことを」「集落に子育て経験者はいたっけかなぁ?その人に預けよう。スズメちゃんはあんまり子育てが熱心じゃなかったみたいだね」 うーんこの子のオムツの感じを見るとわかる。とりあえず感がすごい。「リク、この子は凄くいい子ですよ?夜泣きも少なくて、子守りが凄く楽です。乳はヤギの乳でいいでしょうか?それとオムツの交換でいいんですよね?」「本当は同世代の子との交流があるといいんだ
Last Updated : 2025-10-07 Read more