ミーティングに参加してくれていたチームの皆が資料を食い入るように見てくれていたけど、その中でも志木チーム長と、矢田主任は熟読しているようで、私の説明が終わった後も、書類にじっと視線を落としていた。 「矢田主任に、代替案のメリット、デメリットの取りまとめをお願いしてもいい?皆の意見を纏めて欲しいの。市場調査データの修正と、施策の強化については、また皆で意見を出し合い、纏めましょう?」 私がそう言葉に出すと、資料に落としていた視線を上げた矢田主任とぱちり、と目が合う。 何だか、矢田主任の目がとても輝いているように見えた。 「かしこまりました、本部長!今日中に纏め、明日には提出いたします!」 「そ、そんなに急がなくていいのよ……?」 「いえ!きっと、皆から沢山良いデータを出して貰えると思います。すぐにご報告をしたいので!」 「え、ええ…。無理はせずにね……?」 「ありがとうございます!」 ハキハキと、明るく言葉を返してくれる矢田主任。 私は彼女の気迫に押されつつ、笑顔を浮かべて頷いた。 そして、今の今まで言葉を発しない志木チーム長がとても気になる。 何か、資料に不備でもあったかしら。 それとも、見当はずれな内容に、何も話せない、とかかしら……。 私が不安になっていると、ゆっくりと志木チーム長が顔を上げるのが視界の隅に入る。 顔を上げた志木チーム長の顔は、僅かに興奮で紅潮しているように見えた。 そして、矢田主任同様、瞳がキラキラと輝いている。 まるで、生き生きとした表情──。 「……すみません、侮っていました」 「──え?ごめんなさい、もう一度言ってもらえるかしら?」 ぽつり、と零した志木チーム長の言葉が聞こえなくて、私がそう問うと。 志木チーム長は嬉しそうに薄っすらと笑みを浮かべつつ、ゆるりと首を横に振った。 「いえ……、何でもないです。それより、藤堂本部長が指摘して下さった内容は、盲点でした。指摘して下さった部分を改善すれば、劇的に良くなると思います。早速、取り掛かってもよろしいでしょうか?」 キラキラ、と効果音すら聞こえてきそうな程、志木チーム長の目が輝いている。 私は、彼の様子に呆気にとられつつ、気押されるようにして頷いた。 「え、ええ。お願いするわ。無理はしない
Last Updated : 2025-11-30 Read more