บททั้งหมดของ あなたの「愛してる」なんてもういらない: บทที่ 121 - บทที่ 130

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121話

スマホには、苓さんの名前。私は急いでスマホのロックを解除して、連絡を確認する。すると、そこには「駐車場で待ってますね」と言う苓さんからの連絡が来ていた。「もっ、もう着いたの!?」もしかして苓さんは、定時前にこちらに向かっていたのでは。私は急いでやり残した仕事がないかを確認して、パソコンをシャットダウンする。バッグとコートを掴み、足早に本部長室を後にした。地下駐車場。カツカツとヒールの音を鳴らし、急いで駐車場に向かう。駐車場に着くと、すぐに苓さんを見つける。車の外でドアに凭れてスマホを操作している姿すら、とても絵になっている。シャープな横顔から覗く苓さんの瞳が、スマホに落とされている。まだ、私がこの駐車場に着いている事に気づいていないのかも。そう思った私に、ちょっとした悪戯心が芽生えた。苓さんを驚かせてしまおうか?そう考えた私は、ゆっくり苓さんの背後に移動して、足音を立てないように気をつけて歩いて行く。細身に見えるけど、広い背中にがっしりとした肩幅。苓さんに抱きしめられると、服の下に確かしっかりと付いた筋肉の厚みを感じられる。苓さんは背が高くて、立っている苓さんには背伸びをしても目を塞げない。じゃあ、どうやって驚かせようか。後ろから背中を叩いてみる?抱きつくのは、ここは私の会社だし、社員に見られてしまったら恥ずかしい。お父様に見られてしまったら恥ずかしい所じゃない。私は、無難に苓さんの背中を叩く事にした。苓さんのすぐ背後までそっと近づいた私は、自分の手を伸ばした。ちらり、と苓さんを見上げて気づいていないかを確認しようとした私は、苓さんの肩が小さく震えている事に気付いた。けど、伸ばした手はすぐには止められない。苓さんの肩に私の手が触れる瞬間、苓さんがくるりと振り返った。「茉莉花さん、ただいま」「──えっ、あ!きゃあっ!」一歩後ろに下がった苓さんの肩を叩き損ねた私は、バランスを崩してそのまま前方につんのめってしまう。けど、苓さんが倒れ込ま私をすっぽりと危なげなく抱きとめた。「〜っ、れ、苓さん、気付いていたんですか!?」「ふっ、ふふ。ええ、茉莉花さんが降りてくる足音に気づいてました。そっと俺に近付く茉莉花さんが可愛くて。悪戯を仕掛けようとしたんでしょう?」ぎゅうーっと苓さんに抱きしめられる。嬉しそうに笑
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122話

苓さんはちっとも痛くなさそうに「痛い」と笑いながら、車のドアを開けてくれる。 促され、車の助手席に乗る。 運転席側から苓さんも乗り込んだ。 私がシートベルトをし終わり、ふと顔を上げた瞬間。 ハンドルに手を置いたままの苓さんが、ふと体を傾けて私の唇を塞いだ。 「苓さん……っ」 「すみません、我慢できなくて。じゃあ、車出しますね」 くすくす、と肩を揺らして笑う苓さんに、私はじとりと睨みつけるけど、顔が真っ赤になっている気がする。 そんな顔で苓さんを睨んでも、なんの効果も無い。 けど、一応怒っておかないと。 じゃないと、どこでも苓さんとくっつきたくなってしまうから。 「ここはまだ会社の駐車場です……」 「大丈夫ですよ、監視カメラからは死角だったので」 「そこまで調べて……」 「やっと茉莉花さんに会えたから……。明日はまた会社でしょう?会える時に茉莉花さんに沢山触れておきたいんです」 ──触れたい。 苓さんからはっきりとそう言われ、私は益々顔を真っ赤に染める。 「……私だって、そう思ってます」 「──えっ!?」 ぽそり、と呟いた私の声が聞こえたのだろう。 苓さんは勢いよく私に顔を向ける。 けど、今は運転中だ。 「れ、苓さん!運転に集中してくださいっ」 車の中で、私の必死な声が響いた。
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123話

◇ 苓さんの車の中、私の唇を何度も何度も塞ぐ苓さんに、最初は押し戻そうとしていたけど、いつの間にか私の手は縋るように苓さんの首に回っていた。 会社を出て、家まであと少し、という所で苓さんは路地に方向を変えて、車を停車した。 私が不思議そうに窓の外を見た時に、運転席側からシートベルトを外す音が聞こえた。 何か話でもあるのだろうか。 そう考えた私が、苓さんに顔を戻した時。 シートベルトを外し、体を私に寄せた苓さんに唇を塞がれたのは数分前だった。 「──んぅっ、ちょっ、苓さ……」 「すみません茉莉花さん、あと少し……」 「んっ」 何度も唇を合わせ、可愛らしいリップ音が車内に満ちる。 いやらしい雰囲気のキスじゃなくて、ただ唇同士を触れ合わせ、気持ちを伝え合うような優しいキス。 それからたっぷり、数十秒程が経ってから、ゆっくりと苓さんの唇が離れた。 いつの間にか私の体に覆い被さるようにしていた苓さんも、小さく息を吐き出しながら運転席に戻る。 「我慢できなくて……すみません」 バツが悪そうに自分の顔を手のひらで覆いながらそう口にする苓さん。 私は首を横に振った。 「その……、私も、苓さんとキスできて、嬉しいですから謝らないでください……」 私の言葉を聞いた苓さんの喉から、低く呻くような声が漏れる。 「そう言う……可愛い事を言わないでください。我慢できなくなる……」 「え、我慢出来なくなったから、キスしたんじゃあ……?」 「うん、うん……。そうなんです、けど……」 「ああ、くそっ」と苓さんにしては珍しく荒い言葉使いで、ハンドルに突っ伏してしまう。 暫く動かなくなってしまった苓さんにおろおろしつつ、私は車の窓から外の様子を伺う。 そこは、家の裏手に回れる場所に出る路地だった。 もう少し先に進むと、監視カメラの範囲に入る。 さっきは、まだ会社の駐車場だった。 真っ直ぐ私の家に送ってもらったら、カメラがあるから、苓さんに触れる事もできないし、逆に苓さんから触れてもらうことも出来ない。 だからこそ、監視カメラに映らないギリギリのこの場所で、苓さんは車を停めたのだろう。 「……収まりました、すみません。家まで送りますね」 むくっとハンドルから顔を上げた苓さんは、既に普段の落ち着きを取り戻している。 シートベルトをし直し、ハン
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124話

カフェに着いた私と苓さんは、適当に注文をして席に座った。 まだ夜遅い時間ではないから、店内にはそこそこの人がいるけど近くの席は人がおらず、店内もざわついてはいない。 良かった、落ち着いて話をできそう。 私がそう考えていると、正面に座った苓さんがコーヒーの入ったカップに口をつけてからそっとソーサーに置いた。 「茉莉花さん、俺たちの事を、まだ社長や会長には……?」 苓さんの言葉に、私は暖かいカップを両手で包み込んだまま、頷いた。 「ええ……。その、私は婚約を解消したばかりですし、お父様やお祖父様に苓さんとお付き合いをしている事を伝えるのは、もう少しだけ待っていてもらってもいいですか?」 私の言葉に、苓さんはちょっぴり悲しそうな顔をしたけど、それはすぐに消えて「分かっている」と言うように頷いた。 「……俺も、茉莉花さんと結婚を前提にお付き合いをしている事は、小鳥遊の家にはまだ言っていません。今、伝えてしまうとすぐに婚約パーティーの話になってしまうと思うので……」 「そう、ですよね。両家での顔合わせや、パーティーの衣装合わせが入ると思うので……その準備に追われてしまうと、私たちの新事業に影響が出てしまうかもしれませんし」 「ええ。新事業が軌道に乗り出したら……そうしたら、茉莉花さんのお父様とお祖父様にご挨拶をしに行ってもいいですか?」 「それは、勿論!……その、すぐにお付き合いしている事を言えずに、すみません」 「大丈夫ですよ。俺も少し落ち着いてから報告をしようと思っていたので。……でも」 そこで言葉を一旦切った苓さんが、カップを包む私の手ごと、優しく包んだ。 「万が一、茉莉花さんのお父様に聞かれたら……否定しなくて、いいですか?」 少し不安そうに私に問う苓さん。 私は、苓さんにそんな顔をして欲しくなくて、力強く頷いた。
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125話

◇ あれから、数日。 私は会社での仕事も慣れて、チームの人達ともある程度打ち解ける事ができた。 少しだけ余裕が出たある日。 承認印をもらいに、本部長室にやって来ていた矢田主任が、書類を胸に抱いたまま私に話しかけた。 「そう言えば、藤堂本部長。今週末か、来週末のご予定とかって、伺ってもいいですか?」 「今週末と、来週末?待ってくださいね……。今週末は会議があって、来週末は取引先との会食がありますね。何か急ぎの案件ですか?」 私が予定を確認しつつ矢田さんに顔を向けると、矢田さんは焦ったように両手を顔の前に出してぶんぶんと横に振った。 「ご、ごめんなさいお仕事の話じゃないんです……!その、本部長が着任されて、時間も経って落ち着きましたし……もしよろしければ本部長の歓迎会をしたいなぁ、と思っていて……」 「え、私の、ですか……?」 まさか、そんなお誘いを受けるとは思わなくって、私は目をぱちくりと瞬かせた。 じわじわ、と嬉しさのようなものが込み上げてくる。 「で、でも……上司がいたら、気まずくないですか……?その、お誘いは嬉しいのですが……」 「気まずいなんて全然!むしろ、私たちが本部長をお招きしたいんですよ!この歓迎会の言い出しっぺは実は志木チーム長なんですよ」 矢田主任は、最後の方はこそりと声を顰めて内緒話をするように教えてくれた。 まさか、志木チーム長が発案者だなんて、と私は驚いてしまう。 志木チーム長は、気難しそうな人の印象があった。 だけど、こうして一緒に仕事をするようになって、初めの頃より幾分か志木チーム長の私に対する雰囲気が柔らかくなったように感じていたのだ。 そして、そんな時に矢田主任から歓迎会のお誘い。 しかも志木チーム長が自ら提案してくれたなんて……! 何だか、私は私自身が認められたような気がして嬉しくなった。 「そう、なんですね。嬉しいです、ぜひ参加させてください」 「本当ですか!?やった、チームの皆が喜びます!」 「来週末だと、会食があって難しいかもしれないので、今週末の方が都合が良いです」 「分かりました!」 チーム長に伝えておきますね!と元気よく答えた矢田さんが部屋から退出する寸前。 「あっ!」と声を漏らして振り返る。 「時間と場所が決まったら、戦略チーム全体宛にメールをお送りしますね!」
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126話

歓迎会の当日。 その日は、夕方から今回のカフェ事業の会議を行っていた。 その会議には、取引相手である小鳥遊建設から、小鳥遊苓さん。 そして、経営コンサルティングの田村琥虎社長。 そして、父である社長が同席している。 錚々たる顔ぶれに、私は緊張しつつ会議に参加していた。 普段は温和で、優しい虎おじさまも、今は経営者の顔をしていて、苓さんも私との関係など微塵も感じさせず、虎おじさまや父と今後の戦略や施行について話し合っている。 私は、同席はさせてもらっているが、今回は勉強させてもらう意味が大きい。 専門用語が飛び交い、会議はとても有意義な時間となった。 約束の時間が過ぎ、この後も予定が詰まっている虎おじさまが時計を確認したところで、会議は終了となった。 「今日は有意義な会議になったね、馨熾(けいし)さん。小鳥遊くんもありがとう、凄い分かりやすくて今後の方針もある程度定まったよ」 「こちらこそ、お礼を言いたいくらいだよ琥虎。忙しい中、今日はわざわざ時間を作ってくれてありがとうな」 「いえ、とんでもないです。お力になれてよかったです」 笑顔で会話をするお父様と、虎おじさまと苓さん。 3人は楽しそうに握手を交わし、虎おじさまがふと私に顔を向けた。 先程まで室内に漂っていた緊張感や、虎おじさまの厳しい表情はすでに消えていて、普段通りの「優しい虎おじさま」の顔に戻っていた。 「茉莉花ちゃんも、今日は時間を作ってくれてありがとうね。一緒に仕事ができるのが嬉しいよ。これからよろしく」 「こ、こちらこそです、虎おじさま!まだまだ至らぬところばかりですが、よろしくお願いします」 「はははっ、そんなに固くならないで茉莉花ちゃん。……おっと、まだまだ話していたいけど、時間だ。それじゃあ、私はお先に失礼するよ」
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127話

2人並んで廊下を歩き、エレベーターに乗り込む。 「今日……」 エレベーターに乗り込んだ瞬間、苓さんが話しかけてきて、私は「閉」ボタンを押したあと、苓さんに振り向いた。 そうしたら──。 苓さんの手に、私の手が包まれる。 「少しの時間だけでも、茉莉花さんと会えて良かったです」 「……っ、」 「茉莉花さん、今日はこの後お仕事は?残業ですか?」 ぐっ、と身を寄せた苓さんにエレベーターの隅まで追い詰められてしまい、私の心臓が早鐘を打つ。 ドッドッド、と鼓動が早まるのに比例して、きっと今の私の顔は真っ赤になっていっていると思う。 「きょ、今日は……、戦略チームの歓迎会、が……」 「歓迎会、ですか」 しゅん、と眉を下げて残念そうにする苓さん。 すっと苓さんが後方に下がり、体が離れた瞬間、エレベーターが目的の階に到着し、扉が開いた。 車に向かう苓さんを、私は追った。 車に乗り込み、窓を開けた苓さんが私に顔を向ける。 私は、両手をお腹の前で組み、見送りの姿勢のまま首を傾げる。 「茉莉花さん。歓迎会のお店と、終わる時間が分かり次第連絡ください。お酒、飲むんですよね……?心配なので迎えに行きます」 「──えっ、で、でも。遅くなっちゃうかもしれないので……」 「それなら、尚更です。俺が迎えに行くまで、お店の中にいてください。……ね?」 苓さんが「心配してる」と言わなくても、苓さんの瞳がありありと語っている。 私は、きょろきょろと周囲を見回す。 「茉莉花さん?」 周囲に、人の気配は無し。 それに、監視カメラもちょうど死角になっている。
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128話

定時を迎え、私は帰り支度を終えて、本部長室を出た。 今日の歓迎会は、駅前にあるお洒落な居酒屋だった。 戦略チームのメンバーは、殆どが参加できるようで、参加が出来ないのは、まだお子さんが小さくてすぐに帰らなくてはならない人が数人のみ。 「みんな、上司の私がいても参加してくれるのね……。凄く嬉しいな……」 私は、少しばかり弾んだ気持ちで駅前にあるその居酒屋へと向かった。 「藤堂本部長ー!飲んでますか!?」 「え、ええ飲んでいますよ、矢田主任」 「えへへ、本部長とこうしてお酒を一緒に飲めるなんて嬉しいです……!」 「ありがとうございます。矢田主任は、飲み過ぎに注意してくださいね」 はーい!と元気よく返事をしているけど、カパカパとグラスを空けていく矢田主任に、ついつい私は苦笑してしまう。 歓迎会が始まって、1時間。 皆のお酒も進み、程よく酔った皆が私に話しかけてきてくれていた。 私は、苓さんに言われた事を守り、最初の1杯はお酒を頼んだけれど、それ以降はソフトドリンクで済ませていた。 私くらいはお酒を控えていて良かったかもしれない。 皆のお酒を飲むペースが早く、場はとても盛り上がっている。 もしかしたら、途中で気分が悪くなってしまう人も出てくるかもしれないし、私が周囲をしっかり見ておかないと。 そう、決意をしたところで。 皆から少しだけ離れた場所で、1人静かにグラスを空け続ける志木チーム長の姿が目に入った。 「志木チーム長。少し飲み過ぎじゃありませんか?お水は飲んでます?」 「……本部長」 「今日は、席が離れていてあまりお話する機会がなかったですね」 「ええ……、そうですね……」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-14
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129話

「すみません、変な事を言いました……」 「いえ、大丈夫ですよ。その方は、志木チーム長と仲の良い方だったんですか?」 そんな人がいたのに、前の会社を辞めてしまったのは少し寂しいだろうな、と私がそう思っていると、志木チーム長はどこか仄暗い光を目に宿して、自嘲気味に笑った。 「まあ、前の会社では話す方でした……。けど、もうそいつは辞めてるんで」 「あ……そう、だったんですね?それは、残念でしたね……。仲の良い同僚がいなくなってしまったから、うちの会社に来てくれたんですね……」 きっと理由は色々あるだろうけど、仲の良い同僚の方が辞めてしまった事も理由の一つなのだろう。 志木チーム長の口調からは、それが滲んでいて、少しだけ悲しくなった。 だけど、志木チーム長は私の発言に、嘲笑うかのような表情で、ただ一言吐き捨てた。 「まあ、俺はクビになりましたし……。転職活動が上手くいかなくて、最後にこの会社を受けたんです。そしたら、ようやく拾ってもらえました。……有難い事です」 「──えっ」 志木チーム長の言葉に、私は驚く。 だって、以前確認した志木チーム長の職歴はとても素晴らしい物だった。 てっきりうちが引き抜いたのだと思ったのに、それが違ったなんて。 しかも、これだけ仕事のできる人が、前の会社をクビになった……?どうして……? そんな私の疑問が顔に出てしまっていたのだろう。 志木チーム長は口角を持ち上げて、皮肉げに笑む。 「俺も、転職活動が上手くいかないなんて思わなかったです。すぐに、別の会社に転職できるだろう、とタカをくくっていたので。だけど、この会社はあの件に関して無関係だと分かったし、あの件の影響力が及ばない会社だって分かったんで……」 「──え、え?」 あの件?それに、影響力が及ばないって? ?が沢山浮かんでいる私の顔を見て、志木チーム長は楽しげに声を出して笑う。 「すみません……ちょっと酔い過ぎてるみたいです。気にしないでください」 「え、ええ……分かりました」 志木チーム長は、それ以上話すつもりがないようで、再びグラスにビールを注ぎそれを煽った。 「……」 私はその姿を見ていたけど、志木チーム長が再び私に視線を向ける事はなくて。 私はため息をついて、その場から離れた。 その後は、チームの皆とお喋りしたりして、楽しく時間
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130話

志木チーム長に引っ張ってもらわなければ、危うくバイクに轢かれていたかもしれない──。 「藤堂本部長、志木チーム長、大丈夫ですか!」 「怪我はありませんか!」 私たちの前を歩いていた皆が、慌てて駆け戻って来てくれる。 そして、横断歩道から離れた私たちは再びお店の前に戻ってきた。 「え、ええ。私は大丈夫です。志木チーム長が助けてくれたので」 「良かったぁ……チーム長が気づかなかったら、あのバイク本部長にぶつかってたかもしれないですね」 「人が信号を渡ってるのに、あんなスピードで突っ込んでくるなんて!何を考えているのか!」 矢田主任初め、他の皆も口々に怒ってくれる。 けど、そんな中。 私を助けてくれた志木チーム長は、無言。 私を引っ張るために掴んでくれた、志木チーム長の手が、驚くほど熱い。 それに、距離が近いからだろうか。 志木チーム長から、心臓の音がバクバクと脈打っているのが聞こえてきた。 不思議に思って、志木チーム長を見上げる。 彼にお礼を言わないと、と思った私は、彼を見た瞬間慌てて口を開いた。 「──ち、チーム長!顔色が真っ青です!大丈夫ですか!?」 「……っ、」 チーム長は、気分が悪そうに口元を手のひらで抑え、その場に蹲ってしまった。 「すみませ……っ」 志木チーム長が苦しげに、呻く。 「大丈夫です、大丈夫ですから喋らないでいいですよ」 私は、安心させるように志木チーム長の背中を軽く叩き、心配そうに集まっているチームの皆に顔を向けた。 「チーム長は私が見てますので、皆は帰っていただいて大丈夫ですよ。あまり遅くなると良くないですし、大人数でお店の前にいるのも、お店に迷惑
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