บททั้งหมดของ あなたの「愛してる」なんてもういらない: บทที่ 131 - บทที่ 140

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131話

未だに苦しそうな息を漏らし、膝に顔を埋めている志木チーム長。 このまま、外に居続けるのも風邪をひかせてしまうかもしれない。 1度、お店の中に戻ろう。 苓さんも迎えに行くまで、お店の中に居て。と言っていたし。 店に声をかけよう、と私は判断した。 「志木チーム長、少しだけ待っていてくださいね。お店に入れるか、確認します」 私がぽん、と志木チーム長の肩を叩き、お店に向かう。 すると、背後から酷く弱々しい声で「すみません」と返ってきた。 お店に確認を取ったら、快くお店の一室に通してくれた。 それどころか、お店の人は体調の心配までしてくれて、温かい飲み物まで出してくれた。 「志木チーム長、落ち着いてきましたか?大丈夫ですか?」 先程より幾分か顔色の良くなった志木チーム長に、温かいお茶が入ったカップを差し出す。 すると、志木チーム長は弱々しく笑みを浮かべ、礼を述べながらカップを受け取った。 一瞬だけ触れた志木チーム長の指先が、まだ驚く程冷たくて、私は本当に大丈夫なのか、益々心配になってしまう。 志木チーム長が温かいお茶を飲んでいる間に、私は先程から連絡の通知を鳴らしているスマホを取り出して、軽く苓さんに連絡をした。 苓さんもお仕事が終わったらしく、これからお店に向かうらしい。 私は今の状況を軽く説明する文を打ち、苓さんに送信する。 私が連絡を終えたのと、志木チーム長がカップを置いたのは同時。 志木チーム長は、項垂れつつ私に向かって口を開いた。 「ご迷惑をおかけして、すみません本部長……」 「迷惑だなんて思っていませんよ。助けて頂いて、本当にありがとうございます。むしろ、あのバイクに接触などされていませんか?怪我は?」 矢継ぎ早に聞く私に、志木チーム長はやや圧倒されながら気まずそうに事情を軽く話してくれた。 「すみません……。交通事故、に少しトラウマがあって……」 「──まあ」 もしかしたら、過去に志木チーム長は交通事故に遭ってしまった、もしくは、知り合いの方が被害に遭った事があるのかもしれない。 私の考えを肯定するように、志木チーム長はぼそりと続きを口にした。 「俺、や……知り合いが被害に遭った訳じゃなくて……逆、なんですけど……。本当に、信じられなくて……この事をずっと心に抱えたまま居続けるのは、しんどくて……」 「え
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132話

私が個室の扉を開けると、そこには思った通り、苓さんが立っていた。 「やっぱり、藤堂さん。声が聞こえたので、もしかしたら、と思ったんです」 「れ──小鳥遊、さん……その、奇遇ですね」 私たちがお付き合いをしている事を、会社の人には知られていないし、まだお父様やお祖父様にも伝えていない。 だから、苓さんは偶然出会った、と言う形にしているのだろう。 苓さんの意図を読んだ私も、苓さんの考えに乗ることにした。 「ええ。俺は夕食を食べに来たんですが──」 そこで、苓さんはひょい、と部屋の中に顔を向ける。 すると、そこで思っていたよりも顔色の悪い志木チーム長の姿を見て、驚いたように目を見開いてそのあと真剣な表情を浮かべる。 「顔色が悪い。……君は、藤堂さんのチームだよね。どうした?アルコール、ではなさそうだし……体調が悪い?」 苓さんはすぐに志木チーム長の傍に向かうと、彼に向かって優しく話しかける。 志木チーム長は、突然苓さんがやって来た事に驚いていたけど、何度かうちの会社で打ち合わせをしているし、今回の新事業で小鳥遊建設とは提携を組むから苓さんの顔を知っている。 苓さんが夕食を食べに来た、と言った言葉を信じてくれたのだろう。 志木チーム長は申し訳なさそうに苓さんに向かって頭を下げた。 「すみません。お見苦しいところを、小鳥遊部長。その、アルコールが原因では……、なく。ちょっとしたトラウマ、で取り乱してしまいました」 志木チーム長は、そこで一旦言葉を切ると、無理矢理笑みを作って私と苓さんに顔を向けた。 「大分、良くなってきました……。藤堂本部長、本日はご迷惑をおかけしてすみません。帰れそうになりましたので、私はここで失礼します……」 「えっ、ちょっ。志木チーム長、お1人で帰れますか!?」 「私は車です
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133話

「すみません、苓さん。この部屋は、お店のご好意でお借りしている部屋なんです。お店の人に言って、新しい部屋に案内してもらいましょう?」 この部屋は、一時的に借りているだけ。 腰を据えて話すのであれば、新しく案内してもらわないといけない。 苓さんが告げた「夕食のために来た」と言うのは待ち合わせしていたのがバレてしまわないように、口実だけど、実際苓さんはさっきまで仕事をしていたのだから、食事はまだなはず。 食事を摂りながら、さっき志木チーム長が話していた事を苓さんにも相談してみよう、と私は考えた。 部屋を移動した私たち。 新しい個室に入り、席に座って、軽く喉を潤していると正面に座っている苓さんがふと口を開いた。 「茉莉花さん、さっきの彼……何があったんですか?トラウマって言っていたけど……尋常じゃない様子でした……あんなに取り乱して、顔色も悪かった。相当な事があったと思うんですが……」 「それが……私も全てを聞いた訳じゃないので詳しくはお話できないんですけど……前の会社で、不当解雇?されたようで……」 「不当解雇?」 私の言葉に、苓さんが眉を顰める。 「ええ。その後も転職活動が上手くいかなかったようです。チーム長は、仕事のできる人なのでうちが引き抜いたと思っていたんですが、普通の手順で中途採用されたみたいです」 そもそも、志木チーム長の様子がおかしくなったのは、バイクに轢かれそうになった私を助けてくれてから──。 交通事故にトラウマがあるって言ってた。 それに、被害者じゃなくて、逆の立場……? そして、志木チーム長は「確かに見た」と言っていた。 うちの会社が、前の会社の影響力が及ばない……って? 志木チーム長が口にした言葉を整理していると、何だか嫌な予感がむくむくと膨れ上がっていくのを感じる。 「──り、さん。茉莉花さん?」 「──っ!す、すみません苓さん……。少し考え込んでしまっていて……」 私は、苓さんがいるのに1人考え込んでしまっていたようで。 慌てて苓さんに頭を下げつつ、耳の横にぱさり、と落ちてきた髪の毛を耳にかける。 すると、苓さんの顔つきが変わった。 「──茉莉花さん、その手どうしたんですか!?擦りむいてる」 「え、あ……本当ですね。気づかなかった……」 「薄っすら血が滲んでるじゃないですか!」 そう言う
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134話

私はしまった、と自分の口元を手で覆った。けども、私の言葉をしっかりと聞いていた苓さんは、私の手をそっと自分の手のひらで包み込み、口元から外してしまう。 「ちゃんと話してください。じゃないと、茉莉花さんが恥ずかしがる事を外でやりますよ」 「……なっ、何をするつもりですか……っ!」 にっこりと笑みを浮かべた苓さんから、圧を感じる……。 恥ずかしい事を外でされてしまっては、困る。 ここは会社の最寄り駅だから、知り合いに見られてしまう可能性がある。 「分かりました……。お話します……」 私は、さっき起きた事を掻い摘んで苓さんに説明する。 チームの皆を見送りに行った事。 そして、その時に信号無視をしたバイクに危うく接触してしまいそうになった事。 それを助けてくれたのが、志木チーム長で、彼は交通事故にトラウマがあった事。 それで、少し気分が悪くなってしまったチーム長を見るためにここに戻ってきた事をゆっくりと説明した。 私の説明を黙って聞いていた苓さんは、自分の口元に指をあて、考え込んでいるようだった。 暫く考え込んでいた苓さんが、顔を上げる。 ぱちり、と視線が合った時、苓さんが口を開いた。 「……彼、クビになったって、言ったんですよね?しかも、その後も転職活動が上手くいかないって」 「え、ええ……そうです」 「それで、茉莉花さんの藤堂グループは、影響が及ばないって……」 何処か、苓さんの顔色が悪い。 さっきまで私が考えていた事と、同様の事を考えついたのだろうか。 もし、それが本当だったら……絶対にあってはならない事だ。 「……彼の同僚って、何か法に触れる事をしたんじゃあ……?」 「苓さんも……そう思いましたか……?」 やっぱり。 苓さんも、私と同じような考えに至ったみたい。 法に触れる、と言っても、きっと裁きは受けていると思う。 けど、多分志木チーム長が「見た」と言う何かの訴えは、以前勤めていた会社から揉み消されたか、潰されたかしたのかもしれない。 「彼は、見たと言ったんですよね?何かの証言をしたのに、それなのにそれを認められなかった……?そして、会社をクビになり、転職活動も裏で手を回されて……潰されていた。けど、茉莉花さんの会社は、大企業だ。これほどの会社には、手を回せなかった……と言う事は、彼がいた会社は、茉莉花さん
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135話

あれから、私たちは少しだけ志木チーム長の件について話をした。 注文していた苓さんの夕食が運ばれてきたタイミングで、その話は途切れ、その話は一旦終了した。 夕食が終わり、苓さんの車で自宅まで送ってもらっている途中。 苓さんは真っ直ぐ前を見据えたまま、口を開く。 「茉莉花さん、彼の事ですが、もし今後話せそうだったらもうちょっと話を聞いてみてください。もし話したくなさそうであれば、無理に聞かないで大丈夫です」 「分かりました、苓さん。……チーム長が抱えてる問題は、少し重そうですもんね……」 「ええ。下手に首を突っ込むと、あまり良くないかもしれないですしね」 ちらり、と視線を向けた苓さんが柔らかく微笑む。 確かに、苓さんの言う通りだ。 もしさっき考えた事が本当に起きているとすれば──。 そう考えて、ゾッとする。 動くなら、慎重に動かなくちゃいけない。 苓さんは、真っ直ぐ私の家には向かわせずに、以前のように路地に入った所で一旦停めた。 「苓さん?」 また、こんな場所でどうしたのか、と思って苓さんに視線を向ける。 以前、車の中でされたキスの事を思い出してしまい、その考えを追い払うように私は頭を緩く振った。 苓さんは私の行動を見て、くすりと笑みを浮かべると答えた。 「車の中でいちゃいちゃする事も出来ますし、ここは密談をするのにも適してますから」 「い、いちゃいちゃって……っ!」 「車の中って密室でしょう?だからこうして、こっそり触れ合う事も出来るし……」 苓さんはそう言うと、そっと私の手を取り、指を絡ませながら握ってくれる。 「真面目な話をするのにも適しています。……外に声が漏れる事がないですから」 「確かに……、そうですね」 私は苓さんの真剣な表情に、こくりと頷き返す。 すると、苓さんは私の手を握ったまま、言葉を続けた。 「今回の件、少し俺の方で調べてみます」 「──え、苓さんが、ですか?」 「はい。警察に知り合いがいるので、少しあたってみます。だけど、あまり期待しないでくださいね?」 「ふふっ、分かりました。でも、苓さんに警察関係のお知り合いがいるなんてびっくりしました……!」 「ええ、高校の時の友人が警察関係者になっていたんです。本当に親しい人にしか伝えていないので、茉莉花さんも俺に警察関係の知り合いがいるって言
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136話

暫く苓さんと一緒に車の中でお話をしたり、時折触れ合ったり。 そうしている間に、時間はあっという間に過ぎてしまって。 苓さんがゆっくりと私の頬を人差し指の表側でなぞる。 「離れ難いですが……そろそろ茉莉花さんを家まで送らないと、ですね」 「……ん、そう、ですね」 こそばゆくて小さく声を漏らすと、苓さんの目がとろり、と溶ける。 もう一度苓さんの顔が近付いてきて、私はそっと瞼を伏せた。 角度を変えて何度も唇が重なり合う。 こんな風に気持ちが通じ合って。 こうして触れ合える事の幸せを確かに実感する。 きゅっ、と苓さんの手を握れば、すぐに握り返してくれる。 愛おしそうに苓さんの目が私を見つめる。 苓さんの行動、動作が全部「大好き」って私に伝えてくれているようで。 ああ、幸せってこう言う事なんだ、とふわふわした頭で考える。 「茉莉花さん、茉莉花さん。その顔、とっても可愛いんですが……ご自宅に入った時はいつもの格好いい茉莉花さんに戻ってくださいね?」 くす、と苦笑混じりに苓さんに言われて、私は首を傾げる。 何が何だか分からない状態の私に、苓さんは「しょうがないなぁ」と言うような顔で、そっと私の耳元に口を寄せた。 「そんな風に、今まで愛されてましたって顔をしてたら、茉莉花さんのお父様やお祖父様にバレてしまいますよ」 「──っ、れ、苓さん!」 「ははっ、俺に愛されてるのは本当だから、間違ってはいないでしょう?」 「こ、言葉選びがえっちです!もうちょっと、その、言い方、とか……っ」 「うわ。今のもう1回言ってください。きゅんときました」 大真面目にきりっとした顔でそう言う苓さんに、私は「馬鹿!」と一言告げて、ぷいっと窓の方に顔を向けた。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-18
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137話

まさか、お父様がいるとは思わず、私の返事はついついどもってしまう。 「た、ただいま戻りました、お父様……」 「小鳥遊くんに送ってもらったんだな」 ぎくり、と体が強ばる。 ここまで送ってくれたのが、誰かまでお父様は知っている。 どうしよう、どうしよう、と頭の中がぐるぐるとする。 苓さんとお付き合いをしている事を、お父様に報告する?いえ、でもまだ時期が早いし、苓さんもこの事業が落ち着いたら、って言ってた。 婚約が決まったら、それぞれの家族と顔合わせがあるし、婚約発表のパーティーだって開く、はず。 今の時期にそれらを行うとすれば、準備に忙殺されてしまう──。 私が色々な事を考えていると、お父様はなんて事ないように話す。 「小鳥遊くんとお付き合いしているのか」 なるほど、と自分の顎に手を当てて話すお父様。 至極あっさりとしたその態度に、私は逆に呆気に取られてしまう。 「えっと……」 「ああ、別に反対はしていない。……そもそも、私は小鳥遊くんと茉莉花が付き合うのはどうか、と考えたからな……」 「──えっ!そ、そうだったのですか?」 お父様がそんな事を考えていたとは意外で、とても驚いた。 お父様は少し申し訳なさそうに笑みを零すと、まるで懺悔をするように口を開いた。 「正直……茉莉花が御影の倅に苦しめられている時、私は助けてやる事も出来なかったからな……。羽累の事ばかりを気にして、茉莉花を大事に出来ていなかった……。お前も、母親がああなって悲しんでいたのに」 「そんな……お父様がそんな風に思わなくていいんです。御影さんの事は、私の見る目が無かったんですから……」 「いや。それでも、親の責任だ。茉莉花は傷つかないで良かったのに、結局傷付けてしまっただろう。……だが、小鳥遊くんと出会ってからの茉莉花は、表情が変わった」 お父様の言葉に、私は無意識に自分の頬に手を当てる。 ぺたり、と触れて目を瞬かせた。 「表情、ですか……?」 「ああ。明るくなった。……昔の茉莉花みたいに」 優しく目を細め、笑ってくれるお父様。 私は何だかこそばゆいやら、恥ずかしいやらでお父様から目を逸らしてしまう。 「だが、小鳥遊くんと付き合っている事は、お祖父様にはまだ伝えない方がいい。……もう少し時間が経ってから報告した方がいいだろう」 「そう、ですよね
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138話

翌日。 会社に出社した私の下に、志木チーム長が気まずそうにやって来た。 本部長室の扉を開け、入室して私の顔をみるなり、志木チーム長の顔色が一段と悪くなった。 「昨日は……大変なご迷惑を」 深々と頭を下げる志木チーム長に、私は苦笑い混じりに答える。 「頭を上げてください、志木チーム長。気にしていませんので、大丈夫ですよ。それより、体調は大丈夫ですか?」 「体調は、大丈夫です……その、昨日のタクシー代……」 志木チーム長が申し訳なさそうに封筒を取り出すのを、手のひらを向けて制す。 「気にしないでください。私たちはタクシー用のチケットを持たされていますから」 「で、ですが……」 「それより、志木チーム長にはお仕事で返していただかないと……!新事業、とうとう着手しますよ?いい施策案などあれば、提出してくださいね」 未だに申し訳なさそうにしている志木チーム長に、私は仕事の話に変える。 志木チーム長は、お仕事が大好きだ。 だからこそ仕事の話で考えを逸らす。 案の定、志木チーム長は目を輝かせて私のデスクに近付いてきた。 「以前、施策について考えていたんです……!社員のやる気を向上させるためにも、これは前職で同僚と考えた事なのですが──っ」 それまで、キラキラと輝いていた志木チーム長の目が、途端に陰る。 急に言葉に詰まってしまった志木チーム長。 前職の同僚、と言ったのは確か。 そして、その同僚の方が何か事件を犯してしまった事は、昨日志木チーム長が零していたから分かる。 そして……恐らくその件が原因で、志木チーム長は交通事故にトラウマを。 だけど、いきなりそれを聞く事なんて出来ない。 だから私は、当たり障りのない話題
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-19
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139話

死んだ──。 志木チーム長の元同僚が……? それに、実刑判決……。 私は、急いでパソコンに向き直り、ここ数年間の事件での犯人死亡について調べ始めた。 大きな事件だったら、きっと記事が残っているはず。 だけど、いくら探しても探してもそれらしい記事は出てこない。 志木チーム長の同僚なのだから、恐らく年齢は同世代。 それくらいの年齢の犯人が亡くなってしまった事例は、見つからない。 でも、どこか違和感を覚える。 その事件に関する、関係していそうな記事すら1つも出てこないなんて、いくら何でも変。 まるで、敢えてその記事を削除しているような。 表に出ないように手を打っているような、作為めいたものを感じる。 「なに……?何だか、気持ち悪いわ……」 綺麗に隠されているような気持ち悪さが漂う。 だけど、苓さんがこの件について警察関係者に当たってくれる、と言っていた。 もしかしたら苓さんが何かを掴んでくれるかもしれない。 だけど──。 「……首を、突っ込んでいい事かしら、これは……」 私は背筋にぞわり、と悪寒を感じた。 ◇ スーツの胸ポケットで、スマホが震える。 スマホを取り出す。 スマホの画面に表示された名前を見て、俺はすぐに電話を繋げた。 「もしもし。昨日は急に連絡してすまない。……ああ。うん。お前に教えてもらいたい事があって。……ああ。分かった、今夜そこで会おう」 言葉少なに、今夜会う約束だけをして通話を終了する。 俺は小さく息を吐き出し、茉莉花さんの会社がある方向に顔を向けた。 茉莉花さんの会社で働く彼の事について、軽く友人に事の経緯を記したメールを送った。 そうしたら──。 「茉莉花さん……。もしかしたら俺たちは厄介な事に首を突っ込んでいるかもしれません……」 友人からは、直接会って話したいと連絡がきた。 その時の友人の声のトーンはとても重々しく、硬かった。 話しにくい事柄なのだろう。 だけど、刑事の彼がそんな風に口が重くなる事件って一体なんなんだ……。 「とりあえず……今日は茉莉花さんを迎えに行けないな。後で連絡をしておかないと」 話が終わったら、茉莉花さんに電話をしよう。 友人から聞いた話を共有して、そして。 新規事業の事も話をしたいし、少しでも茉莉花さんの声を聞きたい。 一緒の職場で働けていた
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140話

◇ 夕方。 どうにか定時で仕事が終わりそうだ、と俺はスマホをちらりと確認してほっと安堵の息を吐く。 これなら、友人との約束にも間に合いそうだ。 「影島。今日は着いて来ないでいいぞ。旧友に会う」 「ご友人と、ですか?かしこまりました」 不思議そうな顔をしている影島に、俺はひらひらと手を振って答え、送り迎えもいらないから今日は早めに帰っていいと告げる。 すると、影島は途端にキラキラと瞳を輝かせて礼を口にした。 定時後。 俺は刑事の友人──谷島との待ち合わせ場所へと向かっていた。 車を走らせ、向かった先は高級料亭。 完全個室性の料亭のため、話が外に漏れる心配は殆ど無い。 政治家や、谷島のような警察関係者も接待などに良く利用する、と以前耳にした事がある。 俺は車を駐車場に停め、店に入る。 車のキーを店員に渡しつつ、谷島の名前を告げると、店員はすぐに案内をしてくれた。 どうやら谷島は既に店に着いているらしい。 「お連れ様がまいりました」 「ああ、通してくれ」 部屋の前で、ノックをしたあと、少々大きめな声で店員が呼びかける。 すると、室内から聞き慣れた友人の声が聞こえた。 すっと扉が開かれ、店員に促されつつ室内に入ると、谷島が立ち上がって俺を出迎えてくれた。 「小鳥遊!久しぶりだな。元気そうで良かった」 「ああ、久しぶり。谷島こそ元気そうじゃないか」 軽く握手を交わし、席に座る。 「今日は適当にコースを注文しといた。それでいいだろ?」 「ああ、問題ない」 俺がそう答えると、谷島はビー
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