All Chapters of 私の事が大嫌いだったはずの旦那様が記憶喪失になってから、私を溺愛するようになったのですがこれは本当に現実ですか!?: Chapter 21 - Chapter 30

56 Chapters

第20話

「大丈夫だよ。僕がもう作ったから」その言葉を聞いた瞬間、私は一瞬、耳を疑った。怒られると思っていた。呆れられるかもしれないと、覚悟していた。なのに、湊さんは笑っていた。まるで、私が朝ごはんを作っていなかったことなんて、気にもしていないように。「湊さんが、朝ごはんを…?」ようやく絞り出した言葉は、驚きと感謝が混ざっていた。湊さんは、私の反応を見て、少しだけ照れたように笑った。「簡単なものだから申し訳ないけど」その一言に、私はまた胸を締めつけられた。昨日、目覚めたばかりで疲れているはずなのに、私の分まで朝ごはんを作ってくれた。私は、何もしていない。何もできていない。なのに、湊さんは責めるどころか、私を気遣ってくれている。私が、しっかりしなきゃいけないのに。このままじゃ、また呆れられちゃう。「そ、そんな、ありがとうございます」言葉にしてみると、思った以上に声が震えていた。感謝の気持ちを伝えたいのに、それ以上に、申し訳なさが勝ってしまう。「朝ごはん作ったぐらいで大袈裟だよ」そう言って笑った。私の気持ちまで軽くしてくれるような、そんな笑顔だった。その一言で、私ははっきりと実感した。湊さんは、あの頃の湊さんじゃないんだって。この優しさに甘えてしまうと、湊さんが元に戻った時、きっと耐えられなくなってしまうから。「…ごめんなさい、」声が震えた。でも、どうしても言わずにはいられなかった。謝るべきだと思った。この優しさが、私にはもったいない気がして。受け取る資格なんてないような気がして。
last updateLast Updated : 2025-11-11
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第21話

「冷めないうちにどうぞ」湊さんの声は、どこか誇らしげで、でも照れくさそうだった。朝食を作ってくれたことも、こうして勧めてくれることも、全部が新鮮で、どこか不思議で。でも、嬉しかった。「い、いただきます」少しだけ声が震えた。緊張していたわけじゃない。ただ、感情が溢れそうで、言葉にするのが難しかった。目の前のパンは、見慣れた形なのに、湊さんが焼いたというだけで、まるで別物に見えた。私はそっとパンを手に取り、ほんの少しだけ躊躇してから、口元へ運んだ。口に入れた瞬間、ふわっと広がる香ばしさと、外はカリッと、中はふんわりとした食感に、思わず目を見開いた。お、美味しい…。同じパンでも焼き方によってこんなに違うのか。湊さんが焼いたパンは、どこか丁寧で、優しくて、まるで彼の人柄がそのまま味になったようだった。噛むたびに、じんわりと甘みが滲み出て、マーマレードのほろ苦い風味が、パンの温もりと溶け合っていく。簡単なもの。なんて言ってたのに、彩りまで考えたヨーグルトまで。全部湊さんが1人で。「ふふ、口にジャムついてるよ」湊さんの声が少しだけ楽しそうで、その響きに胸がくすぐられた。その笑い方は、からかうでもなく、ただ純粋に面白がっているようで、私の小さな失敗を、優しく包み込んでくれるような響きだった。「え、嘘、どこ?」慌てて口元を拭こうとしたけれど、湊さんは、私の動きを止めるように、そっと手を伸ばした。その仕草が、あまりにも自然で、でも私にとっては、あまりにも衝撃的だった。「…ここ、」そう言って私の唇にそっと触れ、その指先が、まるで羽のように優しくて、私は息を呑んだ。
last updateLast Updated : 2025-11-12
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第22話

「食後のコーヒーどうぞ」 湯気の立つマグカップが、目の前にそっと置かれる。 その手つきがあまりにも自然で、優しくて、胸の奥がふわりと温かくなる。 コーヒーの香ばしい香りがふわりと鼻をくすぐり、食後の静けさに溶けていく。 たったそれだけのことなのに、胸の奥がじんわりと温かくなる。 湊さんが自分のために何かをしてくれることに、私はまだ慣れていない。 でも、このさりげない優しさが、私の中の何かをそっとほどいていく気がした。 「ありがとう。ごめんね、皿洗いまでさせちゃって」 口に出した瞬間、罪悪感が胸をかすめた。 本当は、全部自分でやるつもりだったのに。 彼の身体のことを思えば、無理はさせたくなかった。 でも、湊さんは俺がすると言って聞かないから、私は結局、甘える形になってしまった。 「いいのいいの。彩花ちゃんがずっと頑張ってくれてたから、今度は僕の番だよ」 湊さんは笑いながらそう言った。 その笑顔は明るいけれど、言葉の端に、過去への悔いが滲んでいた。 彼が自分を責めているのがわかる。 そんなふうに思ってほしくなかった。 こうして自分から動こうとしてくれている。それだけで、十分すぎるほど嬉しいのに。 彼がその行動を「償い」みたいに語るのが、どうしても切なくて、胸が痛んだ。 私は、彼に過去を背負わせたくない。 今の彼を、今のままで見ていたい。 だからこそ、次の言葉を、迷いなく口にした。 「今の湊さんと、前の湊さんは違う人でしょ。そんなふうに思う必要ないよ」 湊さんの目を見て、静かに言った。 彼が自分を責めるたびに、今の彼が遠ざかってしまう気がして怖くなる。 私は、今の湊さんが好きだ。 弱さも、優しさも、全部含めて。 それなのに、彼が「前の自分」を引きずっていると、その距離が、少しだけ遠く感じてしまう。
last updateLast Updated : 2025-11-13
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第23話

「…私は、湊さんが思ってるような善人じゃないよ」 言葉がこぼれた瞬間、胸の奥がじくりと痛んだ。 自分自身に言い聞かせるような、あるいは、湊さんの期待をそっと否定するような響きだった。 カップの縁を指でなぞりながら、視線はずっとコーヒーの表面に落ちたまま。 湊さんの顔を見るのが怖かった。 この言葉を聞いて、がっかりされるんじゃないかって。 でも、黙っているのも苦しくて、ずっと抱えていたものを、少しだけ吐き出してしまった。 「どういうこと?」 湊さんの声は、思ったよりも穏やかだった。 責めるでもなく、驚くでもなく、ただ私の言葉の続きを待ってくれているような、そんな響きだった。 その優しさが、逆に胸に刺さる。 私は、ほんの少しだけ肩をすくめて、言葉を探す。 喉の奥がつまって、うまく呼吸ができないような感覚。 それでも、言わなきゃいけない気がした。 「湊さんの看病をしてたのは、少しでも罪悪感を軽くしたかったから。湊さんのためっていうより、自分の罪を償いたかっただけなんだと思う」 言いながら、喉の奥がつまる。 あの頃の自分を思い出すたび、胸がざわついて、息が浅くなる。 湊さんのために動いていたつもりだった。 でも本当は、自分の後悔から逃げたくて、“償い”という言葉にすがっていただけだった。 私がそばにいれば、少しは許されるかもしれないって。どこかで自分を正当化するための言い訳になっていた気がして、それがまた苦しかった。 カップの中が、わずかに揺れた。 指先が震えているのが、自分でも分かる。 その震えは、隠しきれない後悔と、自分の行動の裏にある動機への嫌悪を物語っていた。 沈黙が落ちる。 その静けさが、怖くて、苦しくて、でも逃げたくはなかった。 湊さんは、ゆっくりと息を吸い、そして静かに口を開いた。 「善人かどうかなん
last updateLast Updated : 2025-11-14
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第24話

「……僕のことも、許せないよね」その言葉は、自分自身に言い聞かせているような、静かで沈んだ声だった。表面には出ていないけれど、その奥に潜む感情は、確かに伝わってきた。それは、後悔と自責が絡み合った、重く沈んだ想い。まるで、自分の過去を罰するように、否定し続けているようだった。「え?」あの頃、確かに彼は冷たかった。でも、今目の前にいる湊さんは、あの頃とは違う。全くの別人。優しくて、まっすぐで、私のことをちゃんと見てくれている。そんな人が、自分を責めているなんて。「彩花ちゃんのことを、沢山傷つけちゃったのに。そんな僕が、許される資格なんてないよね」湊さんの声は、どこか遠くを見つめるように、静かに響いた。彼は、あの頃のことを、ずっと心の中で抱えていたのだろう。記憶には残っていないはずの出来事を、それでも彼は、どこかで感じ取っていた。言葉にならない違和感や、説明のつかない痛みとして、彼の中にあの時間の名残が残っていたのだと思う。私がどれだけ傷ついたか、どれだけ苦しかったか。それを、彼は想像していた。思い出せないからこそ、余計に、想像が膨らんでしまったのかもしれない。自分がどんな言葉を投げたのか、どんな顔をしていたのか。そのすべてが曖昧だからこそ、彼は“最悪の自分”を思い描いて、その姿に独りで苦しんでいたのだろう。「そんなことない」その言葉は、気づけば口をついて出ていた。考えるよりも先に、心が反応していた。 私は、湊さんを責めたことなんて、一度もなかった。辛かったことは事実。でも、それは湊さんのせいじゃない。湊さんの目が、わずかに揺れる。
last updateLast Updated : 2025-11-15
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第25話

「……難しいよ。自分を許すって、こんなに怖いんだね」 その言葉が口をついて出た瞬間、胸の奥がじくりと痛んだ。 まるで、長い間閉じ込めていた感情が、言葉になったことで急に現実味を帯びたようだった。 自分を許す。それは、過去の自分を受け入れるということ。 失敗も、後悔も、無力だった瞬間も、全部を抱きしめるということ。 それが、こんなにも怖いなんて、思っていなかった。 怖いのは、許した途端に、あの痛みが意味を失ってしまう気がするから。 涙がこぼれそうになって、私はそっと視線を落とした。 彼の顔を見てしまったら、きっと堪えていたものが崩れてしまう。 だから、目を伏せて、震える指先をぎゅっと握りしめた。 そのときだった。 湊さんが、静かに私の両頬に手を添えた。 まるで私の震えをそっと包み込むようだった。 驚いて顔を上げると、湊さんの瞳が、まっすぐに私を見ていた。 「湊さん…?」 思わず名前を呼んでいた。 両頬に添えられた手のぬくもりが、じんわりと肌に染み込んでくる。 張り詰めていた心の糸が、そっと緩んでいくような感覚だった。 「僕だけを見ててよ」 その言葉は、まるで告白のように響いた。 静かで、でも確かな熱を帯びていた。 「何を、」 問いかけた声は、かすれていた。でも、それは拒絶ではなかった。 私は、湊さん以外、誰かを好きになったことなんて一度もなかった。 それなのに、どうしてそう思ったのか。湊さんの言葉の意味を、もう少しだけ確かめたかった。 「彩花ちゃんが自分のことを許せないのは、過去をまだ手放せてないからでしょ?」 その言葉に、息が止まった。 湊さんの声は、少しだけ拗ねたような響きを含んでいた。 でも、それは怒りや嫉妬じゃなくて、私の心がまだ“過去”に向いていることへの、ささやかな寂しさ
last updateLast Updated : 2025-11-15
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第26話

「私、もう過去ばかり見るのはやめる」 言葉にするまで、どれだけ時間がかかっただろう。 過去は私の中で、ずっと重たい鎖のように絡みついていた。 あの時の傷、あの時の涙、あの時の沈黙。 全部が私を縛っていた。 でも、今の私は過去に怯えてばかりじゃいけない。 そう思えたのは、湊さんが、今の私を見てくれているから。 「ほんと、?」 湊さんの声は、驚きと少しの不安が混じっていた。 彼にとっても、私の言葉は予想外だったのかもしれない。 でも、私は頷いた。これは、私の決意だから。 「湊さんが今の私を見てくれてるのに、私だけが昔のことにしがみついてるなんて寂しかったよね。ごめんね」 湊さんは、ずっと私の“今”を見てくれていた。 それなのに私は、過去の影ばかりを見て、彼の優しさに気づこうとしなかった。 そのことが、今になって、ひどく申し訳なく思えた。 「謝らないで。彩花ちゃんがそうしてたのは、心が一生懸命だった証拠だよ」 私の不器用な気持ちを、湊さんは一生懸命だと言ってくれた。 その言葉に、涙がこぼれそうになった。 「私…過去を見ていないと、いつか同じ失敗をして、離れていかれると思ってた」 つい、本音がこぼれた。 言うつもりなんてなかった。 でも、湊さんの優しさに触れた瞬間、心の奥に押し込めていた不安があふれ出した。 過去の失敗は、私にとってただの記憶じゃない。 それは、湊さんとの関係を壊してしまったかもしれないという、後悔と恐怖の象徴だった。 また同じことを繰り返すのが怖かった。 湊さんが、今度こそ本当に離れてしまうんじゃないかって。 そんな不安が、私を過去に縛りつけていた。 だから、過去を何度もなぞって、あのときの言葉、あのときの表情、全部を忘れないように心に刻みつけていた。 でもそれは、
last updateLast Updated : 2025-11-16
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第27話

「彩花ちゃん…?」 湊さんの声は優しくて、でもどこか不安げで。 私の中にあるざわめきが、伝わってしまったのかもしれない。 その時、玄関のチャイムが鳴った。 乾いた音が、部屋の空気を切り裂いた。 まるで、今にも崩れそうな静けさを壊すために鳴ったようだった。 「誰だろう」 湊さんの声は、穏やかだけど、どこか張りつめていた。 …そうだ。 「秘書の方かも」 自分の声が、少しだけ硬くなっていたことに気づく。 そっと立ち上がると、ソファーの軋む音が、静かな部屋に小さく響いた。 モニターの前に歩いていく足取りは、自分でも驚くほど慎重だった。 まるで、そこに映るものを確かめるのが怖いかのように。 昨日、湊さんが目を覚ましたとき、私はすぐに秘書の方に連絡を入れた。 それは、ほとんど反射的な行動だった。 「秘書?」 あの人は、湊さんの仕事の管理をしてくれていた。 湊さんが意識不明の間も、現場では彼がすべてを引き受けていた。 私が何もできなかったあの時間、彼は黙々と、湊さんの代わりに現場を支えてくれていた。 誰よりも冷静で、正確で、そして、誰よりも湊さんのことを理解しているように見えた。 その姿を見て、私は何度も自分の無力さを思い知らされた。 「昨日、湊さんが目を覚ました時、連絡したの。様子を見に来るって言ってたから多分…」 モニターの前に立つと、画面には見慣れたスーツ姿の男性が映っていた。 背筋を伸ばし、無駄のない所作でインターホンの前に立つその姿は、あの頃と何も変わっていなかった。 胸の奥が、静かにざわめく。 懐かしさでも、安心でもなかった。 湊さんが目を覚ました今、彼はどんな顔をして、どんな言葉を持ってここに来たのだろう。 彼の言葉ひとつで、私たちの“今”が揺らいでしまう気がして、私は画面
last updateLast Updated : 2025-11-16
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第28話

玄関の扉が静かに開き、秘書が一歩踏み入れる。黒のスーツに身を包み、背筋を伸ばした姿はいつも通りだが、どこか空気を読むような慎重さがある。家の中の空気は、外よりもずっと柔らかく、そして少しだけ重たい。「お忙しいところ、突然のご訪問をお許しください」彼が丁寧に頭を下げる。こうして改めて言われると、何かを“始める”合図のように聞こえる。私は一瞬だけ視線を落とし、呼吸を整える。どう返すべきか。その答えを探すように、静かに口を開いた。言葉を選ぶ時間はほんの一瞬だったが、その一瞬に、心の中ではいくつもの感情が交差していた。「いえ、こちらこそ。お越しいただきありがとうございます。どうぞ、お入りください」その言葉を口にした瞬間、胸の奥に静かな緊張が走った。玄関の敷居を越えるその一歩が、湊さんの今と過去をつなぐ始まりになることを感じていた。指先が少しだけ冷たくなっている。手のひらに滲む汗でようやく自覚した。自分では平静を保っているつもりだったのに、心はずっと、揺れていたのだ。「恐れ入ります。では、失礼いたします」秘書は一歩踏み出し、玄関の敷居をまたぐ。その所作は、長年の礼儀と、今日の訪問が特別なものではないという配慮の混ざったものだった。それでも私には、その一歩が、家の中に“社長”という肩書きが入り込んでくるように感じられた。湊さんが記憶を失ってから、この家は彼にとって、ただの家になった。でも、秘書にとっては、ここは社長の私邸であり、彼の職務の延長線でもある。その認識の違いが、空気の温度を微妙に変えていく。「あ、今お茶のご準備を…」来客時の習慣として自然に口をついて出た言葉だった。
last updateLast Updated : 2025-11-17
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第29話

「何も思い出せないんです。会社のことも、あなたのことも…」 その言葉が静かに落ちた瞬間、胸の奥がひどく冷たくなった。 湊さんと秘書の関係を知っているから、余計に。 彼は、湊さんにとって“仕事の右腕”だった。 社長としての湊さんを、最も近くで支えてきた存在。 業務の流れも、判断の癖も、彼の言葉の裏にある意図さえも、誰よりも理解していた人。 時に意見を交わし、時に沈黙を共有しながら、長い時間をかけて築かれた信頼関係が、そこにはあった。 私はその空気を、何度も見てきた。 そんな彼のことすら思い出せないのなら、私のことなんて、思い出されるはずがない。 「…そうですか。本日は、社長がご不在の間の業務についてご報告をと思っていたのですが」 秘書の言葉は、あくまで事務的で、感情を交えないように整えられていた。 けれど、その語尾にわずかな揺らぎがあった。 ちらりと私を見るその視線には、わずかなためらいと、線を引くような静かな意思が宿っていた。 私に聞かれたくない話。そんな思いが胸をよぎった。 職務に関する話は、他者を介さず直接伝えるべきもの。 そう分かっているのに。 “部外者”として扱われているその事実が、思いのほか堪えた。 湊さんの隣にいるのに、まるで“外側”にいるような感覚に包まれた。 「私は席を外しますので、どうぞゆっくり」 その声は穏やかだったが、胸の奥では、言いようのない孤独が静かに広がっていた。 私は、湊の妻であり、今の彼を一番近くで支えている存在だと思っていた。 なのに、今この場にいてはいけないような気配を感じたことが、どうしようもなく寂しかった。 いや、現実を突きつけられた気がした。 湊さんの過去に触れられず、未来にも踏み込めない。 ただ、今この瞬間だけを共有しているだけの存在。 そんな自分の立ち位置が、急に不安定に思えて、足元がふわ
last updateLast Updated : 2025-11-18
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