澪は大翔の下心に気づき、背を向けて逃げようとしたが、大翔の肥え太った体が退路を塞いだ。前回のように酒瓶で殴ろうとしたが、瓶は手から滑り落ち、カシャンと音を立てて床に転がった。澪は自分の手を見た。力が入らないだけでなく、視界が二重に見える。「やっと効いてきたか、遅いんだよ……」耳元で大翔のぼやけた声が響き、澪は意識が遠のくのを感じた。薬を盛られた。今さら気づいても遅すぎる。澪は後悔に苛まれた。この食事会に来るべきではなかったのだ。世界がぐるぐると回り、体の中に火がついたように熱い。澪は汗だくになり、顔は真っ赤になった。「暑いだろ?大丈夫だ、すぐ脱がしてやる……全部脱げば涼しくなるからな……」大翔は両手をこすり合わせ、床に膝をついた澪を抱きしめた。病院、入院病棟。千雪は患者衣を着てベッドに横たわっていた。「航が大袈裟なのよ。ただのかすり傷なのに。わざわざ運転してきてもらって、もし飲酒運転で捕まったりしたらどうするの!」「俺のことはいい」洵はぬるま湯を注いで千雪に渡した。「お前が無事ならそれでいい」千雪は感動し、瞳を涙で潤ませた。自分が事故に遭ったと聞くや否や、洵は飲酒運転も厭わず、車を飛ばして病院へ駆けつけてくれたのだ。「検査結果が出ているか見てくる」洵は千雪の病室を出た。千雪は止めなかったが、入院患者の検査結果は担当医に直接渡されるものであり、自分で取りに行く必要などないことは知っていた。廊下の突き当たりで、洵は佐々木に電話をかけた。誰も出なかった。ロイヤル・ホテル。2408号室、プレジデンシャルスイート。澪は必死に抵抗したが、ベッドに放り投げられた。薬の作用だけでなく、全身が茹でられたように熱い。さらに大翔に幾度も平手打ちされ、顔がヒリヒリと痛んだ。その痛みだけがかろうじて彼女の理性を繋ぎ止めていた。誰かの声が聞こえた気がした。だが体は動かない。力が入らず、体内で情欲が煮えたぎり、意識はますます混濁していく。誰かが触れてくる感触に、澪は本能的に抗議した。「や……やめて……触らないで……」相手は当然手を止めず、むしろエスカレートして彼女の服を一枚ずつ剥ぎ取っていく。「やだ……」助けて……誰か助けて……澪は心の中で叫
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