成哉からのメッセージには、一枚の写真が添付されていた。悠真はベッドに横たわり、顔は異様なほど赤く火照り、眉間には深いしわが刻まれて、見るからに苦しげだった。紬の心臓がどくんと跳ねる。彼女はその写真を、長いあいだじっと見つめ続けた。そして結局、胸の奥に広がる心配と痛みを必死に押し殺し、指先で写真を長押しして削除した。成哉へ返信を送ると、紬はすぐにチャット画面を閉じた。病院。三日ぶりに紬から届いたメッセージを開き、成哉は非常に腹立った。紬は丸三日も姿を消しておきながら、ようやく返したメッセージは、まるで他人事のような一文だったのだ。【私は医者じゃないわ。悠真くんは病気になるとポタージュを飲みたがるから、シェフに前もって準備しておくように頼んでおいて】これだけ?たったこれだけの、あまりにもそっけない返事。なんて薄情なんだ、と怒りが頭の芯まで駆け上がる。成哉は苛立ちのまま紬に電話をかけた。「紬、どこにいる?」「家よ」「……」新居では使用人たちが三日間待ち続けていたというのに、紬は一度も戻らなかった。嘘ばかりだ、と怒りが一気に燃え上がる。「お前の中に『家』の概念はあるのか?自分が悠真くんの母親だって、自覚はまだ残ってるのか?あの子は三日も高熱だというのに、一度も顔を見せないなんて……こんな薄情な母親は見たことがない!」「成哉、私はお医者さんじゃないわ」紬は落ち着き払って答えた。「悠真くんに聞いてみたら?ママなんて大嫌い、二度と会いたくないって言ったのは、あの子よ」「子供の言葉を真に受ける気か?お前が原因で悠真くんの病状が悪化したって、まだ気づかないのか?」悠真の高熱は、まるで嵐のように突然訪れた。病院での三日間、医者たちはあらゆる治療を試したものの、良くなる兆しが見えた次の瞬間には、さらに熱が上がるばかりだった。資料を届けに来た健一が、偶然、夜中にこっそり冷たいシャワーを浴びている悠真を目撃した。それこそが、熱が悪化し続けていた原因だったのだ。成哉はなぜそんなことをしたのか問いただしたかった。だが、ベッドでうなされる悠真を前に、強く責めることなどできるはずもない。うわ言のように「ママ……」と繰り返す息子の声が、胸に突き刺さる。望美がそっと成哉の肩に手を置き、諭すよう
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