「こんにちはー、芽依ちゃん!」芽依は眉をひそめた。「あなた、何しに来たの?」以前、ママがこの子のために、自分とお兄ちゃんを置いて行こうとしたことを、ずっと覚えていたから、芽依は唯のことがあまり好きではなかった。「もう、芽依ちゃん、邪魔しないでよ!」唯はお尻をぷりぷり揺らしながら、芽依を玄関からぐいっと押しのけた。芽依はむっとして、その後を追いかける。唯は慣れた足取りでローテーブルまで進み、抱えていたプレゼントの箱をぽんぽんと置いていった。悠真はそんな彼女の姿を見て、内心では嬉しさを隠しきれなかったが、表面上は必死に平静を装った。「やっとA国から帰ってくる気になったんだ?」そう言いながら、唯が抱えていた一番上の箱を受け取り、荷物を運ぶのを手伝ってやる。唯は手についた埃をパンパンと払うと、両手を腰に当てて胸を張った。「見れば分かるでしょ!ママが赤ちゃんを産んだから、ひいおじいちゃんと一緒に帰ってきたの!これは全部、きれいなおねえちゃんとみんなへのお土産だよ!私はみんなにすっごく会いたかったのに、みんなは私に会いたくなかったの?」「ふん、自惚れないでよ。誰があなたなんか」芽依はローテーブルの上の箱をちらりと見て、冷たく鼻を鳴らした。唯は別に腹を立てる様子もなかった。むしろ、悠真が向けてくる宥めるような視線に気づいている。このところ彼女はずっと国外にいたが、悠真とのキッズスマートウォッチでのやり取りは、一日たりとも途切れなかった。悠真が少しずつ良い方向へ変わってきていることも、唯はちゃんと感じ取っていた。芽依とはまだそこまで仲良しではないけれど、少し歩み寄ってみるのも悪くない――そんなふうに思っていた。唯は気にしていない風を装って、お尻をぽんぽんと叩きながら、芽依のすぐ隣へ腰を下ろした。「芽依ちゃん、そのスリッパ、すっごく可愛いね!」不機嫌そうだった芽依の小さな顔が、その言葉にぴくりと動く。彼女はわざと足を少し持ち上げ、照明の下でスリッパをよく見えるようにした。「これね、ママが新しく買ってくれたの。世界に一足しかないんだから!それに光るんだよ。あなたは持ってないでしょ?」「わあ、本当に光ってる!きれいなおねえちゃんって、本当にセンスいいんだね。芽依ちゃんが履くと、まるで人
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