一晩経ち、火曜日の朝を迎えた。 喧しく鳴る目覚まし時計を叩くように止めて、枕元にあるスマホを確認する。「……俺は、いつ布団に入ったんだ?」 頭がぼぉっとしてなかなか体が動かない。寝起きだからというのもあるだろうが、それにしたってだ。どうしてだか、体に合わない薬を飲んだ時みたいに胸の奥が軽く気持ち悪い。 それにしても、随分変な夢を見たものだ。 風呂場で、知らない金髪の美少女と結婚の約束を交わしたうえ、いきなりセックスとか。眠った記憶すらないのに見る夢なんてものも、本当にあるんだな。アレが『白昼夢』というやつなのだとしたら、俺は相当ヤバイ状態なのかもしれない。欲求不満も、ここまできたらもう病気だろ。「早く嫁を貰わんと、ホントに性犯罪者になりかねんぞ、コレは……」 ベッドの上で上半身を起こし、布団を捲る。生理現象だと片付けられないレベルで元気な息子が視線の先にあり、俺は自分の性欲の強さに、ただただ溜息を吐くことしか出来なかった。 ◇ 「おはようございます」 職員室に入り、隣の席に座っている華先生に朝の挨拶をした。「おはようございます、瀬田先生」 俺に向かい、そう返事をした華先生の顔が少しニヤついている。一体何だ?気持ち悪いな。「今日は、先生がちょーっと遅かったですね。時間にキッチリとしたタイプなのに、珍しいじゃないですか?」 あぁ、コレは昨日の仕返しか。 そういう部分があるから、なかなか相手が見付からないのでは? 思った事を口に出せば『瀬田先生はいつも一言多い!』と注意される気がしたので、言葉は頭の中だけに留め、机の側に鞄を置き、自分の席に座る。「今日はちょっと……朝から頭の動きが鈍くてな」 ふぅと息を吐き、素直に理由を話した。起きた時から続く違和感は少しずつ緩和されていってはいるが、まだちょっと変な感じがする。おかしな夢を見た影響&
Última atualização : 2026-08-21 Ler mais