OVERKILL(オーバーキル)~世界が変わろうと巻き込まれ体質は変わらない~의 모든 챕터: 챕터 61 - 챕터 70

90 챕터

第四章 60  Extermination The 6th Demons

「ファファファ、貴様が俺様の相手か? 神の傀儡よ。俺様はグラシャラボラス。過去と未来を見通し、透明化の能力を有する殺戮の名手。如何様にして喰らってやろうか…? 神の創り出した運命に飲まれた愚かな傀儡よ…」 グリフォンの様な体に小汚いチワワのような顔をした化け物が空中から囀る。ウザい。「はあー、お前ら魔人、悪魔ってのは本当に馬鹿だな。聞いてもいないのにペラペラと自分の能力やら余計なことばかり喋りやがる。とりあえず鬱陶しい、降りて来い」 ザザンッ!! ゴシャア!!「うごあっ…、いつの間に俺様の翼を…!?」「テメーが余計な御託を並べてる間だよ。敵を前にして何余裕ぶっこいてんだ? で、殺戮の能力が何だって?」 俺が撃ったのは抜刀術の飛天。ひらひらと鬱陶しいので落とした。見えてすらいなかったみたいだがな。「おのれ…、よくも俺様の神獣の如き翼をををおおおお!!!」「翼がなけりゃただの犬だな。ほーら、お手でもしたら許してやろうかー?」「貴様あああああ!!! ならば我が力を思い知るがいい!!」 スゥッ……  姿が消えた。だがただの透明化だ。気配も駄々洩れ。神眼でバッチリ見えている。そして何度も俺の後ろに回り込もうと移動して来るが、未来視でも見え見え。回り込もうとした場所に先にわざと向き直る。その度に驚いた顔をするが…ただの馬鹿だし、時間の無駄だな。さっさと滅却しよう。 ドゴオオオ!!! グワシャアアアッ!!!「天馬絢舞脚」 わざわざ回り込んで来てくれたところに顔面へと回し蹴り。地面を抉りながら吹っ飛び、透明化も解けた。「げぼっ…、があっ!? ぐ、が、はあっ…、なぜだ、なぜわかる…?!」「ただ透明になっただけで気配も消えてない。それで未来が視えるとはよく言ったな? 本当の未来視を舐めんな。もういい、そんなに飛びたけりゃこのまま天上までぶっ飛ばしてやる、お前がこれから見るのは自分が消滅する未来だ!」 フッ! ガシッ!! 一瞬で距離を詰め、頭を左手でギリギリと砕く程の勢いで掴む。「これが本当の神獣の羽撃きだ。粉々になれ! アストラリア流格闘スキル!」 ドオオオオオオオオオオオーーーーーン!!!!! 全身に高圧縮した魔力を撃ち込み、中枢神経系を麻痺させて自由を奪うと同時に全力で天高くアン
last update최신 업데이트 : 2026-01-27
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第四章 61  宗教国メキアの堕落・混沌の時代への狼煙

 今は自ら堕天神となった女神アーシェタボロス。カーズの神話の知識や記憶にある、悪魔公爵アスタロトとして伝えられる彼女の伝承は酷いものだ。大公爵の称号に40以上の悪霊軍団の頂点に立ちドラゴンの様な地獄の猛獣に乗った、毒蛇を右腕に巻き付けている天使の姿のイメージではあるが、吐く息は悪臭を放ち凶悪で有害と伝えられている。 このアスタロトのルーツは途轍もなく古い。古代メソポタミアでのイナルナと呼ばれる豊穣の女神を起源として、バビロニアではそれに加え戦争、性愛や金星を司る女神イシュタルとなり、パレスチナに伝わるとアスタルテとその名を変えられる。このアスタルテがアスタロトの名の起源。その後、彼女への女神信仰は地中海を渡り、アスタルテは美の女神アフロディーテと称されるまでになった。 しかしキリスト教誕生後、禁欲的なキリスト教徒から見たイシュタルは野蛮かつ奔放で不埒、淫乱そのものの存在であり、結果悪魔とみなされることになる。更に淫蕩への罰で身体を男性へと変えられる屈辱を与えられ、奈落の底へ落とされたとも言われる。この男性体はパレスチナの伝承にある戦神アシュタルとされる説も存在するが真偽は定かではない。 ともあれ人間による身勝手な信仰で当初は偉大な女神として祭り上げられながらも、挙句の果てには掌を返したかの如く貶められた伝承のアスタロトは悪魔の中でも特に強大な力を持った存在であり、強力な魔除けの護符などの触媒を用意しない限り、召喚は避けた方が懸命だと様々な魔導書に記載されている。何故なら、太古より伝わる彼もしくは彼女の、奈落よりも深い悲哀や地獄の業火の如き怨嗟の念に妄執。それら全てを只の矮小な人間如きが受け止める事など不可能なのだから……。---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- カーズ達が竜王の里でネビロスやその配下達と死闘を繰り広げ勝利した時、アルティミーシア、ティミスは西大陸中部、最西端の極寒の地、宗教国メキアの聖教本山クレモナにある、神鉄で建築された巨大な大聖堂の最上階へと侵入していた。 人々の信仰は神にとっては大きな力の源。それはこの|世界《ニ
last update최신 업데이트 : 2026-02-03
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第四章 62  第一大迷宮・駆け抜けろ!最下層への道

 俺達が早朝第一迷宮への出発の準備をしているときに、ティミスが転移で竜王の里へと訪れた。何でも宗教国メキアで起こっている事態の情報を伝えに来たということらしいのだが……。「―――ということ、アリアの姿を真似たアーシェスがこの里の女性達も含めた世界中の多くの女性を奴隷として連行し、法王も含めた信者たちは魔眼で操られて奴隷達を嬲っているわ。全く…、趣味の悪い空間だったわね。さすがに彼女の魔神器相手に一人で闘うのは分が悪いし、今迄の付き合いもあるからねー。上手いこと情報だけは色々と聞き出して来たのよ。あの聖女勇者もアーシェスに甚振られて十字架に吊るされていたわ。彼女が召喚した魔界の魔物に生命エネルギーを吸われてもいたし、かなり危ない状況ねー。特異点を殺すことはさすがにしないでしょうけど…。アストラリア教の最高権力者の法王を操っている以上、奴隷制度の解放なんかを考えていてもおかしくないでしょうね。私はファーレの居場所が魔王領の最奥ってことも聞き出せたし、カーズ、あなたの半身の特異点もおそらくそこよ。私は今からそこに向かって色々と情報収集して来るわ。後は…そうねー、バルゼが何かを企んでるようなことも言ってたし、大迷宮…気をつけることね。あの堕天した三人は他次元の世界の伝承の影響で逆に力を増しているみたいだもの。じゃあ行ってくるわ、アガーシヤをよろしく頼むわよ。それじゃまたね」 淡々と情報だけを伝え、転移したティミス。俺には彼女の行動がどうにも腑に落ちない様に感じた。今迄の天界での付き合いがあるとは言え、堕天して敵となった者がそこまで懇切丁寧に情報を伝えるだろうか…? いや、ほんの僅かの時間でもあの月の女神の胡散臭さは感じ取れたくらいだ、裏では上手いこと繋がっている可能性もある。あからさまに嘘を吐くのは、アリアの魂の天秤が作用するくらい理解しているはずだ。だが…俺のこれまでの勘、いや寧ろ洞察力というものには何かが引っ掛かるのだ……。「なあ、アリア。ティミスの発言に魂の天秤は反応しなかったのか? アガシャには悪いが、あいつはどうも胡散臭いんだよ」「いえ…、特に反応はありませんでしたね。もしかしたら裏があるのかもしれないですが…、はっきりと嘘だと取れる発言はありませんでした。それに、私の権能はあくまで人類の心を秤るもの。神相手に、それに相手の力が強ければどうして
last update최신 업데이트 : 2026-02-04
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第四章 63  Something Slept In The Abyss

 カーズとアヤが龍の疾走で道中の魔物はほぼ全て消し飛ばした。あの様子では最下層手前などあっという間だろう。後は少しペースを抑えて進むだけでもすぐに最下層に辿り着ける。「さすが、は…、あのお二人、ですね…」「父上、に母上…、なんと凄まじい…。もうかなり奥まで、魔物の気配が消えています…、ね」「あいつら…。こっちが、疲れて来た…タイミングを、見計らってやがったな。まあ…、少しは休憩したかったところだ、アガシャも、ディードの嬢ちゃんも、しっかり休んどきな。わざわざ俺まで喚び出したくらいだ。何かを感じてるのかも知れねえからな、あのバカ息子は……」  さすがに息を切らせていた三人は、その場にある丁度いい大きさの岩場に座り込んで、休憩を取ることにした。そこへ後ろを付いて来ていたアリアとダカルーも合流した。「バサトさんにディード、アガシャもお疲れ様です。私達はここで少々休みましょう。何が起きるかわかりませんし、回復しておいた方が賢明です。私も魔力は温存しておきたいので、このユグドラシル・ドロップを飲んでおいて下さいね」 異次元倉庫からアリアが飲み物の入ったボトルを取り出し、前衛で闘って来た三人に渡す。それを飲み干すと、三人の疲労や魔力は一瞬で全回復した。「おおお…! アリアちゃん、何だこの飲み物? 一瞬で疲労が消えた。しかも甘くてサッパリしてるぜ」「それは異なる次元を繋ぐ世界樹と言う、巨大な神樹の樹液を天界で加工した飲み物です。大量生産することはできませんが、魔力を譲渡して回復させる必要もない。下界のマナポーションでは我々の魔力の総量に対して効果が低過ぎますからね。天界からジジイに頼んで、できる限り持って来ました。少し休んだらあの二人を追いましょう。もう既に最下層手前で此方を待ってくれているみたいですけどね…」「そうじゃな……。あやつは無策で突っ込む様な愚かな真似はせんじゃろうしのう。しかし父親の方はまるで性格が違う様に見えるのう」 アリアに相槌を打つようにダカルーが答える。「いや竜王さん、根っこの部分じゃあいつは俺と変わらねえよ。本来攻撃的なんだ。感情が爆発したら、俺なんよりも恐らくとんでもない化け物になるだろうぜ。普段は冷静ぶってやがるけどな」「……確かにお爺様の言う通りなのかも知れませんね。ティミス
last update최신 업데이트 : 2026-02-05
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第四章 64  蠅の王の力

 「蝿の王」堕天神君主ベルゼブブは七つの大罪の食欲・暴食のGluttonyを司る。その由来は作物を腐敗させる力に起因している。サタネルの一人とも言われるこいつはかつて熾天使の地位にあり、ルシファーの右腕と評された。天の反乱の際にはその実力を如何なく発揮したと言われている。 フランス語圏ではベルゼビュートとして知られるベルゼブブの名は、すなわち「気高き主」あるいは「高き館の主」という意味の名で呼ばれていた。これはおそらく嵐と慈雨の神バアルの尊称の一つだったと思われる。 パルミュラの神殿遺跡でも高名なこの神は、冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神であった。「館の主」「いと高き王」を意味する「バアル・ゼブル/Baal-Zebul」が、ユダヤの伝承の中で変質させられ、何故か「蝿の王」となったもので、バアル/Baalとは「主」「王」を意味するセム語のことだ。 ベルゼブブのルーツは、古代イスラエル(カナン)のペリシテ人が治めた5つの自治都市のひとつ、エクロンで祀られていたバアル神だとか言われている。当時は嵐と雨の神として豊穣を司っていた…とかだったな。一説によると、バアルの崇拝者は当時オリエント世界で広く行われていた、豊穣を祈る性的な儀式を行ったとも言われているが、この地に入植してきたヘブライ人たちは、こうしたペリシテ人の儀式を嫌ってバアル・ゼブルを邪教神とし、やがてこの異教の最高神を語呂の似たバアル・ゼブブすなわち「蝿の王」と呼んで蔑んだという。これが聖書に記されたために、この名で広く知られるようになった。恐らくキリスト教会に取り込まれるにあたり、豊穣とは真逆の腐敗を意味する「蝿の王」とされてしまったのだろう。さらに時代が進んで中世の頃にはソロモン王に仕えし七十ニ柱の悪魔の一人、バエルにまで成り下がる。 結局人間の勝手な信仰で非道に貶められているベルゼブブだが、地獄においては「皇帝」とまで評されることもある強大な悪魔であることに違いは無い。さらにベルゼブブは独自の騎士団「蝿騎士団」を創設し、そこには地獄の大公爵アスタロトや大法官アドラメレクといった、自らと同様の境遇を持つ悪魔が数多くその名を連ねるとも言われる、そんなのを召喚する可能性もあるということか。何にせよベルゼブブの持つ影響力は強大であり、地獄の中で
last update최신 업데이트 : 2026-02-06
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第四章 65  7つの特異点

 ガッ! ガシィ!!「ぐあっ!?」「きゃあっ?!」「漸く注意が完全に逸れたな。捕らえたぜ、次代の竜王のガキ共。少々痛手は負ったが、俺の本当の狙いはこいつらなんだよ」 離れていたアジーンとチェトレの背後にバルゼが傷だらけながら現れ、二人の頭をその巨体で掴んで持ち上げた。「どういうことだ?!」「カーズ、貴様が奥義を放つ瞬間に周囲に飛ばしていた分身の一匹に俺自身を移し替えたのだ、間一髪だったがな。まさか分身とはいえあそこまでやられるとは…、さすがファーレを追い詰めただけはあるぜ。それに俺の不俱戴天まで砕くとはな…、とんでもねえ特異点だ。だが不利だとわかっておきながら勝負をつけるまで闘うとでも思うか? お前らの力量を測りながら、こいつらから完全に注意が逸れるのを待っていただけだ」「なるほど…、最初のコロナブラスト・レイン、神の魔法にしちゃ威力が弱いと思っていたが、あれは分身体を周囲に放つ為に広範囲に似た様な黒い塊を飛ばしただけってことか…。やられたぜ、完全に脳筋かと思ってたら意外に知恵が回るじゃねえか。だが、分身体でもダメージは本体に入るみたいだな。俺の奥義も多少は被弾したんだろ、傷だらけじゃねーかよ」  とは言っても人質を取られた様なもんだ。しかも掴んで前方に持ち上げられているから攻撃もできない。なぜあの二人を狙っていた?「カカカ! その割には口惜しそうな表情だな。俺達はこれを待っていたんだよ。次代の竜王を器とする、且つてない魔王の誕生を! しかも二人も同時に生まれることになるんだぜ!」「くっ、放せ!」 斬りかかろうとするが、やはりこの二人を盾にされる。「おのれ…、卑怯な…」「バルゼ…、あなたという人は…」 ダカルーとアリアにもきっちり注意を払ってやがる…。脳筋は演技か…、パワー主体なのは間違ってないだろうが頭も切れる、してやられたぜ。それにやはりアリアは若いというだけあって、他の神々の能力の全てをわかっていない、これは不利だ。この分身体を蠅にして飛ばすのは堕天してからの能力だろうがな…。「カッ! 何とでも吠えろ! さあ受け取れ! この世界に立ち込めた負の感情の結晶を! 新魔王が二人、しかも竜王の末裔からの最初にして最強の魔王達の誕生だ!!!」「ぐっ!? ぐああああああああああ!!!!!」「う?! ぎ、ああああああああ
last update최신 업데이트 : 2026-02-07
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第四章 66  いい加減情報をまとめようか?

 且つてこの世界は果てしなく広大で一つだった。約140億年前のビッグ・バンによって生まれた宇宙。そこから生まれたと言われる『大いなる意思』は、この宇宙に長い時間をかけて一つの世界を創った。空に星々や太陽、そしてこの地上世界には生物を創ったという。 その『大いなる意思』はこの世界に誕生した生命を『神』を創り出して管理させることにした。やがて生まれる知的生命体・人類や発展するであろう世界に秩序を与え、平和を保つという使命を与えて。 だが『大いなる意思』は神とは真逆の存在である、人類や世界に混乱を招き平和を破壊するという使命を与えた『魔神』という存在をも創り出した。 当然この二つの陣営は対立することになり、長く小競り合いが続くことになる。それが両陣営の大激突に発展したのが、約30万年前に起きた神魔大戦という途轍もない規模の戦争らしい。両者のぶつかり合う力は凄まじく、果てしなく続くかと思われた闘いの最後、超大破壊という、一つだった世界を数え切れない程のバラバラの欠片にしてしまう程の、それこそビッグ・バンに匹敵する大爆発の様な現象が起こる。次元や時空が歪み、世界は様々な場所へと分かたれてしまったという。元の世界の中心にあった巨大な神樹・世界樹が頑丈で生命力に溢れていた為、その根が繋がっていた部分は違う次元に飛ばされても独立した世界として成り立ち、今も消滅することはなく存在している。そうして散らばった世界をそれぞれ神々が管理しているということだ。 神魔大戦で両陣営とも互いに多くの神々を失ったため、まだ手が回らない世界もあるし、見つかっていない世界もある。地球の様に不干渉を決め込んでいる管轄者がいる世界もあるということだ。ここニルヴァーナは比較的最近見つかった世界だという。それ以外の世界でも人間は愚かな行為を繰り返し、大虐殺の様な事は他でも起こっているらしい。そのため、どこもこのニルヴァーナの様な形態に文化レベルの世界が多いとのことだ。 それらの世界にも魔法の概念を与える為、魔素を放つ結晶として魔神を地の底に眠らせている。神魔大戦は結果的には神側の勝利という形で一応幕を閉じた。神々は魔神達から封印術で力を奪い、更に何万年も封印して弱らせてから、この度の第一大迷宮の様に魔素を発生させる装置、媒体の一つとして魔人を最奥に眠らせている。 今の神々の使
last update최신 업데이트 : 2026-02-08
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第四章 67  特異点と神話の類似性

 再びゼニウスに代わって貰った。また人形がオッサンに変化する。意味のわからんところに技術をつぎ込まないで欲しいわ。「特異点か…、最初に特異点と定めたのは、アリアの天秤で秤にかけた三人の清魂保持者のことを言う。カーズにアヤ、そしてこの世界の勇者のことじゃな。それが徐々に多くの意味を持つようになったのだ、清魂だけでなく余りにも狂暴な濁魂、ナギストリアがその例であろうな。そして大世界である元の世界から散らばったあらゆる世界に、様々な特異点が存在する。凄まじい恩恵に恵まれた者や、魔法、剣などの武具の扱いの才に長けた者、魔王や勇者の様に決められた使命を定められた者達もそれにあたるという様に」「なるほど…、何かに凄まじく秀でた、突出した才能の持ち主や魂の在り方、世界の運命を左右する使命を与えられている勇者や魔王もそれに含まれるということだな…。じゃあ、それが世界に与える影響とか、なぜ初めて会う者達が俺達を特異点だとわかったりするのかについて教えて下さい」「特異点の存在は世界に大きな影響を及ぼすのだ。分かり易く言えば魔王はこの世界を破滅に導く為に生まれ、その影響で魔物達が活性・狂暴化する、これだけでも世界にとっては大きな影響であろう? そしてカーズよ、お主がこの世界に帰還してからのこの短期間で、一体どれ程の事態に遭遇したか、思い出してみよ」「……確かに、魔王の例は分かり易いな。それに俺が帰還してからか……。二日目にアヤが賊に襲われているところに遭遇して、王国で悪魔や邪神とも闘うことになった。その後はナギストラリアに神の試練、大魔強襲、そして今回の竜王の里事件に大迷宮…、確かに余りにも多くのことが起こり過ぎている。アヤも俺と再会したことで記憶が戻って死にかけたり、その後は俺と同じ様に行動しているし。そうだな、短期間に普通じゃない体験をした…。俺はただ変なことに巻き込まれているだけかと思っていたんだけどな」「特異点という存在は周囲の者達に少なからず影響を与えるものだ。特に清魂保持者のお主達は、味方になってくれたり手助けをしてくれる存在が多いのではないか? 例えば、そこのエルフのディードであったかな? 彼女が強く生まれ変われたのはお主の魂の影響に、与えた新名に特異点の力が宿ったからであろうな。アヤが多くの国民に慕われているのも、清
last update최신 업데이트 : 2026-02-09
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第四章 68  メキア突入・激闘開始!

 宗教国メキア、アストラリア教の聖教本山のクレモナの中心にある小高い丘の上にアストラリア教の巨大な聖堂がある。まるで塔の様な造りの聖堂だ。 巨大な扉を開けて一階は、欧州ではよくある様なローマの集会堂(バシリカ)をベースとしている様だ。横長の長方形であるが、縦棟が付き、全体に十字形(ラテン十字形)を構成することが多い。入り口から右手の祭壇方向への集中性が顕著で、特にカトリックのミサ儀式に適している。十字架はアリアの神器の形状からしてもそうだし、ある意味キリスト教の大聖堂と似ているのだろう。だがアストラリア教という一神教だけあって施設は巨大だ。 聖堂は地理的な制約がない限り、基本的には東向きに建築される。アプスが東側に位置し、扉口、入口が西側になる。それはここでも同じ様だ。信者達はこの教会内で東方向である奥に歩んでいく。祭壇奥の壁には、十字架と天秤が一体となったモチーフが飾られている。こういうのも地球と同じだな。 クリアストリー(建築上で壁の上部に採光または通気のために置く窓)は、側廊(壁側の通り)の屋根の一番高い位置から上の身廊(中央の通り)の壁部分に明けられた窓(あかり取り)は特にゴシック時代には大きな窓(ステンドグラス)が開けられ教会堂内が明るくなると共に、天空から堂内に色付いた神秘な光が降って来るイメージを醸しだすと言う様に、造りはキリスト教の大聖堂と変わらないな。今はもう日が暮れているから外の光は入って来てはいない。 塔は時代にもよるが、西の入口両脇に対の塔が立てられることが多い。塔は一つだけなのもあったり、非対称形の場合も多い。場合によっては四隅や中央等に多くの塔が立てられることもある。塔は鐘楼として利用される事が多い。鐘楼とは寺院のなかにある建築物のひとつで、仏教法具の場合は釣鐘である梵鐘を吊るすための施設だ。日本の寺院であれば除夜の鐘に代表されるような、ときを告げる音を鳴らす様な場所で、鐘撞き堂、鐘楼堂とも呼ぶものだ。 だがこの施設は祭壇の奥から左右に一つの塔へと昇る階段が上階へと伸びている。これが位の高い神官や法王がいる最上階へと繋がる階段なのだろう。「しかし、予想はある程度してたけど酷いな……。アガシャはあんまり
last update최신 업데이트 : 2026-02-10
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第四章 69  魔王領戦線、死線を乗り越えろ!

「おりゃあ!!」 ザンッ!!「ハアッ!」 ズドオオン!! 剣技と魔法が眼前の魔物に炸裂する。「ハァ、ハァ…、切りがねえな」「そうね…。ハァ、ハァ…、しかも急に魔物のランクに狂暴性までも上がった気がするしね」 サーシャとルクスがカーズ達の処へ急用で呼び出されている間、弟子入りしたエリックとユズリハは軍国カーディスから海を隔てて南に位置する、大陸とまではいかないがそれなりの広さの孤島、人類から超危険地帯と言われている魔王領の北部でサバイバル修行を課されていた。 ここに放り出されてから、もう既に日が暮れて辺りは真っ暗、ユズリハが発動させているエリアライトの魔法で、ある程度までの周囲は明るくなっているが、その光が原因で魔物共や魔王領を跳梁跋扈している下位から中位の魔人、悪魔までもがやって来る。 荒涼とした赤く荒れ果てた大地は砂漠同然、身を隠す岩場もほとんどない。物理・魔法結界に気配・魔力遮断、認識疎外を常時かけていても、ここの高ランクの魔物共には感知されてしまう。歴代の魔王の怨念や悪魔共、魔界への門が放つ濃い瘴気が結界の様な効果を及ぼし、実際の半分以下の実力しか発揮できない。まさしく呪われた大地。その中で二人はほぼ丸一日闘い続けていた。PTの経験値共有で、自らの経験にカーズ達の闘いの経験でレベル自体は上昇している。だが休みなしで闘い続けた影響で息も上がり、魔力も相当消耗している。このままジリ貧の状態が続けばやられるのは時間の問題だった。「全く、アリアさんといい、神様の課す修行は容赦がねえな……」「まだ軽口叩けるんならいけるでしょ? フゥー、ハァ…、サーシャさん達も夜には戻るって言ってたんだし…、もう少しの辛抱よ」 ズガガッ! 飛び掛かって来た巨大なトカゲの様なディザートドラゴンをグングニルで刺突、斬り裂くが、分厚い鱗に遮られる。「くっ、硬い!」「ユズリハ、任せろ!」 ガギイイン!! ドゴオオオ!!! バルムンクの剣撃を叩きつける! 両断は出来なかったが、打ち下ろしの際の衝撃追加の爆撃が体内に炸裂し、ディザートドラゴンは動かなくなった。「このままじゃ本当にジリ貧ね…」「さすがにな……、休む間もねえ。通常のポーション程度じゃ、今の俺達には大した効
last update최신 업데이트 : 2026-02-11
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