俺は思わず聞いていた。「上手くやるには、どうすればいいんだ?」「これはまた難しい」 サーラはふっと微笑んだ。苦笑に近い笑み。「天界に赴き、天から奇跡を与えるのが一番の方法だろうが、生神はそれができない。地上に直接降臨して人々の間に入って世界を復活させるのが生神のお役目だからな。人間に深入りするのをやめろと言うしかない。それでも種族に神子がいると言うだけで優越感を感じる人間はいるだろうが」 ……難しい。サーラの言う通り、難しい。 だけど、生神の役目が人々の間に入って世界を復活させることなら、人々と接触しないと言うことはできない。 完全に人間の中に入ってしまうか、人間から離れるか。 俺は人間の中に入りたい。 ……なら、生神であることを隠さなければならない。 世界を【再生】させる生神と親しくなったと知ったら、何かもらえると思う人間は多いだろう。実際に俺はエルフやドワーフ、ビガス村に色々ものをあげている。 他の人々はどう思うだろうか。 自分たちもボロボロで早く助けてほしいのに、俺と早く出会ったってだけで色々助けられたと知ったら。 ……そうだ。 俺は、隠さなければならない。 生神であることを。 これ以上、誰に対してでも。神子以外には、俺の正体を隠さなければならない。「分かったようだな」 サーラの言葉に、俺は頷く。 平等であるためには、俺は隠されなければならない。 そうしなければ……ならないのだ。「なら、我はその手助けをする」 ゴージャス美人は華のような笑みを浮かべた。「我を神子に認定すれば、我は力を取り戻し、無窮山脈の命も蘇る。ドワーフたちにはこれ以上の手助けはいらぬだろう? 泉、ビガス、無窮の繋がりが守られれば、それだけで世界に生き残る半分の人間は救われる可能性を作った」 薬と林業、鉱業、農業がつながれば、それだけで人は生きていけると。「後はひたすら世界を巡り、生神の力を隠して命を助けるほかあるまい?」 「……ですね」 少なくとも人のいるところで自在雲は出せないし、簡単に【転移】も出来ない。魔法や神威も堂々とは使えないだろう。「……では、サーラさん」「繰り返すがサーラで良い」「サーラ、俺の神子になってくれ」 にっこりとサーラは微笑んだ。うわ、魂を抜かれそ。「喜んで」 俺はYをタップした。【サーラを神子に認
Last Updated : 2026-01-11 Read more