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第96話・実は……

last update Veröffentlichungsdatum: 13.01.2026 07:12:15

「おれたちの思いも名の呼び方で変わるわけではない。おれたちはシンゴを信頼している。モーメントのために何かをしてくれようとしているシンゴの思いに甘えてはいけないとも思っている。神子の役目は、シンゴのやろうとしていることに手を貸し力を貸して、シンゴの思いに応えることだと思っている」

「……ありがとう、ヤガリくん」

 ニッとヤガリくんは笑った。

 珍しいな、ヤガリくんの笑顔。いつもむすっとしているから。ドワーフは陽気で明るい一族だってイメージがあるのに、ヤガリくんはどちらかと言うと思慮深いと言うか……。

「ところで、何故シンゴはヤガリのことをくん付で呼ぶのだ?」

 サーラは薄く笑みを浮かべて言った。

「え? そりゃあ友達だし……」

「そうか、友か」

「ああ、友だ。友の契りを交わした親友だ」

 ヤガリくんがきっぱり言い切った。

「だが、シャーナやレーヴェのことは呼び捨てるではないか。不公平であろ? 同じ神子でおなごであれば」

「へ?」

「ん?」

 俺は妙な声を上げてしまった。

 ヤガリくんの方は何をいまさら、と言う感じで。

「え。えーと……」

 俺は少し考えた。

「ヤガリくん、じゃなくて、ヤ
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