「ほほう。ほう。そこまで考えたか」 アルクトスは感心したように何度も頷く。「オレたちにとって性行為は子を成すための手段ではない。単なる楽しみだ。子は滅亡の神が授けてくれる。新たなる戦力として。神は新たなる破壊に向ける戦力をお告げによって女の腹に宿し、創り上げる。新たなる魔物を生み出すのに女と言う存在を使っているだけだ。母体が強ければ強い程強い魔物を生み出せるが、だからこそ人間どもが自分の子に拘る意味が分からんな。母体と子に血のつながりとやらはないのだから」 なるほど、魔物の女と言う母体を使って、新たな魔物を生み出すってことか。 しかし……。「性行為は楽しみか」「そうだ。快楽は楽しみだ」 サーラをいたぶることはできるってわけだな。……サーラが大人しくいたぶられているとは思えないけど。ていうか相手が大ヤケド間違いないけど。「サーラと言う女のことを考えているか」 お見通しだぞ、と言わんばかりの声。「あれはオレが最初に遊んだ後、下の連中に遊ばせてやる。あれだけの女なら、さぞ楽しかろうな」 やめといたほうがいいけどなー。 ていうか手を出そうとした途端全身やけどでぶっ倒れるのがオチだけどなー。 でも言ってやんない。女の人にそう言うことをするのを楽しみにしている性質の悪い変態は火傷したほうがいいと思うから。 その時。 どぅっ! 熱風が吹き荒れた。 神衣を着ていた俺は大丈夫だったけど、それでも肌がチリつく熱風。 これは……あれだな。 あれがあれをあれしようと思ったんだな。 ぐぉう。 炎が渦巻く。「な、なな、なんだ!」 炎の一部が俺の戒めに当たって千切れる。「手ぇ出しちゃいけない相手に手ぇ出したんだろう」 やれやれ、と俺は立ち上がった。「貴様っ、何っ、何者だっ」「生物だよ」 やれやれと俺は痣のついた手をさする。「お前たちと正反対の存在だよ」 ごうごうごうっっ。「あちっ、あちちちっ」「おい、サーラ、いい加減にしろ!」「なんだ、まだレアなんだ、せめてミディアムにさせろ」 隣の部屋……部屋を仕切る幔幕も焼けているのに、澄んだ声がのんびりと聞こえた。「肉を焼いてるんじゃないから動けなくなったらいいだろ!」「やれやれ」 白光を宿しながらサーラが向こうから歩いてくる。 彼女を中心に炎が渦巻く。「私に手を出してく
Last Updated : 2026-01-26 Read more