世界を滅ぼすための勢力。 いわゆる魔王ってヤツ? いや、生神に対抗するんだから、相手も神……なんだろうか。 神を殺すのは神殺しの武器しかないって言うけど、神殺しの武器を作れるのは……人間じゃ無理だろう。神が創らないと。 そして、確かこの世界は神が見捨てた地と何人もの人が言っていた。 だったら、神の中には滅ぼそうとする神もいるんだろう。 そんな神にとって、生神は不倶戴天の仇だろう。 だから、俺を殺そうとする神がいてもおかしくはない。 問題は、生神である俺は、殺されたら死ぬってことだ。 だからこそ、神子に戦わせて身を守る戦い方があるんだろうけど、今、神子は必要最小限しかいない。信仰心が高くて戦闘力がある神子を探すことも必要だってことだ。「と、なると」 俺は最悪の結論に思い当った。「大樹海や無窮山脈が敵対勢力の攻撃目標になるってことも考えられるんじゃないか?」「確かに……」「生神が降臨し、再生した聖地。豊かな森と復活した鉱山。……確かに敵対勢力が狙ってきてもおかしくはない」 レーヴェの言葉に、俺は唸る。「まずいな……防衛手段を考えないと……エルフもドワーフも人数少ないんだから、襲われたらアウトだ……」「とにかく、大樹海へ急ごう」 ヤガリくんが肩を叩いてくれた。「レーヴェが森エルフの騎士なように、おれも誇り高きドワーフの戦士だ。神の援護があればおれたちも戦える」「ちょっと、森まで急いで戻ろう。信仰心が上がったから、もっと長距離を速いスピードで移動できるはずだ」 再生のためにロースピードで走らせていた自在雲を速める。「レーヴェ、君、剣を持っていたよね」「無論。騎士が剣を手離すはずがない」 もっとも、とレーヴェが付け加えた。「錆びて折れないのが不思議なくらいの代物だがな……」「うん、試してみる」 俺は、レーヴェの錆び付いた剣を受け取って、M端末を向けた。「【再生】!」 光が剣に吸い込まれ、錆びた剣は研ぎたてのような鋭い剣に変わった。「どう?」 レーヴェに剣を返すと、レーヴェは軽く柄を握って剣を振った。「懐かしい……ここ二十年はなかった感覚だ……。この剣があれば、私は戦える」「おれの斧も試してくれないか」「もちろん」 【再生】は見事に効いた。どんな樹でも切り倒せそうな鋭さとどんな岩でも叩き割れそうな
Last Updated : 2025-12-18 Read more