デートか?ちょっと前までは陸斗の前で純真無垢な子ウサギを装っていた女が、実はあざとい小悪魔タイプだったのか?陸斗はここ数日ずっと気分がさえなかった。何度も一花によって挫折を味わわされ、和香の彼に対する態度は今かなり冷たくなっている。重要な事を陸斗にはもう任せることがなくなり、陸斗は会社でただのお飾り副社長のようになってしまった……さらに、一花が以前彼に言った言葉が頭の中から抜けてくれない。彼はここ数日秘密裏に両親の過去を調査していた。ただ、時間がかなり経っているので、正式に得られる残された手がかりはほとんどなかった。人生のどん底にいるせいなのか、彼は突然、人生で初めて迷いを生じていた。しかし、さっきの夏海の出現によって、陸斗の意識は他所に向いた。今朝のあの茉白の体と、夏海の表情を思い出し、陸斗は体が熱くなるのを感じた。三十分後、夏海は車で市内にある高級ホテルに到着した。彼女はヒールで颯爽と中に歩いていった。小柄だが美しいボディラインできびきびと動くその姿は非常に魅力的だった。陸斗はこの時すでに車を路肩にある駐車スペースに停めていた。彼女のほうへ視線を向けると、そこにいる夏海は普段とは全くの別人だった。会社にいる時の彼女はカジュアルスタイルでポニーテールをしている。たまに、長い髪を後ろに流したスタイルだ。まだあどけなさが残っていて、おとなしそうな顔立ちをし、まだ世間を知らない未熟な女子大生といった感じだ。それが今、そんな彼女がここまで魅力的な女性に変化するとは陸斗も思っていなかった。セクシーで純粋。性格は確かに少し強気なところがあるが、やはり弱々しい子ウサギちゃんだ。このようなタイプの女性なら、どんな男も引っかかるに決まっているだろう。陸斗は口角を指で触り、ネクタイを外して車を降りると、大股でそのホテルに向かった。夏海がホテルでよくビジネスで使われるような個室に入っていくのを見て、陸斗は彼女がここへ商談に来たのだとほぼ確信した。この時からは、朝プロジェクト事業部を通り過ぎる時に、彼女と誰かが今夜は会食があって、取引先の責任者に会うのだと話していたことを思い出した。恐らく、製薬事業の延長線上なのだろう。しかし、一花は以前自信満々に言っていた。一度も自分の部下の女性をこのような接待には
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