女装メイドと婚約破棄された悪役令嬢は、幸せな結末を目指します의 모든 챕터: 챕터 151 - 챕터 160

354 챕터

第151話

それからは私は優子がイザベラになった後の話を聞いた。今の両親が大好きな優子は、とりあえずイザベラらしく過ごすことに決めたらしい。別に悪役令嬢と言う枠ではあるものの、シナリオ本編にイザベラはほとんど関与しない。それならば、シナリオに沿った動きさえすれば後はどうとでもなる。幸い、イザベラと似通った性格だった優子はすんなり環境に順応できたらしい。問題だったのは、ナンニー二家が商売人の家系だったこと。社交界でも積極的にドレスや布、宝飾品を宣伝するのがナンニー二家での常だった。ただの女子高生だった優子が、そんな派手な生活についていけるわけがない。日本円で考えたら何十万、何百万もしそうな商品を前にして、最初は眩暈がしていたらしい。それでもやるしかないとなんとか噛り付いていき、商品を気に入ってくれるお客様や自分たちが作った物が売れて喜んでいる制作者の様子を見て、徐々に今の環境を気に入ったと言うのだ。そうして、あの原作そっくりの派手好きなイザベラが誕生した。「リリアンナの変化や私の存在は気にならなかったのですか?」「気になりはしたけど、すでに私の存在が異質だもの。そんな変化もあるだろうし、私が知らなかっただけで他にも側近候補が存在していたって不思議じゃないわ」本当に、すごい順応力だ。ちょっとした違和感は全てそういうものとして受け取り、自分には関係がないと切り捨てていった。優子はそういうさっぱりしているというか、サバサバしたタイプだったことを思い出す。「今度は二人の番よ。転生してからどうしてきたの?」「私は大したことは特に。精神が幼い頃から大人でしたし、ゲームの知識もありましたから。それを使ってなんとしても側近候補になってやろうと、躍起になっていただけです」そういえば、上野さんの口から改めて話を聞くのは始めてかもしれない。私が知っている情報は、シヴァが集めたものだけだ。「なんでそこまでして側近候補に? やっぱり、自分が作ったゲームがリアルで繰り広げられているのを見
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第152話

そうこうしている内にすっかり話が盛り上がってしまい、気を良くした優子は私にシヴァとの恋愛関係を聞いてきた。「それで? 穂香はずっと彼が推しだったじゃない。どうなの? もうキスまでした? 両想い?」「あ、それは私もちょっと気になりますね」楽し気な優子だけでなく、上野さんもノリノリで質問してくる。前世では恋人なんかいたことの無い恋愛初心者の私に、そんなにあれこれ詰め寄られても困ってしまう。というか、恋愛関係なら絶対既婚者だった上野さんの方がもっと面白い話聞けるって!恥ずかしくてたまらない。このままでは根掘り葉掘り全部言わされてしまうだろう。代わりにアレクサンドとの関係を揶揄ってやろうと口を開いた時、私はとんでもないことを思い出してしまった。優子は夢女子ではない。推しがいたとしても、それはキャラクターとして気に入っている、応援していると言うだけでそこに恋愛感情はないタイプなのだ。推しと自分のカップリングや恋愛には、全く興味を示さない。そんな人だ。ずっと親友として一緒にいたのだから、それくらいの嗜好はよく分かっている。だとすると、もしかして……「あ、の……優子ってさ」突然、深刻な顔で俯く私に優子と上野さんは驚いた顔をしている。この雰囲気を壊したくない。でも、この後のためにも聞かなければならないのだ。「アレクサンドのこと、好き?」「うん、もちろん好きよ? 最推しだったの、知ってるでしょ?」当たり前のように答える優子。まあ、それはそうだろう。「それは、えっと……男性として? それとも、推しとして?」「そんなのもちろん」優子はいつものように頬を赤らめながら、楽しそうに答える。うっとりと頬を上気させている姿は何とも愛らしい。しかし、その言葉は私にとって致命傷だった。
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第153話

アレクサンドと婚約解消したいこと。そのためにも本編のシナリオで関わる旧ソプレス王国の復興のために動いており、アレクサンドもそれに協力姿勢であること。その場合、アレクサンドの婚約者の座が空いてしまう。そこに、アレクサンドに惚れていると思っていたイザベラを推薦するつもりだったこと。「道理で……なんで私もリリアンナと一緒に王妃教育するんだろうって、不思議だったわ。まあ、将来的に有利だし、家のためにもなるし、推しに会えるから断らなかったけど」絶対最後の理由が一番強い気がする。「でも確かに、年が近くて空いてる女性で一番身分高いのって私だもんなー。他国とって手もあるけど、他国との情勢は今は安定してるみたいだし、旨味は少ないのよね」そういう話がさらっと出てくるのはさすがとしか言えない。しばらく考えると、優子はうんと頷いてくれた。「いいわよ、別に。穂香とシヴァのカップリングも見たいしね」絶対それが一番の理由だ……本当に、自分以外のカップリングを見るのが好きなのだ。優子は。まあ、政治的にも経済的にも悪い話ではないので、悪いことにはならないだろう。一番の問題は、この事実を知ったアレクサンドがどうするかと言うことだ。先に惚れていたのは相手だと思っていたら、実は相手にその気は全くなくて勝手に自分が惚れただけとか、そんなの穴があったら入りたいレベルで恥ずかしい。おまけに、ゲームのアレクサンドを見ていると、恋愛感情が絡んだ彼は凄く面倒くさいのだ。両想いならイチャイチャカップルとして微笑ましく見れたが、片想いだと知ったらあの恋愛感情がどう働くのか。想像するだけで怖い。「じゃあ、そういうことでとりあえずはよろしく……」語尾が震えてしまうがしょうがない。そういえば、もう随分話し込んでしまった。いい加減、外で待たせているシヴァを呼ばなくては。そう考えたところで、話し合
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第154話

「……なるほどね」私の一通りの説明を聞いて、アレクサンドはゆっくり頷いた。俯いた彼の表情は前髪に隠れて見えない。反応が分からず、心臓がドキドキと早鐘を打つ。「……私の、早とちりだったというわけか」そう言いながらゆっくりとアレクサンドは顔を上げる。その表情は蕩けそうなほど優しい笑みなのに、どこか歪んで見えた。カップを握る手に筋が浮かんでいるのを見ても、彼が明確な怒りを露わにしているのが分かる。「頬を赤く染めて、何かを期待するような目で私を見るものだから、てっきりそう思っていたよ。まあ、確かにイザベラ嬢本人に確認したわけではないしね」「……あの、アレクサンド様」「ちゃんと確認しなかったこちらに落ち度があるんだし、イザベラ嬢に対しては問題ないさ。彼女はただ憧れとして、羨望として私を見ていただけ。そういうこともあるよね、うん」今までになく長文でつらつらと言い訳のような言葉を並べている。怖い、あまりに怖すぎる。「……怒って、ますか?」私の質問に、アレクサンドは音を立ててカップを机に置いた。その音についびくっと反応してしまう。「ああ、怒っているよ。……女性相手に一人で期待して、勝手に思い込んでいた馬鹿な自分自身に」顔を上げたアレクサンドは、一瞬傷ついた普通の少年のような表情を見せた。いつものあまりに完璧な笑顔を浮かべる彼ではない。「恋愛感情が人を狂わせるとは聞くが、まさか自分がそうなるとはね」これがアレクサンドの素の表情なのかと、私ははじめて気づいた。「すっかり勘違いしていた私の問題です。本当に申し訳ありませんでした!……これから、どうしますか?」「どうもしないよ。私がすることは変わらないから」私の謝罪を受けて気を取り直したのか、アレクサンドはい
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第155話

さらさらのストロベリーブロンドが揺れる。度胸があるのか、大勢の貴族たちに見つめられても彼女は笑顔を絶やさない。レモン色の瞳で周囲を見るとゆっくりカーテシーをした。まだたどたどしさが残る、不器用なカーテシーだ。ふらふらしている。男子生徒の一部は、それを新鮮に感じたのだろう。顔を上げて微笑むメロディにうっとりしていた。それ以外の生徒はさすが貴族、表情一つ変えない。「メロディ・ルベルゾンです。どうぞよろしくお願い致します」そう話すメロディはなんとも愛くるしかった。うわー、本当に本当にメロディだ!あのゲームのヒロインが、目の前にいる!その事実に感動する。ちらっとイザベラを見ると、少し離れた席で彼女も目をキラキラさせていた。うっとりメロディを見つめて頬を紅潮させる姿は、まさに恋する乙女のようで、やっぱり勘違いしてもしょうがない気がする。紹介された後、メロディは一番前の席に座った。何事もなく授業が始まるのだが、メロディは内容に付いてこられるのだろうか。少し心配になった。 授業が一段落し、小休憩の時間。さっそくメロディは生徒達に囲まれていた。そのほとんどは男子生徒だ。「ルベルゾン嬢、授業はどうでしたか?」「分からない所があればお教えしますよ」そう言えば、彼らはまだ婚約者のいないフリーの令息だったはずだ。ルベルゾン伯爵が庶子を養子として迎え入れたことは有名な話。貴族のことに疎い、立場の弱い伯爵令嬢ならば、御しやすいとでも思っているのだろうか。メロディの見目は良いし、庶子とはいえ身分は伯爵位。婚約するのに悪くはない。ゲームではこういう時にレオナルドが真っ先に動いてナンパしていたものだが、今の彼は退屈そうにあくびをしてお昼寝中。うん、最愛のマルグリータがいるのにぽっと出の伯爵令嬢に構っている暇ないよねー。
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第156話

「……というわけで、1人追加になったのですが」私の説明に、アレクサンドはいつもの笑顔のまま片手を額に当てて宙を仰ぐ。私の後ろ、アレクサンドの目の前にはイザベラとメロディが立っていた。昼食時の王族専用食堂は、豪華なテーブルセッティングが完了しており、大きな窓からは昼の明るい光が差し込んでいた。生徒たちが集まり始めるにはまだ少し早い時間だが、アレクサンドを囲むテーブルにはいつものメンバーの席が用意されている。イザベラにすっかり懐いたメロディは、ニコニコしながらイザベラの腕に抱き着いている。イザベラも仲良くなろうとしたら距離が近くなるタイプなので違和感はないようだ。メロディの明るい笑顔と、イザベラの世話焼きな態度が相まって、二人は親しい姉妹のように見えた。「……女なだけマシか」その呟きは幸い私にしか聞こえなかったようだ。ああ、何かと思ったら嫉妬してたんですね。確かに、絶対落とすと決めた相手が自分の知らない人を連れてきて、べったり仲良くしていたら嫉妬の一つくらいするか。気を取り直したのか、アレクサンドはすぐに従者に食事を一人分追加するよう頼んでいた。指示を終えるとアレクサンドは二人の前に立つ。「はじめまして。アレクサンド・リヒハイムだ。新入生の……」「メロディ・ルベルゾンです! よろしくお願い致します」メロディはアレクサンドと対峙すると慌ててイザベラから体を離し、カーテシーをした。まだまだ慣れず、相変わらずふらついている。「今はふらつかないようにだけ注意して。礼は浅くても構わないわ。一番は気持ちが大事よ」「はい!」横から助言するイザベラに、メロディは嬉しそうに返事をする。そんな二人の姿に、アレクサンドは気に入らないのかどことなく不穏な空気を漂わせていた。笑顔だけ変わらないのはさすがのポーカーフェイスだ。「申し訳ありません、殿
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第157話

「では、席はステファンとヤコブの間で」アレクサンドに勧められてセドリックは席に座る。家格順になるので正面はマルグリータだ。二人は席に座る際に顔を合わせると、無言でぺこりとお辞儀をした。マルグリータの隣に座るイザベラが、興味津々でその様子を眺めている。そんな彼女の様子を、アレクサンドが笑顔で見ていた。……絶対に私と小声で何を話していたのか気にするだろうから、後で報告しておこう。セドリックに惚れているとか誤解して、無用な争いは産みたくない。「あれ?」席に着いたセドリックは、マルグリータの隣に座るロミーナと目を合わせた。ロミーナは目が合うと、びくっと体を震わせてすぐに俯いてしまう。そんな彼女の様子を見ても、変わらずセドリックは優しく微笑んでいた。「アマトリアン嬢、大丈夫ですか? 具合でも?」「だ、大丈夫でス」一番末席に座っているメロディが心配そうにロミーナの顔を覗き込む。するとロミーナは慌てて顔を上げた。そんな様子を見てさらにセドリックはくすくす笑う。あの二人って、知り合いだったっけ?もしかして、昨日セドリックがいなかった時に何かあったのだろうか。興味は尽きないが、昨日図書館にいるはずなのにいなかった理由など聞けるわけがない。そんなこと聞いたら、明らかな不審者だ。従者が次々と料理をテーブルに並べ始めた。中央には焼きたてのローストビーフが鮮やかな赤身を見せており、その周りを色とりどりの温野菜が囲んでいる。一人一人の席には濃厚なクリームスープ、ハーブの香りが豊かな魚料理が丁寧に盛り付けられていた。どれも王族専用食堂にふさわしい贅を尽くした料理だった。いつもよりも豪華に見えるのは、新入生も含めてはじめての集まりだからだろうか。「さて、これで全員揃ったね」立ち上がり、アレクサンドが話始める。「ここにいる全員
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第158話

「それでね、イザベラとメロディ嬢が毎日特訓しているから私も一緒になって頑張っているの」毎日の登下校時の馬車の中は、私とシヴァが唯一二人きりでゆっくりできる時間だ。そこで私は学園で起こったことをシヴァに話すことが日課だった。最近一番よく上がる話題は、イザベラとメロディのことだ。言っていた通りイザベラは本気でメロディの指導に当たっていた。どうやらメロディは昨年までの一年間で、基礎学力は十分な水域にまで達していたらしい。さすが本好きだっただけのことはある。その豊富な知識で学力に関しては成績上位になったため、私達と同じクラスに来ることは可能だった。問題は、それ以外のところだ。食事のマナーから礼儀作法、カーテシー一つとっても本来であれば幼少期から何度も躾けられ染みつく動作。それらが彼女には欠けている。それを気にしたイザベラは繰り返しメロディにそれを教え込んでいった。「どのルートに行くにしても、淑女クラスで問われるようなマナーや礼節は必須なの。今の状況じゃ、最低限のレベルにすら達していないわ」そう言っていたのはイザベラだ。どうやらメロディのことを心配しているのもあるが、彼女の恋を目の前で見るためにも、誰のルートに入っても問題がないよう手伝っているつもりなのだろう。王族専用食堂で昼食後、少し残った時間を私達はメロディの特訓に使った。せっかくだからと、時折はマルグリータも残って一緒に練習していってくれる。お手本になる人が多い上、たくさんの目からアドバイスが飛んでくるのはメロディにとってもありがたいのだろう。彼女はどんどん成長していった。「メロディ嬢も随分カーテシーが上手くなったのよ。それでもイザベラはまだ十歳レベルだって」「さすがイザベラ嬢。なかなか厳しいな」「でしょ?」食堂でのやりとりは、シヴァも遠目から見ているのでなんとなくは知っている。私達が食事を摂ったり、特訓をしている間は従者として何かと私達の世話をしてく
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第159話

そうして話す中でも、シヴァに言えないことはある。ゲームの設定やヒロインであるメロディのルート分岐に関してだ。それに関しては二人きりや三人だけになった際に、ちょこちょこヤコブとイザベラと話はしていた。恐らく、今一番仲が良いのはステファンだ。アレクサンドはイザベラ、レオナルドはマルグリータの方を向いているのだから残る攻略対象者はステファンとセドリックしかいない。ステファンは第一印象から良かったのか、メロディとは仲良く話しているのをよく見かける。特訓の最中も特に用事が無ければ、私達の様子を食堂に見守ってくれているほどだ。セドリックはいつもすぐに帰ってしまうので、よく分からない。飄々としていて明るく人懐っこい愛嬌のある彼ではあるが、私達とは深く関わり合いになろうとはしていなかった。「結局、このままステファンルートで確定かな?」授業後に残って雑談中、私はそうイザベラとヤコブに聞いてみていた。「そういえば、ゲーム開始前にメロディと出会っているのって、ステファンだけよね?」「そうですね。そういうシナリオになっていたはずです」イザベラに話を振らて、ヤコブは頷く。「だったら、こうは考えられない?」人差し指を立てながら話すイザベラは、すっかりゲームのファンだった優子の顔になっていた。ずいぶんと楽しそうだ。「ロミーナとの仲がこじれているだけで、本当は気持ち的に一番最初にメロディに惚れるのはステファンだったのよ。だから、今の状況でも惹かれ合っていってるんだわ」「なるほど、面白い解釈ですね」「でしょう!?」そうしてイザベラとヤコブは楽しそうに話している。そんな中でも、私はずっと気にかかっていることがあった。悪役令嬢側の末路なんて、ゲームの時には気にもしなかった。でも、今実際に全員と知り合ってみると、どうしても考えてしまう。このままメロディがステファンルートに入ってしまって、ロミーナと婚約解消することになってし
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第160話

背後から聞こえた声に、思わず振り返った。当然のようにライ語で話しかけてくる彼の登場は、最近では当然のように思えている。『セドリック様』『また泣いてるんですか?』『泣いてなんか……』セドリック・カンナバーロ。彼の菫色の目で見つめられると、それ以上何も言えなくなってしまう。純粋で真っ直ぐなその目に、何もかも見透かされてしまっているのが分かるから。『……なんでこんな時にばかり、貴方は会いに来るんでしょうね?』正直、セドリック様との関わりは確かな癒しだった。三学年の私と、一学年どころか飛び級のためそれ以上に幼いセドリック。年の離れた2人は、傍目からは仲の良い姉弟にしか見えない。そのためか、彼が私を教室まで見送っていっても、同じクラスの者に見咎められることはなかった。ライ語が流暢に話せるというのも大きい。学生程度であれば、使えても簡単な日常会話程度。少し早口になる上に、若干地方特有の訛りが残る私の言葉を正確に聞き取れる者は少ないのだ。『そういえば、貴方はどうしてこんなに私に構ってくるんですか?』『……絶対に馬鹿にしない?』三学年の教室へ帰る道中。ふと気になりそう尋ねてみると、セドリック様は気まずそうに俯いた。『ええ、もちろん』『……母様にね、似てるんだ。先輩が』『それって、セドリック様の?』噂程度だったが、セドリック様の母が早い内に亡くなったことは知っている。カンナバーロ家は、あれから後妻すら迎えていないとか。『親離れしてないとか、馬鹿にしない?』『いいえ』不安そうにこちらを見上げる姿は、本当に弟のようで可愛らしい。自分に兄弟がいたらこんな感じだったのかと、少し想像してしまう。ライハラ連合国で親戚に囲まれ
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