「承知しました」 命令に側近のテリーが返事をする。その意味は危険を及ぶものだった。 その頃。セレスティンは、無事にシャノンが住んでいる離宮に着いた。 部屋の中に入るとレンデルは、魔塔に行くため不在だったが、シャノンが代わりに迎えてくれた。「お帰りなさい。キャサリン」「シャノン様!? 起きていて大丈夫なんですか?」「えぇ、今日は調子がいいのよ。それよりもどうだったの? 皇后とのお茶会は?」 いつもより元気が良さそうなシャノンだったが、皇后のお茶会のことが気になったようだ。だが、答えようにも……ここでは。 周りのメイド達が聞き耳を立てている。それに、皇后があまりにも恐ろしかったため、どう話したらいいのか分からない。「あらあら、随分と緊張したのね? 顔色が真っ青よ。いいわ。ここだとなんだから、私の部屋で話を聞きましょう」 セレスティンの顔色と様子がおかしいことに気づいたシャノンは、自分の寝室で話すことを勧めてくれる。助かった。 そして寝室に行くと、誰も入らないように言ってくれて、2人で話をする。 セレスティンは、お茶会の様子の他に、皇后と皇帝の夫婦仲のことを聞いてみることにした。あのしつこさに、疑わしい言葉の数々。 どうも皇后が事件に関与している恐れがある。するとシャノンは口を開いた。「陛下は、昔から女好きでね……あちらこちらの女性と噂が絶えなかったわ。そのせいで、皇后とはたびたび揉めていたの」「そうなんですか!?」「えぇ、私の時も大分揉めたらしいの。陛下が私を気に入って、強引に側室にするって進めてしまったから。そのせいで皇后には嫌われるだけではなく、嫌がらせもされたわ。息子の命の危機にもなりかねないと判断して、体が弱いのを理由に、ここに避難してきたの」「……では、皇后様はシャノン様だけではなく、皇帝陛下も嫌っていると?」「……そうなるでしょうね」 セレスティンの言葉にシャノンは頷いた。 これで皇后が皇帝陛下を殺す動機があることが分かった。毒を盛る理由は、憎い皇帝を殺すことで、自分の息子であるウィルモットを皇帝にするため。 それにカトリーヌを良く思っていなかった人物でもある。(そうなると……眠っている陛下に毒を持っている時にカトリーヌに目撃されて殺された恐れもあるわよね?) 少しずつだが、事件の真相が見えてきた。 その時だ
Last Updated : 2026-04-12 Read more