僕の家は一階は土足OKにしている。 ここら辺はこの世界の風習に合わせている。 二階へ上がる階段脇に靴箱があって、階段から上は土足厳禁だ。 ちなみにまだ残している小屋も風除室で靴を脱ぐことになってる。 四人は最初日本建築風味のこの家を興味深そうに物色していたけれど、料理が出てからは食べることと会話に集中し始めた。 ここら辺は接待慣れした中年サラリーマンの経験が役に立つってもんだ。 彼らとの会話で判ったことは、彼らにこの村を探ってきてもらうよう頼んだのがズラカルト男爵配下の人物らしいこと。 三人と一人のグループ(一人の側をグループと呼んでいいものか、モヤっとするけど)が一つのグループとして依頼を受けたこと。 二、三日滞在して帰るつもりだということだ。 二時間ほどの接待で聞き出せたのがそれっぽっちか? って? いやいや、これだけ聞き出せれば十分でしょう。 本人たちは二、三日滞在して帰ることだけ話したつもりでいるよ。 あとのことは他愛ない会話をつなぎ合わせて得た知見だ。 本人たちは喋った記憶もないだろう。 そこはほれ、僕の接待技術とオギン、ザイーダの接待の賜物だ。 これ以上知る必要はないと見切りをつけて、僕は宴を締めることにした。「さて、話は尽きませんがなにせここは辺境の農村なので朝が早いものですから、ここらあたりでお開きとさせていただきたいのですが……」「おお、もう、そんな時間ですか。これは失礼。あまりにも楽しいもので……いやいや、では」 とか、自分でも何言ってっか判ってないよ、きっと。 この人。 まぁ、それを見越してしこたま飲ませたんだけど。 一人だけ量を抑えてる人がいるみたいだけど。「復興途中の村ですから、宿などもございませんし、今日はここに泊まっていってください」 もっとも、田舎の村に宿などそもそもなかったけど。「そうですか、ではお言葉に甘えて」 と、四人の旅人は立ち上がり、ザイーダに案
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