「当然、徴税はいたしますが、耕地面積ではなく収穫量の七割を基準に一部労働奉仕で代弁するつもりです」「七!? ……代弁?」 ん? 難しすぎた? どう言えばいいんだべ?「例えば木材の伐採作業をする人手を出せばその分、農産物の量を減らせる……?」 いや、うまく説明できないな。「お兄さんのためにたくさん働けば、その分納めるフレイラの量を減らせるってこと?」 少年よ、君賢いね。 名前は……ケイロ・ボットだっけ? 優しい話し方で肯定しておこう。「そうだよ」 すげぇ満足そうな顔した。「働けば働くほど納める分が少なくなると言うことですか?」 おっと? 村長の言葉遣いに心持ち敬語感出てきたぞ。 もう一息だな。「そうです。もちろん徴税ですからこちらの要求以上の労働は対象外ですがね」 労働だけで納税されても困るから、その辺の塩梅はこちらで決めさせてもらうよ。「おじいちゃん、悪くない条件だよ?」「そうじゃのぅ……じゃが、こんな小さな村では収穫量も人手もたかが知れとるでのぅ……」「村に余所者が増えるのは好ましくありませんか?」「え?」 日本ではムラ社会なんて言葉があったくらい村ってものに排他的イメージを持っているんで聞いてみたんだけど、言い回しが判りにくかったかな?「新しく村人を増やすのは抵抗がありますか?」「働き手が増えて村が栄えるのを嫌がるわけもありません」 …………。 うん、細心の注意を払って施策しないと軋轢が問題になるな。 言動からそれが判る。 僕以外、流れ者が集まってるうちの町でさえ、いざこざの噂は時々聞こえてくるからなぁ。 これも、政策の検討案件だ。「さて、村長。どうでしょう? 私の庇護下に入る気はございませんか?」 長い沈黙が続く、やがてケイロがそっと村長の膝に自分の手を添える。 見つめ合う二人。 村長が
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