待ちに待った土曜日。 佳苗は目覚まし時計が鳴るよりも早く目を覚ました。 時計を見る。 まだ朝の六時半だった。「早すぎる……」 そう呟いて布団へ潜り直す。 けれど、一度目が覚めてしまうと眠れなかった。 結局、そのまま起き上がる。 カーテンを開けると、柔らかな朝日が部屋へ差し込んできた。 今日はよく晴れそうだ。「何を着ようかな……」 クローゼットを開ける。 ワンピースを手に取ってみる。 いや、少し気合いが入りすぎだろうか。 ブラウスとスカートも悪くない。 でも歩くならパンツスタイルの方が楽かもしれない。「うーん……」 気が付けば十分以上、服の前で悩んでいた。 以前の自分なら考えられないことだった。 誰と会うかなんて気にしたこともない。 着られれば何でもいいと思っていた。 なのに今日は違う。 少しでも、雄吾に「似合う」と思ってほしい。 そんな自分に気付き、佳苗は頬を押さえた。「私、本当に恋してるんだな……」 思わず笑みがこぼれる。 結局、淡い水色のブラウスに白いロングスカートを選んだ。 派手すぎず、普段より少しだけおしゃれ。 鏡の前で一回転してみる。「……変じゃないよね」 自分に問いかけても答えは返ってこない。 少しだけ髪を巻き、薄くリップを塗る。 それだけで普段より明るい印象になった。 時計を見ると、まだ約束の時間まで一時間以上あった。「早く準備しすぎちゃった」 苦笑しながらリビングへ向かう。 すると、キッチンにはすでに雄吾が立っていた。「おは
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