道の駅の駐車場へ車を止めると、佳苗は窓の外を見て目を輝かせた。「思っていたより大きいですね」「ああ」 雄吾はエンジンを切りながら頷く。「休日は結構人も来るらしい」 二人は車を降り、建物へ向かう。 入口では地元の野菜や果物が所狭しと並べられていた。「わぁ……」 佳苗は思わず足を止める。「安いですね」 新鮮なアスパラガス。 大きなトマト。 朝採れと書かれたレタス。 どれも都内で見るより少し安く、みずみずしい。「見ているだけでも楽しいです」 佳苗は一つひとつ手に取りながら笑う。「こういうところが好きなんだな」 雄吾が少し感心したように言う。「はい」 佳苗は迷わず頷いた。「旅行先のスーパーとか市場とかも好きなんです」「その土地ならではの食材があったりして」「なるほど」 雄吾は納得したように笑う。「俺は土産物ばかり見ていた」「じゃあ、今日は両方見ましょう」 佳苗が嬉しそうに提案する。 二人は野菜売り場を一通り見て回ったあと、土産物売り場へ移動した。 地元のお菓子やジャム、調味料が並んでいる。「これ、美味しそうですね」 佳苗は小瓶に入った果物のジャムを手に取った。「朝食のヨーグルトに入っていた果物、この辺りで採れたものなんですね」「気に入ったなら買うか」「でも……」 佳苗は値札を見て少し迷う。「家にもジャムがありますし」「使い切ってからでもいいかなって」 そう言って棚へ戻した。 雄吾はその様子を見て、小さく笑う。「佳苗らしいな」「え?」「欲しいから買う、じゃなくて、ちゃん
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