「お疲れ様。とても素晴らしい舞だったよ」 舞を披露し終えた後、部屋でのんびりとしていると、その人は現れた。 色素の薄い綺麗な金髪から覗くルビー色の瞳が、柔らかく緩められている。 にこやかな笑みを浮かべるロイに、私は内心呆れていた。 また来たのか…と。 昨日からもう何度も何度も事あるごとにここへ来るロイのせいで、この2日間、ほぼずっとロイと一緒だ。 なるべく関わりたくないというのに。 「…ありがとうございます。ロイ様のお陰です」 こちらへとゆったりと歩み寄ってきたロイに、私は何とか笑みを浮かべて、お礼を口にした。 この状況を作った元凶はロイだが、今日の舞が形になったのも、またロイのお陰なのだ。 私の言葉にロイは、「いいや。僕はお礼を言われるようなことはしていないよ。とても楽しかったしね」と、微笑み、何故か当然のように私の隣へと腰を下ろした。 …長居するつもりだ。 「ん?何かな?その顔は?」 「…いえ、皇太子様が急に隣に来られたので緊張してしまって」 ほんの少しだけ嫌そうな私に、ロイはいとも簡単に気づき、笑みを深める。 ルビー色の
Dernière mise à jour : 2026-08-29 Read More