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34.許されないこと

last update publish date: 2026-08-31 10:30:00

「ご説明していただけますか、ロイ殿下」

聞こえてきた声の方へと視線を向けると、そこには酷く冷え切った表情でこちらを見つめるユリウスがいた。

太陽の光さえも吸い込む、漆黒の髪から覗く切れ長の黄金の瞳が、明らかに苛立ちで揺れている。

こちらへと迫ってきたユリウスには、隠しきれない怒りが確かにあった。

普段あまり感情を表に出さないユリウスだからこそ、露わになったそれには、かなり迫力があった。

「ステラの宮殿滞在最終日だからと迎えに来てみれば…。何ですか、この状況は」

こちらまでやって来たユリウスが、責めるようにロイを射抜く。

それから自身の上着を脱ぐと、それを私にかけ、私の膝の裏に手を入れ、そのまま私を抱き上げた。

「ユ、ユリウス!?」

突然のお姫様抱っこに、思わず驚きで大きな声を出してしまう。

私は
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