5 回答
仲間と共有する読書会が効果的だった例を紹介しよう。月に一度、各自が所有する本を持ち寄って交換しあうシステムを作ったんだ。
これが意外な効用があって、他人の本棚を覗くことで自分の収集傾向の偏りに気づけた。ファンタジーばかり集めていたけど、歴史ものが好きな友達の影響で視野が広がった。
物理的な本棚の整理も大切で、年に一度は全ての本を床に並べ直して『この1年で本当に読んだ本』だけを戻すようにしている。残りの本は古本屋に売ったり寄付したり。厳選された本棚を見ると清々しい気分になる。
図書館通いが私の転機になった。書店で衝動買いする代わりに、まず図書館で借りてみるルールを作ったんだ。2週間の貸出期限があるから自然と読むペースができるし、どうしても手元に置きたい本だけを購入するようになった。
『この本は本当に何度も読み返すだろうか?』と自問するクセがついてから、無駄な購入が減った。司書さんと仲良くなってリクエスト機能を活用するのもオススメ。待っている間に熱が冷めることもあるから、衝動を抑える効果があるよ。
本の虫になった経験から言えるのは、まず自分の収集パターンを客観視することが大事だと思う。
毎月新しい本を買うのに、積ん読が増える一方で焦燥感に駆られる悪循環に気づいた時、『ブックバンキング』という手法を試してみた。これは一定期間(私は3ヶ月と決めた)一切新本を買わず、既にある本だけを読むという自己制限だ。最初は苦痛だったが、意外と蔵書の再発見が多くて新鮮だった。
大切なのは、本を所有すること自体が目的化していないか自問すること。読書ノートをつけて実際に読了した本の記録を残すと、達成感が得られて病みつき傾向が和らいだ。
電子書籍リーダーを活用する方法もある。私は紙の本にこだわりがあったが、試しにKindleで古典作品を読んでみたら、アンダーライン機能や辞書連携の便利さに目から鱗だった。
特に海外文学はサンプル版をダウンロードして数章読んでから購入判断できるので、失敗が激減した。データだと物理的な収集欲が刺激されにくいのも利点だ。
書評ブログを始めるのが意外な解決策になった。読んだ本は必ず1000字以上のレビューを書くという自己ルールを作ったんだ。
こうすると漫然と読めなくなり、1冊にかける時間が増えた。質の高い読書体験を追求するうちに、量より質を求めるよう自然とシフトした。ブログの読者から薦められる本も増えて、自分の好みの枠を超えた良書と出会えるようになった。