『Busou Renkin』の世界観で特に興味深いのは、錬金戦士たちが装備するアルカノンの概念だ。生命エネルギーを武器に変えるこのシステムは、単なる戦闘ツールではなく、使い手の意志や成長と直結している。例えば、主人公・武藤カズキの『太陽のアルカノン』は初期は単純な槍型だが、彼の覚悟と共に進化していく。この設定の美点は、武器がキャラクターの内面を映し出す鏡として機能すること。錬金術師が生み出す人造生命体ホムンクルスとの戦いを通じ、アルカノンが単なる武器を超えた『生命の証明』となる過程が描かれる。
作中で印象的なのは、錬金戦士ごとにアルカノンの形状や能力が全く異なる点だ。氷を操る『月のアルカノン』や分身を作り出す『影のアルカノン』など、多彩なバリエーションが戦闘に深みを加える。特に面白いのは、アルカノンが消耗品ではなく、戦士の『心臓』と
同等という設定。この生死をかけた緊張感が、バトルシーンの迫力を増幅させている。鎧をまとう外見的特徴も、錬金術の神秘性と近未来感を絶妙に融合させている。