オーロラの破約舟木律(ふなき りつ)との結婚式の前夜に、私――大江詩奈(おおえ しいな)は死んだ。
そして結婚式の日、スクリーンには私が別の男性とベッドにいる写真が映し出された。
舟木律は怒り狂い、スクリーンを壊し、私の義妹である宇都宮歌月(うつのみや かづき)と婚約した。
父が私の失踪を知らせに来たが、律に一通り皮肉を言われてしまった。「行方不明?あなたの娘はあんな気持ち悪いことをしたから、恥ずかしくて顔を出せないだろう!」
兄の大江凪(おおえ なぎ)も横で軽蔑しながら怒鳴った。「詩奈は歌ちゃんを傷つけ、今もこんな恥ずかしいこともした!俺にはこんなあくどい妹はいない!」
父は激怒して脳溢血を起こし、その場で亡くなった。
こうして、私は「貞操のない女」というレッテルを貼られ、雲市中で人々に非難される存在となった。
しかし彼らは知らなかった。見た目は優しそうな歌月が私を残虐に殺し、川に遺棄したことを。
二か月後、私の死体は釣り人に引き上げられ、ようやく岸へと戻されたのだった。