私の代役を愛したことを一生後悔すればいい相馬潤(そうま じゅん)は小鳥遊莉亜(たかなし りあ)と恋愛中、人前では高潔な人物を保っているが、家では犬のように尻尾を振って愛する彼女には従順な男だった。
しかし彼と一緒になって二年が経ち、彼が実は秘書と結婚していたことを莉亜は知ったのだった。
そのことが発覚すると、彼はそれが仕方のなかったことだと言うのだ。「莉亜、俺を許してくれないだろうか。君は海外に三年行っていて、俺は一人寂しく一時の衝動で彼女のことを君の代わりだと思っていたんだよ」
莉亜はそんな彼を捨てて、潤の兄と結婚する。
相馬朔也(そうま さくや)は生まれつき潔癖症な男だが、結婚すると莉亜の好みに合わせ、彼女の猫と犬を飼いたいという願いも受け入れた。
「うちにはもう君という猫のような存在がいるんだから、また増えたところで問題はないよ」
莉亜は顔を赤らめた。
そして愛し合う時、彼女がつけた赤い跡は朔也が彼女をからかう時の良いネタにされてしまうのだった。
チャリティーパーティーが開催された夜、莉亜を連れて出席した朔也たちは大きな注目を集めた。
以前は人を近寄らせない高貴なオーラを放っていた潤でさえ、近くから敵意をむき出しにし、陰鬱な表情で幸せそうな二人を見つめるしかなかった。
その様子を見た朔也はボディガードに命令した。「あの鬱々とした暗い男をこの場からつまみ出せ」